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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

日本軍が築いた鉄道に乗って、トラと僧侶の暮らすお寺「タイガーテンプル」に行ってきた

外出 写真 動物

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もう言葉はいらない!コレをやりたくてタイにあるトラのお寺「タイガーテンプル」に行ってきました!(いらんと言ったその口で、以下執拗に語ります)

トラのお寺と「死の鉄道」があるカンチャナブリー

お坊さんたちに育てられたトラたちがいっぱい暮らしており、じかに触らせてもらえるタイガーテンプル。バンコク郊外のカンチャナブリーという県にあります。カンチャナブリーはタイでもいちばん暑くなるところで、タイガーテンプル以外にも日本軍がタイ・ミャンマー間に築いた泰緬鉄道*1(別名「死の鉄道」)、ゾウに乗ってジャングルを歩けるエレファントキャンプや、滝でのトレッキングを楽しめる国立公園などがあり、ガイドブックでの扱いは薄いですが素通り厳禁エリアなのです。
バンコクからの現地ツアーがたくさん出ているので予約しようと思ったのですが、ほとんどは日帰りです。バックパッカーは鉄道で行ってカンチャナブリーでその日の宿をとったりガイドを頼んだりするようですが、あまり現地で焦ったり値切ったりしたくないな…と思い、日系旅行社にアレンジをお願いすることにしました。ベトナムでも日系旅行社にいろいろアレンジしてもらってすごく楽しめたので、十分に下調べしてからリクエストしたい人には好都合ですよ!
ICHIOSHI THAI VIP
↑で、バンコク近郊ツアーとかゴルフ旅行のアレンジをしているのを検索で見つけて「バンコク→カンチャナブリー一泊のツアーでコレコレの場所に行きたいので見積お願いします!」とメールしました。そしたら旅行社の方から「このメアドは…もしやメレ山メレ子さんですか?いつもブログ読んでます」と返信が来て、肝が3つほどつぶれて4つほど再生しました。繁忙期にも関わらずおすすめのラフトハウスを無理して予約してくれたりすごく親切にしていただいたので、まさにICHIOSHIしたい(テンション高い社名…)!

「戦場に架ける橋」を渡る

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朝7時にホテルのロビーに集合してガイドさんとドライバーさんにあいさつ。車に乗って三時間弱で、クウェー川鉄橋に到着しました。なんかリクライニングとかも自在の一人用の快適シートで、アホみたいに眠りこけてしまった…アユタヤへの鉄道の大変な道のりとは大違いや!ガイドのBoyさんはワイルドな感じだが*2、「コンビニもあります。クチサビシイなら…」と言われて日本語の堪能さに恐れ入る。
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最初に来たのは、クウェー川鉄橋のそばにある戦争博物館第二次世界大戦中に建設された泰緬鉄道は全長400kmにもなる長大なもので、タイ人・ビルマ人の現地労働者および連合軍捕虜が過酷な労働を強いられ、建設中の事故やマラリアなどの伝染病でたくさんの人が命を落としたそうです。イギリス映画「戦場に架ける橋」はここを舞台にしていて、今は観光地となっています。文学とか映画の舞台になってる場所に行ってもほぼ元ネタにふれたことがないので、あんまり感慨ないのですが…
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戦時中に使われていた銃などが展示されている。経緯はわかりませんが、日本兵の2体の骸骨も…
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マッカーサーヒトラームッソリーニ毛沢東などの像もいろいろ取り揃えてあります。
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日本人がこんな遠くまではるばるやって来てしていた事を考えて落ちこんでいると、連れて行かれた2階にはミス・タイランドミス・ユニバースも輩出)の肖像画、タイで産出する宝石、タイシルクなどが並べてあり、タイのきれいなものフロアとなっていました。
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Boyさん「コレはタイのねこネ」
メレ子「かわいいですね〜」
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油断していると再現エリアはやはり生生しかった。これは鉄橋を連合軍が爆破した時の場面。
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日本軍の指揮のもと、強制労働に従事させられる捕虜たち。力尽きた者の死体を線路脇に積み上げる作業を行う者も。
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博物館ということでなのか、土器とか古代人の生活が描かれた一画も…古代人の女にかわって古代人の男にもの申させてもらうけど、その手つきは何なの?他意がないと言うには苦しいし、他意があるならもっとポジティブに示すべきだよ…。
(追記:その後教えていただいたところによると、有名な絵画をモチーフにしてるらしいです!壁画の中には他にもいろんな絵画のパロディがつめこまれていて、竹原元阿久根市長の魔手がタイ古代人社会にも伸びていようとは…)

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戦争博物館を見たあと、Boyさんは鉄道のチケットを買ってくれて「ここで待ち合わせにしましょう。売店や鉄橋を見てきてください。40分後に運がよければ電車きます」とのこと。列車のダイヤはやはりアテにはならないらしい。

