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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

虫を愛でる人々とハイセンス虫グッズの祭典「虫愛ずる一日」体験レポート

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6/16発売の隔月刊タウン誌「おおいたCONKA 7・8月号」に載っています。「もっと撮りたい大分写真」という特集で、昆虫写真の担当(担当?)としての登場です。これまでに撮った昆虫写真をセレクトしたものでページ構成していただき、昆虫ひいては昆虫写真の楽しみを説くコラムも800字程度書きました。
編集長さんと東京でお会いしたとき、プロのカメラマンさんをお連れいただき写真も撮っていただくことになったんですが、夜の銀座で虫好きブロガーっぽい写真を撮るのが難易度高かった。最終的に選んだ場所が日比谷公園のトイレの裏だった(なんか灯りがやわらかくて光量があった)んで、写真写り以前に通報されないかビクビクもんでした…しかし送っていただいた写真は個人的に永久保存版であり、プロこわい!と思った次第です。
基本的に大分の書店で取り扱われておりますが、CONKAウェブサイトからも購入可能です。表紙は別府出身のアイドリング!!!後藤郁さんだそうです。ぜひお手にとってみてくださいませ。

虫や虫愛ずる人を愛でた一日のレポートです

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前回の記事でお伝えしましたとおり、鈴木海花さんと宇佐美朋子さん主催の虫を愛でるイベント「虫愛ずる一日」に行ってきました。
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会場のArts Chiyodaは、小学校を改築したシャレ乙な建物です。1階ではAKB48の美術展?をやっていて、AKBファンの人たちが時間入れ替え制で入場待ちしていて、最初は「あれっ?ここはGKK(外骨格)総選挙会場のハズでは…?」と思ってしまいました。AKBを見に来た人たちが誤ってこっち側に迷いこみ、虫好きになるというミラクルも1件くらいあったのではないだろうか。
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地下の会場に入ると、すでに教室には人がたくさん。壁には鈴木海花さんの撮影した虫のパネルや、イラストレーターの宇佐美朋子さんの絵画が展示されています。
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わたしの目は、天井から吊るされた宇佐美さんのホウセキゾウムシやカメムシのクッションに釘付け。このクオリティで1個1,000円とはすばらしすぎる…あとで絶対に買うぞー!買い占めるぞー!と思っていたのですが、トークショーが終わってから見てみるときれいになくなっており、血涙を流したのだった。
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イラストレーターのみのじさんのポップな虫グッズ。買ったものをあとで紹介します!
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こちらは中山珊瑚さんによる虫セレクトグッズのブース。どことなく異国の香りがする虫雑貨です。ハエのピアスやアリのカメラストラップもいいねー


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蛾を愛する川上多岐理さんがこのイベントのために夜を徹して構成された蛾の展示。蛾のこの多様性ときたらすごいね!チョウは日本にいるのが240種くらいで、一人で全種の写真をコンプリートする猛者もいないではないのですが、蛾は6000種というから、ちょっと力が抜けてしまいそう…
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あこがれの蛾、ムラサキシャチホコも展示されていました。この立体的な枯葉の丸まりっぷりを表現した模様の妙!輪郭線の表現に、画業の人が使うテクニックが駆使されているという。



