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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

奈良駅から行ける古道で自然と歴史観察(アンド鹿)

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奈良駅から手軽に行ける原生林としておなじみの春日山山麓に、剣豪の里・柳生につらなる古道があります。その名も「滝坂道」。今回はこの滝坂道を自然観察・石仏ウォッチングしながら歩き、さらに帰りにはドラマ「鹿男あをによし」でおなじみの飛火野(とびひの)で美しい夕暮れを満喫してきました!
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しょうこりもなくマップ書いてみたけど、これは日記を読む助けであって実際に歩く際にこの図を参考にしたら死ぬかもよ…近鉄のてくてくまっぷにあるpdfファイルの地図をプリントアウトしていくといいです。
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起点「破石(わりいし)」までは近鉄奈良駅前から出ている市内循環バスで六分です。観光地らしくオシャレな内装になっている。
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住宅街の空き地にも、後ろがすぐ春日の森なので鹿がいたりする。
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山道に入ると昼でも薄暗い。すごくヒンヤリしています。
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さっそくトノサマガエルを発見。目が金色できれい!と写真を何枚も撮るも、そこらじゅうトノサマガエルがいるので「どちらかというと天然記念物のモリアオガエルさんとかを探しているんだけど知らん?あと自分らのことなー、雑兵ガエルって呼んでいい?」と話しかけてしまいそうに…。メレ子はもっと足るということを知るべき!
実はわたしが滝坂道を知ったのは、昆虫に関する膨大な情報量のサイト昆虫エクスプローラに掲載されている奈良・春日山 〜緑百景、虫千態〜という記事を読んだのがきっかけです。「こんなにたくさんの昆虫や動植物が見られるなんてステキすぎる!」と思い滝坂道で自然観察する機会をうかがっていたのですが、自分の虫目(かっこいい虫とかを見つける目)の未熟さを思い知らされる羽目になりました…。
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歩いていたらキラキラ光りながら飛んできたオオセンチコガネ。鹿のフンを食べている糞虫です。近畿に生息するものは特に青みが強く、ルリセンチコガネともいいます。奈良公園若草山の芝草を鹿が食べる→芝草の種を含んだフンをする→フンをルリセンチコガネが分解→芝草の種は鹿に消化されることで発芽を促されるという神秘的なサイクルがあるんですってー!
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木にとまっているのはザトウムシ。小さな虫をつかまえたりして食べます。オスがメスの歓心を得るためにアブをプレゼントしたりするという話をきいたことがあるけど、検索してもよくわかりません。でもそういう話をきくと、ちょっとかわいく見えてきますよね。
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横を川が流れていて湿度が高いので、キノコ類もたくさん生えていて何upしても足りない!
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この石畳は江戸時代に奉行所によって敷かれたもの。雨が降ると水が滝のように石畳の上を流れるので「滝坂の道」というそうです。晴天でも歩きやすいとは言いがたいですね。
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人の気配に泡くって逃げるヘビさん。脚がなくて不便そうに見えますが、なめらかな動きを見ていると森林ではすごく合理的な移動法なようです。
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滝坂道には石仏も点在しています。これが寝仏…なのですが、なぜか石の裏側に彫られている。仏さんも寝てるとこ見られたくないんかねー
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裏にまわってもよくわからない!
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どうやらこういうことらしいのですが、ちょっと寝相が悪いですね。
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夕日観音(望遠レンズで見ないとわからないくらい上にあります。どうやって彫ったんだろう…)
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朝日観音
それぞれ朝日と夕日が差すときに美しく照らされてありがたい眺めになるそうです。
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これは荒木又右衛門という剣士が試し斬りに使ったという首切地蔵。やっぱりみんな額につけた小豆を刀で四等分したりとか厳しい修行したんかねー。夫婦杉の間を抜けると春日山のほうに行くみたいです。
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二匹目のルリセンチを発見してしばしもてあそぶ。つかむとジージー言うのがまたかわいいのよねー!たぶんルリ語で「メレ子なんて最低!ピカピカ代表として顔がテカテカする呪いをかけてやる!」って言ってるんだろうけど…。
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池の右手に抜けてドライブウェイを横断すると地獄谷石窟仏への道があります。
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滝坂道は荒れているとはいえいちおう舗装道だったけど、どんどん野趣あふれてきて不安…
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地獄谷石窟仏に着きました。石仏群ではこれがいちばん当時のおもかげがある!それにしてもなんでこんなに石仏があるのかしら…
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そして道はどんどんデンジャラスに。剣豪がんばりすぎだろ!まあ剣豪はみんな健脚かもしらんけどさー
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谷をひとつ下ってのぼる按配なのでわりとヘロヘロになれます。
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舗装道路に出たときには文明よありがとう…という気持ち!そしてうっかり八兵衛が出てきてもおかしくない甘味処「峠の茶屋」に到着。
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180年の歴史がある茶屋なんだそうです。店先にはえらいそそけた猫がたたずんでいる。
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わらび餅を所望(剣豪っぽい言い方)でしたらすごい巨大だった!手弁当の人はここでお味噌汁を注文すると弁当をつかうことができるようです。土間にも犬がいて、そそけた猫と遊びたいらしく大興奮して店主さんに怒られていた。
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帰りは林道からドライブウェイに抜けてまた滝坂道を下りました。柳生の里から下るのがおすすめコースらしいのですが、今回は生き物観察をじっくりするために滝坂道を往復するにとどめています。
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地元の人に道を教わって飛火野の奥から抜けてみました。この辺に病気や気性の荒い鹿を保護する「鹿苑」という施設もあるみたい。
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虫と遊びまくったり茶屋への道で不安になって一度引き返したりしていたので、もう日が沈もうとしています。ずっと山道をさまよっていたので芝が広がる飛火野の爽快感が異常!地面のぼこぼこは夜にイノシシがミミズをホックリ返したあとだそうです。
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鹿男あをによし」で主演の玉木宏が鹿に話しかけられる場所がこの飛火野です。アタイも玉木宏と…じゃなくて鹿と話したい!お客様の中に鹿はいらっしゃいませんかー!


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おーいるいる
すごい勢いで芝草を食べているためにブチブチ言う音が玄妙なハーモニーを奏で、なんだか耳心地が悪いです。
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メレ子「なんか神託とかありませんかー!」
鹿「…(ブチブチしながら確実にメレ子を避けて移動)」
生き物全般に言いたいことですが、会話してくれとまでは言わない(勝手にでっちあげるから)、せめて空気扱いしてほしい(写真を撮りたいから)です。
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鹿「モグモグ法隆寺金堂展はモグ7月21日までモグやでー…国モグ宝やでー」
メレ子「宣伝はいいけどチラシ食べちゃだめぇぇぇ」
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飛火野の夕暮れは引っ越したくなる美しさでした!そうだ遷都しよう!
奈良はワンダーランドすぎるのでこれからもガンガン行ってレポートしたいと思います。

滝坂道・飛火野 -a set on flickr-