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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

カブトムシあげます

生活

カブトムシの幼虫あげます!
(けっこう大きいですよ)

という張り紙を見かけた。幼虫をくれるのはたいへんありがたいことだと思うけれど、(けっこう大きいですよ)という断り書きにはどういう意味があるのだろう…とバスの中で考えこんでしまった。
いちばん素直なのは「大きい幼虫だから丈夫で魅力的なカブトムシに生い立ちますよ」という解釈だと思う。しかし「カブトムシください」とやってきた軟弱な都会人が「ええッ、カブトムシの幼虫ってこんなに大きいんですか…なんか、ムチムチしてて気持ち悪いし…やっぱりいりません!こんなキッショイの!」と言って帰ってしまうので「カブトムシの幼虫は大きくてムチムチしてて腹で呼吸をしますがそういうカブトムシを責任をもって育てることができる方にだけお譲りします」という注意喚起も含んでいるのかもしれない。
そもそも「ぶぶ漬けお上がりやす」すなわち「さっさと帰れ」であるというこの土地で文意をただしくおしはかることなどできるのだろうか?
「けっこう大きいですよ(新参者には手には余るかも知れんなあ…)」
かもしれないし
「けっこう大きいですよ(アンタの顔ほどじゃないけど…)」
かもしれないし
「けっこう大きいですよ(アンタも満更じゃないんだろう…?)」
かもしれない!こわい!この街がこわい!

伝染(うつ)るんです。 (2) (小学館文庫)

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