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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

リアルに崩壊中の炭鉱廃墟とランタンの町「十分(スーフェン)」

写真 外出 建築

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こんにちは!前回の日記ではチャイナ服を着てエセ漢文など書いたためか、中国語でメールをいただきました。エキサイト翻訳にかけてみたら「あなたの働くのが楽しいことを祈る」と書いてありました…メレ山の新春台湾旅行記、今回は鉄道・炭鉱の廃墟・そして天燈(ランタン)など、ちょっと変わった見どころの多い十分(スーフェン)という町の話題です。

シンプルな犬の国・台湾

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台北のシンプルな犬の朝は早い。
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台湾にはシンプルで無口な犬がたくさんいて、特に腹を空かした風でもなくのんきな顔をしてブラついています。町の人たちも特別かわいがりも邪険にもしていない様子。
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路地をプラプラして店を冷やかすそのたたずまいは、公園で将棋とか指してるヒマなオッサンそのものです。

渓谷を走るローカル線で十分へ

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こちらが台北駅。台北とその近郊の観光は、前回の日記でも利用したMRTで事足りるのですが、今回は電車で少しだけ遠出してみようと思います。
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駅舎内部もすごく立派!なのですが、普通の鉄道はMRTよりだいぶ分かりにくくて右往左往してしまいました。
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目的地の十分(スーフェン)に行くには、まず瑞芳(ルイフェン)という駅で乗り換える必要があります。どうやら特急は瑞芳には止まらないらしい…などと確認していると、横のホームの電車の下から煙が出てきて一時騒然とするなど、なかなか疲れる展開。ほんとに十分に着けるのか…。
時刻表を目を皿のようにして見ていると、ジャージにリュックのオッサンが「どこ行くんや」みたいな感じにしてきたのでガイドブックを指差すと「オーケーオーケー。セイムトレイン」と受け合ってくれました!オッサンありがとう!
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オッサンの導きでたどりついた瑞芳駅。電車が日本のラッシュ並の混雑ぶりで、乗っていた時間は30分ほどですがもうヘトヘトです。いちおう今日は元旦なのでみんな遊びに出ているのだろうか。
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オッサンは乗る電車が同じなだけかと思いきや、メレ山と同じ平渓(ピェンシー)線にも乗るらしい。「ワンデイチケット!」と教えてくれました。たぶん十分でしか降りないから一日乗車券じゃなくていいんだろうけど、なんだかやたら宝の地図感がある一日乗車券を購入。
オッサンは持っているコンデジで人ごみを撮るなどしつつそのまま去っていきました。折にふれて「謝謝!謝謝!」と言うことしかできませんでしたが、本当にありがとうございます…。人ごみを撮るあたりにブロガーっぽさを感じたので、オッサンが台湾ブロガーで「〜平渓線一日旅行〜 我本日会日本人旅行者。教乗正電車。一日一善」とか書いていたら楽しいですね!
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平渓線はその名の通り、渓谷を走るローカル線のようです。十分瀑布という滝が有名みたい(行ってないけど)
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やっと十分駅に到着しました!

レトロな鉄道の町・十分

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観光客で賑わう十分。線路スレスレに家や土産物屋が建ちならんでいます。どうやらレトロっぽさを売りにしている町みたいです。
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「ネエちゃんえれえお疲れだね。ガイドブックの写真を見て台湾ホッコリジャーニーと思ってたかもしれねえが、外国人向けのガイドブックに載ってるくらいだから当然台湾人にも大人気なんだゼ」
メレ子「ここにもシンプルな犬が…」
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「シンプルな猫のことも忘れないでほしいものよ」
メレ子「猫はだいたい世界標準ですからねー」
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平渓線は一時間に一本ほどなのでそれなりに電車が通るはずなのですが、みんな平気で線路を行き来している。天燈(ランタン)のお店が特に多く、観光客が願い事などを袋に書いています。

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ガジュマルの下というかっこいいロケーションのお店は大人気。
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行列に並ぶ気力は残っていないので、笛吹きケトルで暖かい飲み物をふるまうおばちゃんの店で休憩です。「ナントカ+泡餅」と書いてあったので注文してみたら、ナントカに泡餅を溶かしたものがでてきてビックリ。
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あたたかい泡餅をすすりながらランタン上げを見学。気球のように熱で膨らませて飛ばすようです。
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ボワー
願い事を書いて空に飛ばすのはロマンチックですが、火がむき出しの熱気球を線路で上げるって大丈夫なのだろうか。すごくフリーダムな文化だ!

トロッコで鉱山体験

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それにしても人ごみが何より嫌いなメレ山、レトロなのはいいが人が多いのはいただけない。「どうせレトロとか言ってニセの石畳を敷いたり真新しい白壁の土蔵を建てたり和柄Tシャツの店を出してどんどん嘘くせえ町になるに違いない…少なくとも日本ではそうなので、レトロという言葉は観光地地雷ワードなわけですよ、具体的には…おっと危ない」などと呟きながら路地裏へ流れていくと、たちまち人がいなくなり元気を取り戻しました。
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ところどころにレンガ造りの建物が残っている。
♪ピ〜ラ〜リラ〜 ラリラリラリラリラ〜
どこかからもの悲しくも官能的なランバダの音色が…なぜ今、台湾で、ランバダなのか…
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「ラ〜ラララ〜ラララ〜ラララ〜」
なんとランバダを完璧に再現しているのは九官鳥だった!九官鳥にランバダを教えこむこのセンス!好き!


