メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

台湾茶の里「猫空」でマダムヤン気分!&カラフルなお墓ウォッチング

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新年快楽(ハッピーニューイヤー)!正月気分も抜けきったところすみませんが、年末年始の話をさせてください。
今年は台湾で年越しをしてきました。台湾って旧正月を派手に祝うそうなので、年越しといっても特別っぽい気分はゼロでしたが、初の海外旅行で実質三日間めいっぱい楽しんできましたのでまた粘着質に記録していきますね。天気はよろしくありませんでしたが、雨にもあまり降られずにすんでよかった。


【台湾とは関係ないお知らせ】
年末に『東京ナイロンガールズ』の『ガール・ミーツ・ガール』という企画で、池袋をウロウロしてうつろな目でいろいろしゃべらせていただいております↓
一歩入ると昭和の香りが漂う街「池袋」with メレ山メレ子
物心両面ともにガールとは言いがたいわたくしのようなものがミーツしていいのだろうか…身の細るような思い(実際に細ればいいのに…)でいっぱいではありますが、よろしければこちらもどうぞ。


台湾茶の里「猫空(マオコン)」へ

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初の海外旅行先に台湾を選んだのは「食べ物が全部おいしいらしい」「親日なのでみんな優しいらしい」「適度にアジアっぽいが都会でもある」などの理由でしたが、これらはすべて正解でした。台湾第一の都市・台北タイペイ)は大分よりずいぶん都会でおのぼりさん気分…。
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台北市街・近郊の移動はMRT(台北捷運)という都市鉄道でほぼ事足ります。東京の地下鉄みたいな感じでとってもラクチンだわー
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MRT木柵線の終点である台北動物園から、一日目の目的地・猫空(マオコン)へのロープウェーが出てるはずなのですが…ロープウェーが運転停止中だった!引き返そうかとも思いましたが、鼻筋の通ったパンダの顔を見ているとむしょうに腹が立ったため、タクシーでガイドブックを指さして山頂へ連れて行ってもらいました。


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やってきた猫空は誰も歩いておらずやけに寂しい山村です。
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山道に沿って茶芸館が点在していますが、どれが開店しているのかもよくわからない。不安になっていると、シタタタと足音がして一匹の犬が降りてきました。
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犬「猫空って恋空みたいな名前よねー。猫空っていっても猫がいっぱいいるワケじゃないのよ。川の石が水流で削られて猫のひっかいた跡みたいな穴がたくさん空いてるの。フワー」
メレ子(台湾の犬は元祖・犬って感じのシンプルな犬やねー)
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シンちゃん*1「マオコンは鉄観音茶で有名な木柵地区にあるのよ。寂しいところやと思うかもしれんけど、観光農園や茶芸館がいっぱいあって夜はけっこう賑わうし夜景も楽しめるの。アンタはトロそうな顔しとるから案内してあげてもイイわよ」
メレ子「犬も親日…」
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シンちゃん「ここは台湾茶の製法とかを紹介してる博物館やね。お茶が好きなら見てったらいいと思うわ。アタシはあんな葉っぱの煮汁には興味ゼロだけど…個人的には魯肉飯*2博物館とかを作ったほうがいいんじゃないかと感じるわねー」
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博物館の中にも誰もいなくて、中国茶を作る機械などが展示されていました。この揺青機は茶葉を攪拌する機械で、「青茶」と呼ばれる半発酵茶の製造工程に用いられます。
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博物館を出るとシンちゃんはいなくなっていた。お腹も空いてきたので、感じのよさそうな「遊月」というお店に入ってみることにしました。
シンちゃんのその後についてですが、あとから紐につながれて散歩してるのを見て「シンちゃんも年貢の納め時か…」と思っていたら、タクシーの窓から二匹でじゃれあうシンちゃんを見てあごを外すなどしました。どうやら猫空はシンプルな黒犬だらけの地域みたいです。
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お店の横の建物では実際にお茶の製造中。これは何茶になるのだろう…。
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テラスの席もあって、暖かい季節に来たら楽しそう。台湾は亜熱帯〜熱帯なのですが、さすがに雨も降っているのでけっこう寒いです。
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席について、まずはお茶を注文。日本の茶芸館は1ポットいくらという形が多いのですが、ここは数十グラムの茶葉を買って、残りは左のかっこいい箱に入れて持ち帰りOKです。
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お料理も充実!これは羊肉のスパイス炒め。
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鉄観音の小龍包。
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パクチーがのった麺。
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「麺是過長大!我不器用而不可給仕…麺乎麺乎汝奈若何…」
台湾ホッコリジャーニーということではりきってチャイナ風の服を着た女が麺の長さに困り果てているようです。ちなみに台湾人はスッチーとかお店の人くらいしかチャイナ服は着ていないですね…。