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メレ子「早くトラに会いたいワ〜」
猫子「トラならここにもおるがな」
メレ子「ブフーwwwチビ助がおこがましいわwww」
猫子「ワイのことやないわこのスコタンが。その首を180度回して後ろ見てみろや。なんなら360度回すの手伝うたろか」
メレ子「ヘッ?」
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ヤヤヤ!店先に無造作につながれたトラの子が!
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神々しいご尊顔…
トラ山「音をしっかりカットして〜♪炎も熱もシャットアウト〜!!」
メレ子「しかも日本でも一部地域一定年代以上にしか通じないタイガーボードのCMの歌を歌ってる!」
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選曲がマニアックすぎたせいかお店の人とすごいケンカしてたけど大丈夫だろうか。この後さわれるであろう大人のトラにも期待が高まります。
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女児が店先で「マルチーズのほうがかわいいのに…」という目をしていたがこれをマルチーズと呼んでいいのかは不明。わたしの知ってるマルチーズの5倍くらいある。

泰緬鉄道の車窓から

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台湾の炭鉱町・十分でも線路の上でやりたい放題できることに驚いたものですが、もしかして線路の上でやりたい放題できる方が世界標準なのでしょうか…。
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ほんとの電車がなかなか来ないため、虹色のトロッコ列車で橋を渡ることもできるようです。歩いてる人は横の橋げたに寄りかかってトロッコをやり過ごします。
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橋の上からのクウェー川の眺め。
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橋の向こう岸には慰霊塔とか中国から贈られたという大船観音みたいなのとか、土産物をチョボチョボ売っているバラックとか、なぜか飼われているクジャクなどがいる。
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「あんな情報弱者の乗る子供だましなトロッコはおことわり!アタイは本物の汽車に乗ってトラに会いに行くのよ!」

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しかし、やはりホームに戻った後も40分ほどむなしく待つことに…Boyさんによれば「1時間遅れならラッキー」とのこと。
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Boyさんの大活躍で、大混雑の車内でも座らせてもらうことができました!
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歩行者からも列車大人気。危ないな〜
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「まさに世界の車窓からって感じですな!ラランラ〜ラ〜ララ〜ララ〜ラ〜ラ〜」
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「しまった!あっちの方が眺めがいい!」
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「…」
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「グゴー」
一時間の列車旅行の後半はほとんど寝てしまった…後で写真を見たらうしろの人たちもみんな寝てる。


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この駅で降りるとのこと。
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ツアー客をまとめて面倒見てるっぽい川岸のビュッフェでお昼を食べました。日本人もいっぱいいる。
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レストランの横にある線路は、この辺は木の橋になっていて建設当時の様子をしのばせる。険しい山肌と川に挟まれたグニャグニャの線路、工事中死人が続出したというのもよくわかります。
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線路の内側の山肌に小さな洞窟があって仏像が祀られている。
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この支えてるようで支えてないにもほどがあるつっかい棒は何のまじないなの?コレを一本つっかえると、ツイッターで有名人にわざわざつっかかっておいて反論された途端に世間の代表になりかわりノブレスオブリージュとか言い出す自分の言葉でケンカすることもできないかわいそうな子が一人いなくなるの?じゃあわたしもやるッ!
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タイガーテンプルはここから車で30分くらいの場所にあるそうです。トラの活動時間にあわせて、タイガーテンプルは午後の数時間しか観光客を受け入れていないそう。いよいよでっかいトラに初おさわりできるのか…夢みたい…

