メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

宮島の大鳥居から弥山まで〜そして出会った死にかけの鹿

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世界遺産・宮島に行きました。小学校の修学旅行に続いて二度目の宮島です。
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「また来たのね…」
来ちゃいました
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山口県の岩国などをまわってきたので着いたのはもう夕暮れ。厳島神社などもそこそこに、観光客の流れに逆行して民宿に向かいます。
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民宿の目の前には宮島水族館がありますが、リニューアル休館中なのでスナメリとかに会えるのは2011年8月以降なのです。
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参道のお店がバタバタと閉まっていって焦りましたが、なんとかカキフライにありついた。そういえば修学旅行でも宮島のホテルに泊まったけれど、茶碗蒸しがなかば凍っていたなあ…今もお金はないけれど泊まるところも食べるものも自分で決められるんだワア…と協調性ゼロならではのつつましい幸せをかみしめるブロッガーであった。
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お店を出ると道にはもう誰もいない。
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道端にいた猫をかまおうとしていたらいきなり狼藉に及びはじめたのでビックリした。
猫子「キャーやめてー」
猫男「いいじゃないか、泡沫ブロガーしか見てやしないさ」
誰が泡沫だ
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猫子「人間はイチャコラすることをニャンニャンというらしいが、実際のニャンニャンはどうも味気ない交尾形態であることよ…」
暗いなか四苦八苦しながら猫の交尾を撮っていると、おばちゃんが後ろから
「まあまあ、猫はあまり人前でしないのよ。珍しいわねえ。人前ではしないのにねえ」
と言いながら通りすぎていきました。猫子と猫男がお盛んすぎるのか、はたまたメレ山が人扱いされていないのか。
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ライトアップされた厳島神社の社殿で、古い衣装をつけた劇団かなんかの人たちが平家物語を読むイベントをやっていた。
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入場料が高そうだったので、ほかの多くの観光客同様、海辺の石垣に腰かけて聞き取ろうとする。しかしもののふの精神はメレ山には難しかったので適当に切り上げてしまいました。
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翌朝は早起きして6時半から拝観可能な厳島神社へ。世界遺産だって朝イチで行けばゆっくり観られる!
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潮が寄せてくる社殿の下でうろちょろするカニやフグ。


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宮島の古い民家を利用した資料館にも入ってみる。鹿の侵入を防ぐ鹿戸というのがついていて、神使である鹿を傷つけることができない住民の痛しかゆしな感じが伝わりますね…。奴らの食欲ときたら尋常ではないからねー*1
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などと思いながら歩いてると、道に瀕死の鹿が落ちていた。泡を吹いてもう立つことができないようです。すると前の家からおっちゃんが出てきて
「いま役所に電話したんだけどね、日曜だからどうもできんって。市道か県道か私有地かどこで死んだかで管轄が違うらしいし、しかも生きとるうちはどうにもならんのと。とりあえず危ないから警察がきてくれるらしいけど」
セクショナリズムについての見解を述べてきました。そういえば奈良でも、傷つけること一切ご法度の鹿が家の前で死ぬだけで一大事で、夜の間にワッセワッセ近所同士で押付けあいになったりして…という話を聞いたことがあります。
その後何人か近所の人が集まってきたのですが、「コレはてんかんを起こしたに違いない」と語る鹿の健康の専門家や、「かわいそうにのう」と鹿をあわれむおまわりさんに「ピストルでズドンとやれば楽になるんじゃないか?」とラディカルな解決法を提示する人など、カオスな様相になってきたのでその場を離れました。鹿と生きていくというのは並大抵の苦労ではない…。


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町を離れ、宮島の中心にそびえる弥山(みせん)に登りはじめました。紅葉谷コースなどいくつかのコースがあるのですが、今回は巨石が奇景を織り成すという大元公園コースを選択。
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カニ「どうしても行くのか…」
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鹿「どうしても行くのね…」
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カニと鹿は仔細ありげにしていますが、最長の大元公園コースでもゆっくり歩いて二時間くらいです。空気がシットリしていて気持ちいい!
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巨石に腰かけて休憩しているところ。
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これは岩屋大師という洞窟のお堂です。
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中はけっこう広くてきれいに掃き清められている。誰が管理してるんだろう。


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ズンズン歩いて島の裏側に出ました。巨石と杉の立ち枯れがまるで屋久島の宮之浦岳みたいな眺めだ!
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ちょっと遠回りなコースなだけなのに、誰もいなくて最高!
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一枚岩の上で酒盛りをしているおっちゃん達がいました。
おっちゃん1「嬢ちゃんでっかいカメラやね〜。天気悪くて残念やねー」
メレ子「あ、ハイ…」
おっちゃん2「山の神さんはベッピンさんが来るとヤキモチ妬いて天気を悪くするんや!お嬢さんがベッピンやっていうことなんやで!」
メレ子「そうか!そんならしかたない!(ヤケクソ)」
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7センチくらいある鮮やかなヤスデを発見しました。ミドリババヤスデっていうやつだと思う。
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弥山には弘法大師護摩を焚いた火をずっと守りつづけて平和祈念公園の『平和の火』の元火になった「消えずの火」などの七不思議があります。まあお坊さんがずっと薪をくべてるからすごいけど不思議ではない…あと他にも現存しないものが多くて実質は三不思議くらいなのですが、その中のひとつがこの干満石です。どっかで海とつながってて水が満ち引きするし塩味であるという話です。舐めてみる気が一切おきないので真偽はわかりません。
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鹿「我らの守る神の山で七不思議をバカにするタワケ発見!罰として食い物をボッシュート!」
メレ子「神のご加護でミステリーハンターになれるのなら、食い物などいくらボッシュートされてもかまわないのだが…」
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宮島の鹿って昔はみんなこんなに痩せてなかった気がしますが…。鹿せんべいのお店なんかも見かけないし、鹿口対策中なのでしょうか。
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山頂公園にはロープウェーでも来れるのでけっこう人がいる。
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おなかも空いてきたので山を下りましょう。


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参道でもみじまんじゅうなど買い食いしてブラブラする。伊藤博文が紅葉谷の茶屋で休憩した折に茶屋娘の手をとって「なんと可愛らしいもみじのような手だろう、焼いて食べたら美味かろう」と言ったのがもみじまんじゅうの起源という説がありますが、正直まずくなるだけの由来なのでもみじまんじゅう協会は真剣にもみ消し工作したほうがいいですよ…。
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厳島神社のすぐ横にある豊国神社(千畳閣)もすごくいいところです。
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857畳分の板敷きの広間に風が吹き抜けてすごくさわやか!歩きつかれた足を休めるにはもってこい。


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潮の引いた海岸で貝を掘る人たち。そしてその荷物をあさる鹿。
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鳥居から中は神域なので潮干狩りは禁止です。貝にこのライフハックを教えてやりたいが、報酬は砂粒とかプランクトンなのでメイクマネーすることは難しい。
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大鳥居が砂に埋めてるわけでなく自重で立っているというのは有名な話ですが、やっぱり不思議な感じです。腐りにくいクスの木でできていて、昭和25年に土台の部分だけとりかえたんだって。
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海につかる部分にはフジツボがビッシリ、さらにそこにお賽銭をねじこむムチャクチャな観光客がいる。
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満潮と干潮それぞれの宮島を楽しみたいならやはり一泊するのが最高ですよ!


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最後に宮島口で食べたあなご飯もおいしかった!


宮島 -a set on flickr-

*1:鹿はメレ子の天敵