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「ニーハオ!我是美玲(メイレイ)。ここからはめんどくさいので日本語で中国茶について簡単に一説ぶちます!そもそも上のは中国語ですらないんだけど…」
中国茶ってこの道具がクソ多い感じが最高に敷居が高いですよね。でも基本は日本のお茶みたいに急須と湯のみさえあればオッケーだし、耐熱グラス等にじかに茶葉を入れてお湯を注ぐ飲み方もあるくらいで、気軽においしく飲めたら何でもいいんですよねー。渡辺満里奈にだけ飲ませておくには惜しい!
茶館で中国茶を飲んだときに出てくる基本セットは1.茶壷、2.茶海、3.聞香杯、4.品茗杯(茶杯)、そして茶盤かと思います。
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茶壷はいわゆる急須なので、これに茶葉を入れてお湯を注ぎます。茶器が温まってるほうがお茶がおいしく入るのでまずお湯を注いでから捨てたり、蓋をした上からさらにお湯をかけたりするのでお湯受けとして茶盤が必要なんですね。茶盤は竹でできてるやつをよく見かけます。
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今回頼んだお茶は猫空ならではの鉄観音烏龍茶なので、高温のお湯で抽出時間は短め(45秒〜60秒)。何で飲むにしても抽出時間だけはシビアに計ったほうがおいしく飲めます!お茶を茶海に注ぎきることで、一煎ごとに均等な濃さのお茶を飲むことができます。
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細長い聞香杯にいったんお茶を注ぎ、これを品茗杯(茶杯)に移します。聞香杯はじかにお茶を飲むためのものじゃなくて、お茶の残り香をさらに楽しむためのものなのです。じかに嗅いでもわからないすごいフルーティーな香りが聞香杯によって立ち上がったりすると、「マジで中国茶って神秘すぎる…!」って思います。
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本場の鉄観音茶は、焙煎してあるのでほうじ茶のようにいくらでも飲める感じでありながら、芳醇で甘い香りがしてまさに至福…茶芸館は台北市内にもたくさんありますが、台湾の山並みを見ながらのお茶体験、ぜひオススメしたいです。謝謝!
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おみやげ用のお茶もいろいろ揃っています。わたしは桂花烏龍茶(キンモクセイの花の香りの烏龍茶)を買いました。
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カウンターの下に売られていたタバコ。ホッコリ気分を一気に減速させてくれるステキなパッケージだこと…。台湾の喫煙に対する姿勢は超厳しくて、公共の場ではいっさい禁煙なんだそうです。ビンロウっていうタバコに似たやつはあちこちで売られているのですが…。

お気に入りの茶器を台北で探すのもおすすめ

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中国茶の道具が多い感じが最高にめんどい」と書きましたが、お茶を飲むようになると逆にだんだんアレコレそろえたくなってきてロマンチックが止まらないわけです。茶壷やら茶杯やらは可愛いものがありまくりで、お値段も数百円〜数十万とピンキリ。
上の茶壷と茶海は、台北そごう*3の茶器売り場で思わず買ってしまったもの。茶芸館や骨董市にも茶器は売っていますし、日本で買うよりは全体的に安い印象を受けたので、台湾旅行のついでに茶器ウォッチングしてみてはいかがでしょうか。
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ガラスの取っ手がかわいい!
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メレ山の机なのですが、「ネットやお勉強をしながら手軽にお茶を飲めるイケてる机プロジェクト」がいちおう完結したため、ここで自慢させてください!茶器だけでなく昆虫標本やカッコイイ鉱物も一望でき、どんなに外でつらいこと(例:「メレ子さんはスーファミを買ってもらえなかったスーファミ世代だと認識しているようですが、レッキとしたファミコン世代ですよ」と年下に説かれる)があってもここでくつろぐことが可能…茶葉の缶はラタンボックスに入れて机の下においてます。
ちなみにここに写ってない「乾いた洗濯物をたたむプロジェクト」「ゴミを出すプロジェクト」等は目下停滞中なので、長期的に取り組んでいきたい。

猫空とあわせて巡りたい、辛亥(シンガイ)のお墓ウォッチング

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木柵線で猫空から帰る途中、辛亥(シンガイ)という駅から見えた眺めがあまりにも不思議で思わず電車を降りちゃいました。
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コレはたぶん死んでる人たちのお家だと思われますが、それにしてもカラフルさと密度がハンパない。
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住宅街と接している辺りでは畑と融合しちゃってる部分もあるみたい。
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台湾人の死生観とかは分からないけど、お墓の写真を撮って怒られたりしないといいけどなー、とビクビクしながら住宅街に近づいてみる。
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「ヤヤ!曲者ぞ!出会えー」
人はいなかったが猫に誰何された。
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看板などによると、ここは第十三公墓という共同墓地のような場所みたい。祠の右の道を抜けるとお墓地帯につづいています。
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なんか生きてる人が住んでも問題ないような気がしてきた。
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沖縄のお墓もここまでじゃないけどすごく立派だったし、ルーツはやはりこちらなんですね。わたしも日本の灰色で四角くてめっちゃ高いお墓より、にぎやかな感じのコッチにまざりたいかも…死んでもあんまりさびしくなさそうだし!でもよく考えたら生きてる今もワイワイしたい性格じゃないので、やっぱりチベットの鳥葬とかのが向いてるんだろうか…。
帰ってきてから調べたところによると、台湾では「洗骨」という独特な土葬をするそうです。いったん土葬したのち、半年後に掘り出してキレイに洗うらしい。けっこう心理的に負担が高そうですが、どういう死生観にもとづいているのか。
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お墓側から辛亥の駅を見下ろす。
これも帰ってきてから知ったのですが、辛亥は台湾では有名な心霊スポットらしいです。とくに辛亥トンネルでは、お婆さんとか首のない人が出てきちゃったりするみたい。この辺は日本の心霊スポットトンネルといっしょですが、台湾ならではの妖怪とかいないのかな…。妖怪好きなので、台湾の幽霊と日本の幽霊の違いなどご存知の方がいたら教えてください!


次回はランタン舞い上がるレトロっぽい町でガチな炭鉱廃墟を見たりします。台北101も故宮博物館も衛兵交替もガン無視してしまったメレ山先生の旅行記が読めるのははてなだけ!


台湾(猫空) -a set on flickr-

*1:シンプルな犬だからシンちゃん

*2:ルーローハン。豚肉を八角などでやわらかく煮たものをかけた中華風猫まんま

*3:台北そごうは台湾でいちばんイケてる日系デパートです