沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

ぼっち飯好きの王様が築いた妄想の城・ノイシュヴァンシュタインに行く

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旅ブロガーとしてライバル視しているid:matsukazutoさんが、スペイン旅行の素晴らしい日記をたくさん更新していて腹立たしい…。*1わ、わたしだっていっぺんきりだけどヨーロッパ行ったことあるんだかんね!ミュンヘンにね!ということで、今回は南ドイツでもっとも有名な観光地のひとつ、ノイシュヴァンシュタイン城をご紹介します。米ディズニーランドの「眠れる森の美女の城」のモデルになったという*2美しい城ですが、作った王様はディズニー的なものとは対極に位置する性格だったらしいのが面白い。

*1:これとかこれとかこれとか。キーッ!

*2:シンデレラ城のモデルになったと言われることが多いが、シンデレラ城のモデルはフランスのお城らしい

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昆虫英才教育がすごい!夢の保育園を見学した

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いまや他人事のようにおぼろげな記憶なのだが、幼稚園を登園拒否したあげくに転園したことがあります。
毎日のようにある知育っぽいテストが嫌だった。説明を聞いていないからエンゼルフィッシュの形の厚紙を台紙のどこに貼ったらいいかわからず、かといって周りに訊くこともできず、放り出して逃走することもできずに途方に暮れていた。豆まきの絵を描いて先生に持っていくと「建物の外も塗りなさい」といって突っ返されるのも嫌だった。夏服・冬服・合服とやたらにバリエーション豊かな制服も窮屈で嫌いだった(これは今見たらかわいいと思うはず)。ミドリガメに食パンをあげて池の面を油でギトギトにするのが好きだったが、みんなの輪に混じらずにいると先生が横にやってきて、はみだしっ子の心を開かせようといろいろな話をしてくるのが子供心にもきつかった。負担をかけているのを小さいながらビンビン感じた。

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「大トンボ展」で、大空の覇者・トンボの魅力に酔いしれる

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「俺が大空の覇者だ!」
ここ数日、関東ではやたら夜が涼しくなり、センチメンタルな秋の気配。秋の虫といえば、鈴虫などの鳴く虫とあわせて、田んぼに群れて飛ぶトンボなどを思い出す方も多いのでは?わたしも小さいころ、ドブ川の土手で大量の赤トンボを口を開けて見ていたものです。
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2012年度特別展 「大空の覇者-大トンボ展」 - 神奈川県立生命の星・地球博物館
今年の7月14日から11月4日にかけて、小田原にある神奈川県立生命の星・地球博物館では「大空の覇者 - 大トンボ展」という特別展を開催しています。この夏、展示とトンボ撮影会に参加し、それまで特別に意識したことがなかったトンボの魅力にちょっと触れることができました。

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「星の王子さま」に出てくる怪樹・バオバブの並木道で、カメレオンの押し売りを受ける

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この7月にマダガスカルに行ってきた。行ってきたと書いてよいのか、本当はよくわからない。今でも行ってきた実感がないのは、あまりに遠すぎるからか、はじめて旅先で体調を崩してゲロを吐いたりしていたからか、風物が今まで行った場所と違いすぎたのか…たしかに大地が赤くて火星みたいだったわ…一部では「小田原で泣きながらカマボコを食べているのを見た」という証言もあり、もうそっちのほうが本当なような気もしています。
行った証拠はパスポートの入国記録と、2000枚程度の写真だけ。これからこの写真をもとに粘着質な旅行記を書くことで、8日間足らずのマダガスカル旅行を自らにアイデンテファイしたいのです。

あらゆる意味で遠い国、マダガスカルに翻弄される会社員の有休

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出発の2ヶ月くらい前から「マダガスカルに行く」とうわ言のように唱えてきましたが、まあ9割以上の確率で「それってどこにあるの?」と言われます。世界で4番目に大きな島でありながら、日本での認知度は低い。そうです、アフリカの東にあるのです。
その次にくる質問は「何しに行くの?」なので、それにも答えられる地図になるよう尽力しましたが…みんなはどうせハワイとかモルディブとか行きたいんでしょ?むしろハワイに何が楽しくて行ってるのか、聴取したいのはコッチなんだよ!
それでもわたしは旅行に向けてマダガスカル関連書籍を読み、半休をとってマダガスカル大使館に行ってビザを申請し、飼っているアゲハの幼虫の羽化スケジュールに心を配るなど、おさおさ怠りなく準備していたわけです。下のような事態になるとは夢にも思わずに…

▲ 発 狂
マダガスカルにはバンコク経由で行くことになっていたのですが、成田空港のタイ航空カウンターにチェックインしようとしたところ、受付のお姉さんが顔を曇らせて電話をかけ始めたのです。そして「バンコク発のマダガスカル航空便がフライトキャンセルになっているので、バンコクまで行くかどうかはマダガスカル航空に問い合わせてから決めてください」と告げられる。その場で旅行会社に問い合わせてわかったのは下記2点。

