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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

レンゲのじゅうたんを求めて飛鳥路サイクリング

外出 写真

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奈良県の明日香村は、名前の通り飛鳥時代の香りが色濃く残る村です。もちろん飛鳥時代の香りなんてかいだことないのですが、きっとお母さんみたいな懐かしいにおいのはず!
うわごとはたいがいにして、わたしはレンゲ畑が異常に好きなので今年もレンゲを見に明日香村に行ってきました。レンゲを見に行くのは他の花と違って難儀ポイントがいくつかあり、まず肥料としてレンゲを植える田んぼが少なくなっていること、またレンゲを植えている人は見せるために植えてるワケではないので、時期が来たら田んぼに鋤きこんでしまうことです。レンゲ等マメ科植物の根には、作物にとって肥料となる窒素を定着させる根粒菌という土壌微生物がいて、農家の人はこれをあてこんで田んぼにレンゲを植えているのです。だいたいゴールデンウィークまでには夏に備えて田をほっくり返してしまうのですが、まあレンゲが見られなくても明日香村には史跡物がゴマンとあるし、何より田園と古墳の中を自転車で走るだけでも楽しいだろう…と出かけました。
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近鉄京都駅から一時間半ほど、吉野線の飛鳥駅で下車。駅前でレンタサイクルを借りると、史跡やポイントが記されたマップをもらえるので参考にしましょう。「レンタサイクル古都」の他に「明日香レンタサイクル」もあります。明日香レンタサイクルHPのモデルコースを見れば、このエリアがどれだけ歴史散歩道かわかってもらえるはず!
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左手の小高い山は文武天皇陵。古墳って、外から見る分にはだいたい「これは山ですか?」「いいえ、古墳です」という感じなのです…。


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これは亀石です。名前のとおり亀のような石です。明日香にはこのような妙な石像がわんさとあります。wikipediaによれば

亀石は、以前は北を向き、次に東を向いたと言う。そして、今は南西を向いているが、西に向き、当麻のほうを睨みつけると、奈良盆地は一円泥の海と化す、と伝えられている。

カワイイ顔してえげつない脅しをかけてきますね…。ニボシをあげるので考え直してほしい。


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聖徳太子生誕の地とされる橘寺です。門前に橘が植えられています。
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聖徳太子が厩の前で生まれたという伝説にもとづいてか馬の像が立っている。
春期特別公開で重要文化財の日羅立像とかを見ることができました。日羅は百済の高僧で太子に仏教について教えた人で、『日出処の天子』という漫画に出てくる日羅もこの像を参考にしたと思われる顔をしています。

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)

この漫画では、日羅は厩戸王子の異能を指摘したばかりにあっけなく殺されるんですけどね…。
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境内にある二面石。善悪二相の人の心を表したものだといわれています。わたしには善相・悪相・寝起き相があり、寝起きが悪いのは不可抗力なので悪相ではないと主張しています。


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橘寺を出てすぐ川原寺跡にやってきました。ここには礎石しか残っていないのですが、4月にはタンポポでいっぱいになってお弁当を食べるのに最適なところです。そのころの写真は過去記事参照→明日香村de花散歩
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休憩したあとまた自転車に乗って石舞台を目指します。田んぼはほとんどほっくり返されていてションボリ…
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ビニールハウスが多いと思ったら村内のあちこちでいちご狩りをやっていました。わたしは時間の都合上カットしたんですけどやりたかった!真っ赤でつやつやで甘酸っぱい初恋の味がするに違いない!


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蘇我馬子の墓とも言われる石舞台古墳。普通の山ライクな古墳と違うのは、上の盛り土がなくなって石室が露出してしまっているところです。小学生のころ石舞台古墳の写真が入った下敷きをもった子が一定数いたんですが、なにかの記念品だったのかな…。
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レッツ潜入!
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石室の中は外とは別世界のようにヒンヤリしています。奥の人は巨大な石に手を当てて太古のロマンに心を馳せているのか。


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石舞台から稲淵の棚田のほうに自転車を走らせてみました。もう水を張っている田もある!棚田って機械が入らないから手入れが大変そうですね…。
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稲わらが積んである田んぼに少しレンゲがありましたが、これは植えたというより種がこぼれたもののようです。棚田でレンゲを見たいナー
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ハナムグリが尋常なく花粉にまみれて食事していました。花粉がつまって窒息しないのだろうか。「朝に花に潜らば夕に窒息すとも可ナリ」って感じかしら…


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石舞台に戻っていよいよ飛鳥寺へ。飛鳥大仏はブレてしまいました。
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一面のレンゲ畑は見られなかったけど、まあ寺や古墳やサイクリングが全体的に楽しかったからいいか…と思いながら飛鳥寺を出ると、向こうに紫色の地面が!
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ウヒョォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
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アタイ…死んだの…?(臨死)
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見渡す限りのレンゲというわけにはいかないんですが、飛鳥寺の前の二区画ほどに残ったレンゲはすごい見ごたえでした。この風景を目当てに訪れる人が多いので、意図的に残してくれているのかもしれません。
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ミツバチも花粉ダンゴを足につけすぎです。残業自慢は悲しくなるからもうやめて!
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いつ来ても花に包まれている飛鳥村は何度でも訪れたい場所です。


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レンゲのじゅうたんにすっかり満足しましたが、飛鳥寺まで来たらすぐそばの飛鳥坐(あすかにいます)神社にもぜひ寄っておきたい。
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小さくひそやかなたたずまいの神社なのですが、特筆すべきは陰陽石です。一個くらいならどこの神社にでもあると思うのですが…
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おもに男根をかたどった石がそこいらじゅうに!昔の人ってかなりフリーセックスなイメージなのですが(歌垣とか)、なんでこんなに男根型の石が好きなの!硬度に執着しているのか!大切なのは形ではなく心ですよ…具体的には…ゲフンゲフン
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ブレてしまったのは木がしげって暗いからで、あまたの陽物を目にして興奮したからでは断じてありません。
飛鳥坐神社では、2月に天狗とお多福の公開セックスを模したすごい性神事”おんだ祭”が開かれるようです!
→参考:奈良珍スポットガイド-飛鳥坐神社おんだ祭り:おもしろ観光B級スポット
気になる…。

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他にも酒船石や鬼の俎(まないた)・最古の水時計である水落遺跡など、楽しいスポットだらけの明日香村なのですが、今回はこれにてサイクリング終了です。夏はベニバナ、秋はヒガンバナも咲いてまた別の美しさだそうなので、また行ったら日記に書きたいと思います。


明日香村のレンゲ -a set on flickr-