沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

ぼっち飯好きの王様が築いた妄想の城・ノイシュヴァンシュタインに行く

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旅ブロガーとしてライバル視しているid:matsukazutoさんが、スペイン旅行の素晴らしい日記をたくさん更新していて腹立たしい…。*1わ、わたしだっていっぺんきりだけどヨーロッパ行ったことあるんだかんね!ミュンヘンにね!ということで、今回は南ドイツでもっとも有名な観光地のひとつ、ノイシュヴァンシュタイン城をご紹介します。米ディズニーランドの「眠れる森の美女の城」のモデルになったという*2美しい城ですが、作った王様はディズニー的なものとは対極に位置する性格だったらしいのが面白い。

*1:これとかこれとかこれとか。キーッ!

*2:シンデレラ城のモデルになったと言われることが多いが、シンデレラ城のモデルはフランスのお城らしい

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ミュンヘンの小さな聖堂「アザム教会」のバロック濃密空間に圧倒される

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世界最大のビール祭「オクトーバー・フェスト」で有名な南ドイツの街・ミュンヘンに、仕事の出張で一週間ほど滞在しました。はじめてのヨーロッパ!はじめてのドイツ!はじめての海外出張!と舞いあがり、時間の許す限り観光してしまった…中でもいちばん印象に残ったのは、あるクレイジーな建築家兄弟が思う存分腕をふるった小さな教会でした。

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キリシタンの島で、宝石みたいな天主堂群とかわいい休火山をめぐる

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▲貝津教会のステンドグラス
五島列島長崎市の西100kmに位置する島々です。釣りや自然が豊かなので有名なところですが、キリシタンの歴史とも深い関わりがあります。キリスト教は当初は領主の庇護下、最初こそジャンジャンバリバリで根づいたものの、豊臣秀吉徳川幕府の禁圧を受けることに…信徒達は、比較的禁制がゆるいと言われた五島にあいついで移住しました。しかし明治初期には「五島崩れ」と呼ばれる最後の大弾圧が行われ、死者を出しています。
やがて禁教令が解除されると、花の開くがごとく数多の教会が建てられ、いま五島に存在する教会の数はなんと50!とてもすべてはめぐりきれませんが、それぞれ個性ある教会ばかり。静かな漁村に建つ古い教会は、なんだかヨーロッパの田舎みたいな風情です(ヨーロッパ行ったことないけどな!)。今回の福江島編だけでも五島の教会の多彩さの一片は伝えられるのでは。宝石のような教会建築だけでなく、散策にピッタリの休火山やおいしいものの話もしますよー!
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▲港を見下ろす水ノ浦教会の墓地

教会見学について

  • 教会は観光資源である前に住民の生活の場なので、マナーを守って見学してください。
  • 写真はできるだけ教会の方にごあいさつした上で、お祈りしている方がいないときに撮るようにしましたが、問題ある場合、関係者の方はご連絡ください。
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弥生時代の眠らない街・壱岐の守り神が猛々しすぎる件

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ゴールデンウィークは6泊7日で「長崎・ガチな島めぐり」を敢行しました。壱岐対馬五島列島軍艦島にも次々と渡り、海外に行くよりだいぶサイフに痛い旅行となりました…(ペーパードライバーだから)
初回は九州の北の玄界灘にある壱岐島特集です。大陸との通称の歴史を感じられる一支国博物館と原の辻遺跡サイクリング、海岸の奇景や砲台の廃墟、イルカパークに謎の神社などなど、壱岐を丸裸にする内容となっております。

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大正時代の遊郭の建物をそのまま使った料亭「鯛よし百番」の絢爛世界!

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先日、4年弱使ったauの分厚い携帯を解約しようとして「誰でも割の解約料が9975円かかりますがよろしいですか?」との返答にあごをはずしたメレ子です。基本料がお安くなるプランは自動更新されて解約条件が制約されてしまうので、拘束のタイミングを把握してないと危険!みんなはメレ山のような情報弱者にならないよう気をつけて…*1。「二年の年季が明けないと、請け出されることもままならぬ…これではまるで携帯界は置屋システム!」と考えていたら、遊郭の建物を使った料亭に行ってきたことを思い出したのでご紹介します。
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大阪・飛田新地の中に建つ料亭「鯛よし百番」。ちなみに飛田新地はかなり濃い雰囲気の歓楽街で、鯛よし百番よりも百番への道に建ちならぶ、ピンクのぼんぼりを灯したお店が今も遊郭的機能を残しています。上がりかまちに座布団が敷いてあり、髪を高く結い上げたお姉さんが座ってライトアップされていました。お姉さんがまぶしく美しいので思わず目を奪われそうになりますが、客でもない人にジロジロ見られても嬉しくはないでしょうから、カメラはバッグにしまいこんで歩きました。
(「鯛よし百番」で検索すると、付近の治安について警告しているページがいっぱい出てきますので、もし不安なら駅からタクシーを利用されるのもいいかとは思います。わたし自身は特に危険を感じることはありませんでした)

*1:ちなみに二年ごとの節目の一ヶ月間だけは解除料はかからないそうで、五月にいいタイミングで解放されます…

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凍った湖の上に現れる”幻の橋”タウシュベツ橋梁を訪ねる

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みなさんこんにちは。「鎌倉時代の仏像でもボンクラ仏師が作ったものは『躍動感に欠けるので平安時代のものである』と認定されてしまうのではないか?」と考え出すと夜も眠れないメレ子です。今回は北海道のダム湖から、冬から春にかけてのみ顔を出す幻の橋「タウシュベツ橋梁」や、糠平温泉郷での雪見風呂めぐりなどのお話です。

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リアルに崩壊中の炭鉱廃墟とランタンの町「十分(スーフェン)」

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こんにちは!前回の日記ではチャイナ服を着てエセ漢文など書いたためか、中国語でメールをいただきました。エキサイト翻訳にかけてみたら「あなたの働くのが楽しいことを祈る」と書いてありました…メレ山の新春台湾旅行記、今回は鉄道・炭鉱の廃墟・そして天燈(ランタン)など、ちょっと変わった見どころの多い十分(スーフェン)という町の話題です。

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