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畑の向こうになにやらリアルな廃墟が見えます。
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ここは閉山した炭鉱の博物館のようです。近づくほどに廃墟がカッコイイ!はやく撮りたい!しかし横の小屋から出てきた女の人に入場料200台湾元(=600円弱と日本なみの入場料のせいか、ほとんど人気がありません)流暢な日本語で「山の上にもうすぐトロッコが来る、ここから7分くらいですから急いで登ってください」と急かされました。
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トロッコかあ、トロッコより廃墟が気になるんだけどなあ…と思いながら山道をのぼってトロッコ駅へ。
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案内板などによれば、この炭鉱が閉山したのは1997年とかなり最近。施設のそこここに保管というよりリアル放置な感じがするのはそのためでしょうか。それにしても急かしたわりにトロッコが全然やってこない…。
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20分ほど辺りを見回していると、林の奥からトロッコが現れました。
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トロッコを操るおばちゃんが西表島で乗った水牛車を思い出させる。とりあえずおばちゃんの車両のすぐ後ろに陣取ってみたら、丸窓が「おばちゃんの小部屋」って感じになっていて、照れる…。
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ガイドのお兄さんが中国語でいろいろ懇切丁寧な解説をしているようです。台湾人の観光客にあわせてお兄さんのギャグにウケてみせるなど空気を読む活動をしていると(日本では空気を読まないわりに外国ではいらない空気を読んでみせるという反社会的活動の一環)、やがて動き出したトロッコは密林を抜け、
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茶畑を過ぎ、
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五分ほどでなんか公園みたいなところにやってきました。どうやら最初に着いたのは裏口のようなところで、ここが炭鉱博物館のメインのようです。
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キョロキョロしていると、スタッフの人たちが「アイツは日本人だから炭鉱の説明とかがわかんないっぽいぞ!」「日本語できるやつはどこ行った?」みたいな感じになりはじめ、気づけば一人の女性スタッフがつきっきりでいろいろ説明してくれていました。親切すぎて気まずい!「日本でも基本放置された場所ばかり巡ってるので大丈夫ッスよ」と中国語で言えたらいいのに…。
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「この炭鉱は坑道がすごく狭くて、とても重労働だった」と必死で説明してくれたり、「日本語、ホントにチョットだけ…」と恥じらうのがすごく日本人っぽいような気がする(他の国に行ったことがないのでよくわかりませんが…)。親日というか国民性が似てるのかしら?
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鉱山で働くイケメン達。
「ココで鉱山のビデオを観てください。時間はよんじゅうごふん」というので、「ゴメン、45分は観られないです…最初の場所にトロッコで戻れますか?」と聞いたら、さらに日本語の堪能なおじさんが現れ、「あと15分くらいでまたトロッコが出ますヨ」というのでホッとしました。
「日本どこ?東京?」と聞いてくるおじさんは、新大久保に一年いたことがあるらしい。「コレをプレゼントしましょう。作ってみてネ」とトロッコのペーパークラフトをくれました。とにかくみんな親切すぎるので、わたしも日本で困っている外国人がいたらもっと親切にしたい!

リアルに崩壊中な炭鉱廃墟

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トロッコでもとの場所に戻ってきました。メレ山以外誰も興味を示していませんが、日本でこんなに盛大に崩壊中の廃墟をこんな至近距離から合法的に見ることはありえない!
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何をどうする建物で、何がどうなってこんなになっちゃったのかは全然わからない。
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台湾は植物の勢いも激しいし、湿度も高いので建物の傷みが早そうですね。
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廃ビルの横にはこんな車庫みたいな建物も。
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無印良品で売ってる苔玉を500倍くらいにしたようなやつが…こんなのが自分の家の庭にあったら最高ですね。うちにいるクワズイモも冬で葉っぱが一枚になっちゃってるので、台湾に連れてきたら速攻ニョキニョキ元気になるんだろうに…ごめん桑田*1*2
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あと数年くらいしたらどんどん危険な感じになってきそうです。思わぬところで廃墟分が満たされ、とても満足しました!

ちょっぴり危険な天燈(ランタン)上げ

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十分駅前に戻ってくると、薄闇の中でみんなが飽きもせずランタン上げをしていました。
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青年たちも満面の笑みでランタン上げの瞬間を写真におさめています。きっと友達の手前健全な願いを書いているが、みんな図書委員の李さんと付き合いたくて、でも恥ずかしいので「李とか返却期限一日過ぎただけでも矢の催促でマジうざいよなー」とか言い合ってるんだろうな〜
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そんな秘めたる願いをのせて、舞い上がる天燈!(人のランタンに変な願いを勝手にのせるメレ山を入国させるべきではなかった)
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それにしてもメッチャ燃えてるんだけど、コレ相当危ないよね〜
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この人は「身高突破190」とか、体格がよくなるように願ってるのだろうか。
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ん?なんか火花が出てるんですが…
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バチバチバチバチ
ギャー!熱ッ!熱いッ!
BUCK-TICKつきというわけわからんオプションもあるので、ランタン見るときは注意されたほうがいいですよ…。


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「台湾の話をしているのに廃墟とか犬とか、ぜんぜんグルメの話が出てこない!どうなってるの?」とお思いの方もいらっしゃるかと思います。次回はまとめてドーンと台湾で食べたおいしいもの(たまにまずいもの)の写真を載せまくる予定です。

*1:クワズイモの名前

*2:今つけた