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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

ダム湖に映える梅の郷・月ヶ瀬梅渓

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もう桜が咲こうという季節に梅の話かよ…と思われるかもしれませんが、奈良の月ヶ瀬梅渓に行きました。
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JR・近鉄奈良駅から出ている「観梅バス」に乗り、柳生などを経由して約四十分の尾山で下車。バスには「歩こう会」的な中高年の集いが三つほどつまっていてギュウギュウです。案内板を見るかぎりすごい梅っぷりなので、適当に山を下ってみることにします。
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道ぞいにはみやげ物屋がひしめいていて、まんまと草もちを買ってしまいました。梅干し・梅酒・梅せんべいなどの梅グッズからおまんじゅう・長いも・椎茸など、田舎の香りがするおみやげ満載でおばちゃんたちのサイフのひもはゆるみっぱなし!
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梅林だけじゃなくて丹精された盆梅も売られている。うちにも梅の盆栽(梅子)があるのですが、買った年は枝いっぱいに咲いていたのに今年はサッパリ…こんなにキレイに咲かせるにはどうしたらいいの…
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展望台からの眺め。月ヶ瀬梅渓は名張川をはさむV字谷です。1969年に高山ダムができたことで渓流と梅林の一部が水没し、古梅を可能なかぎり植えかえたりしたらしい。渓流が残っていたら、それこそ「ガラスの仮面*1」の紅天女の里みたいだったかも…。紅天女の里の実際のモデルは、同じく奈良の天川村らしいですけどね。
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月ヶ瀬では江戸時代、紅花染めの行程に使うために梅を生産していたそうです。若い梅の実を燻製にしたものを「烏梅(うばい)」といって、紅花の紅を繊維に定着させるときに烏梅のクエン酸を使うんだとか。
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明治以降に化学染料が登場して、梅から茶などの生産に切りかえる農家が増え、梅林は一時は急激に衰退しましたが、のちに観光地化していまの月ヶ瀬梅林があるんだそうです。
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wikipediaによれば最盛期は十万本ほども梅があったというからすごい(今は一万三千本)。今は今でいろんな品種の梅を見られるから楽しいですけどね。
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梅に見とれながら梅畑の細道を下っていくと…梅の中からこちらをうかがっている猟犬が!狩られる!と思ったが、人と遊びたいのかキューンキューン言っていて気立てがよさそうです。この左下に飼い主さんもいます。
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下から登ってきたおっちゃんが「なんやこれは!犬か!こんな犬はじめて見たワ!」と騒ぎはじめました。
飼い主のおっちゃん「でっかいけど気はイイんや。遊びたがっとるワ」
犬「メレやん!ワイとガラスの仮面ゴッコしよう!」
飼い主じゃないおっちゃん「これ…これなんちゅう犬?」
飼い主のおっちゃん「ダルメシアンや」
飼い主じゃないおっちゃん「ダッ…!?(絶句)」
飼い主のおっちゃん「百一匹わんちゃん大行進いう映画で有名になってな」
飼い主じゃないおっちゃん「(犬の定義がゲシュタルト崩壊中)」
ダル「『マヤ…おそろしい子…!*2』」
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それにしても豪勢すぎてなんだか桜みたい…高地なので花の時期も三月中旬から下旬と遅くてよけい桜っぽい。
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川を見下ろしながら休める食堂や茶店もたくさんあります。
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なにも言うことはない!梅霞!
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梅だけじゃなくてホトケノザオオイヌノフグリなど、純喫茶・雑草の定番メニューもいっぱいで季節はすっかり春…純喫茶・雑草っていうのはメレ山が小さいとき縁側で営業していたお店です。客はダックスフントのゴンベ(たまに松ボックリを浮かべた水を注文)くらいでしたが、メレ山の「働きたくない」という願望がみっちりつまった「かもめ食堂」のようなステキな店でした。
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丸まっちい犬「犬にオオイヌノフグリをすすめるとは…まさに外道。ハヒー」
この丸まっちい犬は坂をちょっとのぼるだけで息が上がっていてとてもかわいい。
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梅林にはいろいろ名前もついているのですが、帰ってきて写真を見ても梅だらけすぎてどこがどこかわかりません…とにかく「梅がイッパイある」「いろんな梅がある」ことは伝わるんじゃないかと思います!とどけこの思い!


月ヶ瀬梅渓 -a set on flickr-

*1:美内すずえの超大作演劇マンガ。二人の天才少女が梅の精霊”紅天女”の役を争う

*2:主人公の北島マヤが演劇の才能を見せたときにまわりが言うセリフ。言うときのキャラはだいたい白目をむいている