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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

凍りついた香り

凍りついた香り

凍りついた香り

小川洋子の本にはいつも、かけちがった主人公が導かれるように赴く秘密の場所と、そこを守っている寡黙な管理者が出て来るんだけど、わたしにはいわゆる「二人の間に言葉は不要だった(恋愛に限らず)」みたいな感覚が根本的に分からないので、そんな感じの描写が出てくるだけで若干不安になる!人が二人以上いて、沈黙が気まずさ以外のことを意味している場合を想像できない。自分の他の人が寝てるか死んでるかならともかく…だって今は言葉がなくてもいいイキフンだってわたしが思っても、相対して茶を飲んでいる相手もそう思っているなんてわたしは確信することができません!どうなんですか世間の人は?こんなことを書くとわたしが会話において気遣いができる人間だって言いたいみたいで恐縮です。実際は真逆です。小川洋子嫌いみたいに書いてしまいましたが、心理描写に不安を覚えるだけで文体はすごく好み。標本室にも孔雀が何羽も飼われている洞窟にも憬れます。