  • 部品のメンテナンス不良で、飛行機がアンタナナリボ空港を発てていない。新部品は旧宗主国・フランスから取りよせて見ないと、メンテできるかもわかりません!
  • バンコク発・アンタナナリボ行の便は土曜発と火曜発の週2便のみ。修復の目途が立たないので、1便まるごとキャンセルの可能性も高い(最終的にはそうなった)

オオ…なんということでしょう…。しかし、あれだけマダガスカル行きを吹聴したのに職場でパソコンをパチパチするなんてつらすぎるし、また半年or一年後に再起をはかったとしても、もう一度「マダガスカルはどこにあるのか」「マダガスカルに行く理由」を説明するのも面倒すぎる。おめおめと帰れようか!旅行会社は完全返金の方向で考えてくれていたのですが、休みをスライドして土曜発→土曜帰着のプランを火曜発→火曜帰着のプランに組み替えることを提案。時差や休日などであまり時間のない中、担当者の方はものすごい勢いで各種予約を取り直してくれました。大感謝です!!
部品はなんとかくっついたようで、火曜にはなんとか飛び立つことができたのでした。バンコクまで6時間、さらにアンタナナリボまで9時間半。距離の話ではなく、なにかとんでもなく遠い場所に行くのだと思い知らされたのだった。途上国旅行が好きな方には日常茶飯事なのかもしれないが、飼い馴らされた会社員ブロガーにとっては苦い思い出となりました。

マダガスカル旅行8日間・旅程概要(12/07/10-17)
1日目 成田→バンコクアンタナナリボ
2日目 アンタナナリボ→モロンダバ。バオバブを見る←★イマココ!
3日目 モロンダバ→アンタナナリボ チムバザザ植物園、展望台、おみやげ市場など市内観光
4日目 アンタナナリボ→タウランニャロ経由でベレンティ保護区 トゲの森でナイトサファリ
5日目 ベレンティ保護区 体調を崩しつつ、キツネザル三昧 
6日目 ベレンティ→タウランニャロ→ペリネ保護区
7日目 ペリネ→カメレオンパーク→アンタナナリボ(→バンコク) インドリ・レムール・その他ふしぎ動物を堪能
8日目 バンコク→成田 

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新宿から30分!緑豊かな丘陵とアートと古民家が一堂に会する「生田緑地」に行ってきた

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L・O・V・E・春☆ イヤッホーイ!唐突ですが皆さんに質問があります!

新宿から30分の場所に、丘陵歩きと生きもの豊かな森林とせせらぎとアートと古民家が一度に楽しめるパラダイスがあることを知っていましたか?
1.知っていた
2.今知った

1の方にも2の方にも読んでいただきたいという思いは変わりませんので、アンケートをとった意味はゼロですが、今日は神奈川県川崎市にあるでっかいオアシス「生田緑地」のお話をしたいと思います。花も若葉もすべてが輝くこの季節にふさわしく、虫の話がいっぱい出てきますので、虫がお好きな方はもちろん、虫嫌いの方もK点を超えると気持ち良くなるので凝視してください。

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今春はGWが見納め!山じゅうが春色に染まる桃源郷「 花見山」

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「なに?花見はもう済ませた?寝言は大概にしてくれ。朝から出張って敷いた見苦しいブルーシートにダウンジャケットを着てちぢこまり、冷えたカラアゲとプラカップの発泡酒。弾まない会話から逃れようと目線を上げれば、季節進行の遅れによる驚異のゼロ分咲きのソメイヨシノ…そんな花見はまがい物だよ。明日花見山へいらっしゃい。本当の花見をお目にかけますよ」
脳内で美味しんぼの山岡さんが絶えず囁きかけてくるので、福島の花見山に行ってきました。毎年この時期になると、関東のJR駅でこの桃源郷のポスターを見かけます。「一度は行ってみたいけど…花見”山”ってくらいだから、どっかの山奥にあるんでしょ?」と思うじゃありませんか。
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「ところがどっこい、新幹線で東京駅から一時間半+バスで20分のつごう2時間から来れちゃうんです!日帰りもラクラクいける!」

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海の宝石のような水族館「アクアマリンふくしま」に行ってきた

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3月中旬に、3泊で福島に旅行に行ってきました。会津若松や大内宿などをまわりましたが、いちばん気になっていたのが水族館「アクアマリンふくしま」です。ご縁があってバックヤードまで案内していただき、興奮でいつにもまして長い日記になってしまいました…(たぶん画像100枚超えははじめて…)が、この水族館の美しさが少しでも伝われば幸いです。

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