謎のサファリパーク・タイガーテンプル

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山道を走る車から、なんかクレイジーな建物が見えてきた。えーと、お寺を目指してると思っていたのだが…
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Boyさんといっしょに受付に行くと、Boyさんが入場料を払ったあと「コレに名前かいてネ」と紙をくれました。トラにこわい目にあわされても文句は言いませんという誓約書か…まあこわい目にあわすのが生業の人を遠方から好き好んで触りにきたスケベ根性ですから文句は言えませんね。園内に入ると乾いた雑木林がつづいている。今にもトラが現れるのか!?とキョロキョロ見回しながらついていくメレ山。
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あっ、ニワトリだ
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ウシも…
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ウシとイノシシも…
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馬もいるね〜。広すぎる園内に完全に放し飼いです。
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ダチョウは水が涸れた水路を悠然と歩いている。水路はシカなどのいる囲いを取り巻いているのだが、どう見ても脱走兵です。それにしても我々以外にまったく人を見ないが大丈夫なのか。
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そして多少は動物園然とした囲いの中でも
Boyさん「見て見て。あのヤギ大丈夫かしらネ。たぶん葉っぱ食べたくて入ったネ」
メレ子「入れたんだから出られるはずと思いたいですね…」
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さらに5分ほど歩くと、もっと荒涼としたところに出ました。ここがトラのいるエリアらしい。
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日よけの下にたくさんの人が。さっきまで誰もいなかったのに…トラだけは大人気です!!
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1,000バーツ(約3千円)でトラと写真を撮ることができます。ミネラルウォーターが20バーツですから、完全に外国人観光客向け価格。リュックサック、帽子、サングラス等はトラを刺激する可能性があるため、持ちこみ禁止。カメラはボランティアスタッフに預けて撮影してもらうルール。赤や黄色のホットカラーの服もトラを興奮させる可能性があるため禁止。
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そのわりにはボランティアスタッフは赤いシャツを着ているし、お坊さんの僧衣は黄色いのだが…それはいいとして、このお坊さんはflickrですごく有名なタイガーテンプルの写真にも登場してる人です。
Boyさん「あの人、トラのお父さんみたいな人。トラが怒ってても、お父さんが目を見たら大人しくなるのヨ」
メレ子「ええ〜」
Boyさん「ほんとヨ!!」
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密猟などで親をなくしたトラの子を引き取って育てたのがはじまりというタイガーテンプル。いまや何頭ものトラがいます。血抜きした肉を食べているので人を襲わないのだそうですが…そういうものなのかな?しかしこんな風に観光客の相手をさせていると不慮の事故もおきるようで、想像してたよりかなり厳重にガイドの監視がつきます。トラのもとへ連行されていくわたくし。ああ、管理社会…
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ガッチリ腕をとられてトラのかたわらに連れて行かれ、「ココとココに手を置くのです!お前が自分で考えたヤボな動きとかすんじゃないヨ!」とポジショニングされて思ったよりえらい自由度ひk…ウホホー!トラでっかーい!あったかーい!毛がかたーい!
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こっちの腹ばいで寝てるトラも!
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二匹のトラのシッポをわしづかみ!
写真は一枚だけかと思いきや、何匹かのトラをまわって延々シャッターを切り続けてくれるのでお得感があります。
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「暑いワ眠いワでやっとれんわ…」
ネットの情報では「トラが最も活発になる午後にだけ開園する」とのことですが…どちらかというと「トラが暑さと眠さで人をかむ気にならない午後にだけ開園する」ということみたいです。
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トラの子供たちは別の囲いの中で活発にじゃれあって遊んでる。
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「人間当番ダルいわ〜。人間の子供はせいぜい給食当番くらいだというのになんという理不尽…」
なるほど、子供は当番制なのかー
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「人間もたまにはトラの給食になる当番でもつとめてみたらいいんじゃないのッ!?えェッ!?」
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お坊さん「そんなこと言うたらイカンよ」
トラ子「だってさァー」
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お坊さん「ほらほらこっち向いて」
トラ子「シフトあと一時間もあんのかよォー」
メレ子「マジで面目ない…」
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イノシシ「人間当番なしで泥につかってる俺様が最強ということですな!」
Boyさん「実際イノシシのほうがトラより強いヨ。気も強いしキバでブスーッていくヨー」
メレ子「そうなんだ…こわい…」
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「こわい」「トラこわい」「イノシシこわい」「炎上こわいよー」「おれは温かいお茶がこわい」
突如、帰り道をふさぐ水牛の大群が!Boyさんによればトラがこわくてみんなで警戒してるのだという…直接トラは見えてないはずだがたしかに顔はトラのエリアに向いています。どんだけ戦々恐々としてるんだよ!
トラだけが有名なタイガーテンプル、トラにさわれたのももちろん感動ですが、ほかの動物の好き放題な感じもかなり印象的でした。プライベートツアーなのでゆっくり見てまわれたのもよかった。

川の上のラフトハウスに泊まる

クウェー川が流れるカンチャナブリーには、川の上のいかだに乗ったタイプのコテージがいくつかあります。この日の宿泊は、旅行会社の人がいちおししてくれたリバー・クウェー・リゾートのラフトハウス。
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めっちゃオシャレ!!総チーク材だとかで天井も美しい。
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シャワーもエアコンもついてるし、ラフトハウスのベランダから川を眺めていると王様になったかのような気分…予約の際に「ガイドブックに載ってるココとかココのラフトハウスを…」とお願いしたら「イヤイヤ、そこは普通のホテルですよ!絶対このホテルを推します!ブログのネタにもなりますし!年末年始ですががんばります!」と旅行社の方ががんばってくれただけのことはある!1泊8,000円くらいらしいので、この辺のホテルではそこそこ高価ですが、カンチャナブリーに行かれる方にはぜひこの南国気分を味わってみてほしいです。
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朝、早起きしてホテルの庭をうろつく(乾季だからか、あまり目立つ虫は見られず残念…)。こんな感じで川の上に建っています。流れは速いですがガッチリ固定されているので、ほとんど揺れは感じずに熟睡できました。
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今日はゾウに乗ってからバンコクで最後の夜を過ごすのだ!


楽しくも意外と管理社会―まあ、管理されないとおイタをして結局怪我する羽目になるってトラ以上に観光客が獣ってことかもしれませんが―だったタイガーテンプルでしたが、次回は想像の10倍ワイルドだったエレファントライドのことを書きます。ゾウ乗り体験、タイでいちばん楽しかった!そのほかバンコクのチャイナタウン・水族館などお楽しみスポットについても。


Thailand-タイガーテンプル - a set on flickr-

*1:追記:最初に「泰麺鉄道」って書いちゃってたので修正しました!麺類が好きすぎるのが問題

*2:旅行社の人のメールにも「野生児なガイドです」って書いてあった