沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

梅酒を漬ける

梅酒  plum wine
メレ山の巡回ブログ群で梅酒を漬けている人が多く見られ、まんまと釣られました。漬け時すらもよく知らなかったけど、まさに梅雨時なんですね。言われてみれば当たり前…ブログで感じる旬!梅の水気をぬぐってざるに上げていたら、部屋中に清々しいいい香りがたちこめて、「これ、梅のふりをしているが実はすももなんじゃね?」とかぶりつきたくなって困ります。自分の獣性をおさえながら一晩待ちました。手を出せばややこしい女と分かっていながらモンモンとする男の気持ちってこんな感じかしら?
梅酒  plum wine
下戸ではないけれど、甘くない酒のおいしさが全く分かりません。と酒席で言うと、「これは飲みやすいよ」などと日本酒を薦められたりしますが、「飲みやすい…我慢して飲むことが前提?」と暗い眼差しを向けてしまうメレ子。梅酒は梅エキスがいっぱい入っているので好きです。
初梅仕事なので、穏当にホワイトリカーと氷砂糖で漬けることにしました。氷砂糖を少なめにして蜂蜜を入れていますが。うまくいったら来年は黒糖梅酒にしたい。黒砂糖を入れる方法と黒糖焼酎で漬ける方法とあるみたいなので要研究。
梅酒  plum wine
梅酒 plum wine
飲み時を逃さぬようにラベルを貼りました。セロテープが汚い…。
あー楽しみだなあ。楽しみすぎて熟成する前に開けてあっという間に飲んでしまいそう!予言しておきますが、これからのモテは”小悪魔”から”清貧”になると思われます。一ヶ月着まわしテク特集では、システムキッチンででノースリーブニットを着たエビちゃんが微笑みながらぬか床をかき回しているカットなどが散見されることでしょうね。一人の台所でノースリーブニットを着る女がどれだけいるのかは知りませんが…。

メレ子は田舎育ちなので、幼時のおりは見慣れない野草はとりあえず口に入れてみることをならいにしていました(植物図鑑を精読していたので、一度お腹を痛くした以外は食中毒はなし)。中でも大ヒットだったのが幼稚園に生えていたナツメヤシの実で、種が大きくて筋が多い以外は超甘くてフルーティ!幼稚園に一大ブームをもたらしました。
幼稚園の庭に生えていたものは実が小さくてあまり食べる部分がなかったため、遠征を重ねてついにナツメヤシが何本も生えている場所を発見。半分公園のようになっている研究施設の中庭で土がよかったのか、当社比三倍の大きさの実をかご一杯採って(盗って)帰ると、母が「これは果実酒にいいんじゃないか」と言い出して漬けてくれました。実の色が染み出して薄いダイダイ色になっていて、超濃厚かつトロピカルな甘さだったような気がします…。自分が採った(盗った)ものがきれいなお酒になるなんて超シブい!と興奮するも、「お酒だから」とあまり飲ませてもらえず世の理不尽さを感じました。家庭内プランテーションという搾取の構造、そういう思い出が今のロハスでホッコリなブロガー・メレ子を支えているわけやね…。