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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

屋久島・縄文杉の森トレッキング

外出 写真 動物

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白谷雲水峡について書いたまま悠久の時が流れんとしている屋久島旅行記…こんなことではイカン!と今、一人のブロガーがマウスを握って立ち上がりました!イカンもなにも自業自得なのですが、屋久島といえば縄文杉です。今回の屋久島の旅の目玉のひとつ、縄文杉トレッキングについて語ります。

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前日に入念に天気をチェックし、安房の町で登山弁当を予約し、雨具もレンタルし…と万全の態勢を整えて10時に就寝したメレ山。朝4時に起床してお弁当を受け取り、バスに乗りこみます。縄文杉コースの入り口である荒川登山口に着いてもまだ真っ暗です。
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縄文杉への道のり・片道11kmのうち、なんと8kmをこのトロッコ道が占めています。山の1kmは一時間といいますから、トロッコ道がなきゃメレ山のようなモヤシブロッガーには辿りつけないのですが…。
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まず一時間弱歩くと、まず現れる小杉谷の小学校跡地。ここには大正から昭和にかけて、杉伐採の拠点として栄えた小杉谷集落があったそうです。長いトロッコ道は伐りだした杉を運搬するためのものなんだねー
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朝もやの中で白く光るオニギリ(昨夜の定食屋で大量の米が食べきれず残したら、連れてきてくれた民宿のおばちゃんに「そこの漬物を中に入れて明日のオニギリにしちゃいなさい」と言われて作成したもの)
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やっと明るくなってきたトロッコ道を歩き出す。
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道を横切るヤクジカと旅行者。さすが屋久島だけあって、たくさん人がいます。
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右の穴は防空壕です。
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杉の大きさを表現しようとがんばる人たち。ムリムリ!あきらめなよ!(とっくの昔に挫折した人)
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トロッコの切替レバー。このトロッコ、とうに廃線なのかと思いきや森林管理の用途でたまにトロッコが走るらしい。


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永遠とも思えるトロッコ道を歩ききると、縄文杉への山道である大株歩道入り口です。
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ここにあるトイレが縄文杉までの最後のトイレなので、けっこうな行列ができているが並ばざるをえない。
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思わず辺りを見渡してしまうくらい地味な登り口です。
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平坦なトロッコ道にウンザリしていただけに、普通はつらいはずの起伏に富んだ山道が楽しく感じられる!


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山道に入って30分、「ウィルソン株」に到着しました。
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この株は1586年、豊臣秀吉が城だか寺だかの建立のため、島津藩に命じて伐採したもの。アメリカの植物学者アーネスト・ウィルソンが調査したことからこういう名前になりました。ではウィルソン株の中に入ってみましょう!
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ヒャッホーイ
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株の上は空洞になっていて光がさしこんでいます。
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さらに洞の下には水が湧き出し、小さな祠がある。屋久島の焼酎「三岳」が供えられてますね。
祠を撮ろうとしたらよそのツアーを引率してるガイドに「アカンアカン!…こうやってな、拝んでから撮るんやデ」と言われました。どんなステキな来世にガイドしてくれるのだろうか。頼んでいないけど…。
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角度によってはこの穴がハートに見えるらしいのだが、特にハートに見えなくてもかっこいいと思ったので普通に撮りました(スピリッチャルな行動を善意で強要されたことへの怒りがよくわからない反骨心を喚起)
それにしてもこの株…幼少時コロボックルに憧れて、庭の苔をむしって「コロボックルの薬草ラボラトリー」を作っていた(そしてすぐ枯れた)わたしの童心をわしづかみ!


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ここまで来れば縄文杉ももうすぐ。だんだん見られる杉も巨大になっていきます。
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登山客がこれ以上道を踏み荒らさないように木道が敷かれている。この辺で通り過ぎるガイドたちが「修学旅行生が来るぞー」「修学旅行生が来るから早めに縄文杉に着かないと」と言っているのが耳に入り、うへーとなる。こんな楽しい場所に来るのに超団体行動なんてかわいそう…修学旅行生は竹下通りでクレープとか食べてるのがいちばんみんな幸せなのに!
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これは大王杉。樹齢は推定3000年とも言われ、縄文杉が発見されるまで屋久島でナンバーワン杉の称号を誇っていましたがあえなく二番手に降格しております。誰もが「屋久島といえば縄文杉」だと言いますが、「その次の大王杉もイケてるんだよねー」と言ってもほぼ通じることはないでしょう。そんなものです。
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ここを登るとやっと縄文杉


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巨大な縄文杉と巨大なウッドデッキ。縄文杉のまわりを踏み荒らして木を傷めないための方策でしょう。杉を眺めていると、船にいた女子大生に出会いました(白谷雲水峡の日記参照)。同室の女性が無責任に縦走を薦めていたのでドキドキしましたが、普通に単独行で元気にやっているようで安心し、ついでに縄文杉との写真を撮ってもらう。
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「ヤッホー!樹齢2400年〜7200年ってそれ、『犯人は20代〜30代、もしくは40代〜50代』って言ってるのと変わらないヨー!」
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実際のところアンタいくつなんよ…まあどっちにしてもだいぶ悠久な感じよね…
縄文杉を見ていると、「この木が過ごしてきた悠久の時に較べたら、二年旅行記を寝かせてるくらいで焦ることはない!」という気持ちに…なら…ない…まあ寿命が7000年もあったら1000年くらい軽くネットサーフィンしてしまいそうなので、適度にせからしく生きていきたいです…。


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ちょっと道を戻ったところで登山弁当を食べる。修学旅行生たちもやってきて昼食をとっていました。山道を11キロ歩いてきてなおナントカちゃんが可愛いだのナントカちゃんがエロいだのの話の種は尽きない、それが高校生…。
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さーて帰りもキリキリ歩くぞ〜
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「クンクン…犯人は複数犯かもしくは同一人物…」
田宮元警視庁捜査一課長ごっこに興じる小鹿を発見。
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鹿「消えたお弁当を追っているのです。あなたのリュックを検めさせていただこうか」
メ「むしゃむしゃしてやった。反省はしていない」
鹿「…!」
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帰りのトロッコ道はかなり退屈ですが、バスの時間に遅れるわけにはいかないのでがんばって歩きます。
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やっと最初の川まで戻ってきた!それにしてもきれいな水だなあ
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夏じゅう意識的に関西の日帰り登山をして足を慣らしていたのですが、けっこう気合いで歩けてしまいました。縄文杉日帰りは迷いようがない道であることもポイントですね。往復9時間弱、往復22キロの道のりは楽とは言えませんが、一度は見てみたかった縄文杉の森を歩けて満足です。
屋久島では志戸子のガジュマル園やフルーツパーク、また別の日には調子に乗って九州最高峰で花崗岩と森林限界の奇景が広がる宮之浦岳にも登ってしまいましたので、春のうちには別エントリーでご紹介します。7000年くらい寿命がほしい今日この頃です…。


屋久島(縄文杉) -a set on flickr-