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わたしはトークショーのパネラーのひとりとして出させていただきました。40名のお客様を迎えての一時間のトーク、海花さんが鮮やかなお手並みでパネラーをまとめてくれました!
アース製薬の赤穂研究所からいらした「100万匹のゴキブリを飼う女性」こと有吉立さんは、ゴキブリをはじめ様々な害虫を飼育されているとのこと。テレビや映画などでゴキブリやハエが出てくるシーンには、大抵取材協力されているんだそうです。「きょうは虫愛ずる一日なんですけど、わたしは虫を殺しちゃうところからやってまいりました…」と自己紹介され、かなりウケていました。
「殺虫剤メーカーの昆虫飼育技術は研究機関に比べても高いそうですね」と訊かれ、「特別なことはしていませんが、とにかくたくさん必要なので…」とはにかむ有吉さん。赤穂の研究所にはなんと50万匹のゴキブリ放し飼い部屋があるそう。見学は公共団体やメディア取材などに限られているそうなのですが見てみたい!*1
そして、すごい量のデータベースサイト昆虫エクスプローラと、日々読者からの「この虫なんですか?」に答えつづける昆虫ブログ むし探検広場を運営される「園長」こと川邊透さん。むし探検広場では、毎日1件〜繁忙期(夏)は5件回答してしまう日もあるとか。問い合わせは文章のみの説明だったり画像がブレブレだったりということも多いですが、そういう難条件ほど燃えるそうで、ものすごく誠実に回答されています。「自分ではなかなか遠くまで時間をかけて虫さがしに行けないので、全国の虫が見られて幸せ」なのだそう。
いちばんビックリしたのは川邊さん、ご家族と旅行の際に駅の待合室の黒い蛾に夢中になったりした結果として、「家族との外出時にはカメラ禁止」のお約束をされているそう…わたくし、思わず
「ええッ!刀狩ですね!」
とコメントしてしまいました。
時事通信社のWebサイトで昆虫記者のなるほど探訪を書かれる天野和利さんも、自ら撮られた虫の写真をたくさんお持ちになり、この時期あぶない毒虫の対処法やベトナムで見つけたトゲグモの話などをされていました。わたしも連載のコピーなど持って行ったのですが、昆虫写真もあるとよかったな〜
わたしからはこちらの記事でも書いた「日本のチョウ フィールドガイド」の制作秘話などを知っている範囲でお話したり、ベトナムやボルネオ・今度行く予定のマダガスカルの話などもさせていただきました。テーマが多岐にわたって聞かれる方も大変だったかもしれませんが、たいへん楽しいひと時でした!


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トークショーのあとは、昆虫の立体切り紙の鍋嶋通弘さんによるワークショップが行われていました。こちらは鍋嶋通弘さん、浅見雅信さん、川崎利明昭さんの切り紙作家3人によるブースです。
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これなんて、カマキリのこどものダンスですよ!こんなにカマキリのこども感を再現した表現物を見たことがない!
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その場でも下書きもなにもなくハサミと紙でサササーと作って、お客さんにプレゼントしていたり、超人の域…
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これだとなんだかゴキブリもかっこいいぞ。いや、家で不幸な出会いをするのでなければもともとかっこいいのかもしれない。


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有吉さんは、この日のために個人的に飼われている虫を連れて来てくれました!マダガスカルオオゴキブリ、グリーンバナナゴキブリ、ニジイロクワガタなどなど、かなり人気のあるコーナーになっていた。キンカメムシの緑も神秘的なほど美しい。「連れて帰るのも大変なので、マダガスカルオオゴキブリを飼いませんか?」とすすめていただき、かなり迷ったのですが…別のお客様がお持ち帰りされました。いつか飼ってしまうかもなあ。


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「こんちゅう稼業」や「虫けら様」で知られる漫画家で絵本作家の秋山亜由子さんの原画もすばらしかったです。わたしもゾウムシの大家さんになってイモムシをプレゼントされたりしたい。なんてかわいらしい世界…
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この江戸時代の職人絵を虫におきかえたものも、ちゃんと虫のしぐさや生態と職業がマッチしていて最高。
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彩色絵も、ずっと眺めていたい…。
秋山さんご本人も夕方に会場にいらっしゃり、ご挨拶できたのでとてもうれしかったです。「こんちゅう稼業」持参してサインいただけばよかった…


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あまりのことにヒートアップし、いろいろゲットしてしまいました。戦利品一覧がこちら。

庭のイモムシ・ケムシ

東京堂出版
売り上げランキング: 140278
「庭のイモムシ・ケムシ」は、多岐理さんのお父様である川上洋一さんのご著書。ベランダにイモムシ・ケムシを呼ぶべく春から奮闘している者として、いささか購入が遅れてしまっていました。
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▲珊瑚さんセレクトの、涼感あるゾウムシブレス
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▲みのじさんの、虫柄ポーチと
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▲同じくみのじさんのカードケース。今後ブログ名刺はコレに入れるんや!facebookでも「適度なデフォルメされているのに全部特徴が残っていて同定可能だし、虫のセレクトがマニアックで最高」とコアな虫好きのかたが絶賛されていましたが、一字一句残らず同意ですね。
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▲有吉さんが無償配布されたアース製薬謹製・虫ポストカード。「白いゴキブリを見ると幸せになる」という都市伝説を探偵ナイトスクープで検証した際にも協力されたのだそうです、白いゴキブリって要するに脱皮直後のやつらしいんですが…。
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あと、ムカデの親の深い愛を感じさせるショットもあった。こういうの見ると、作った人の愛情も感じますね〜。駆除の研究もしているわけだけど、駆除するためには対象とものすごく向き合わないといけないので、愛憎半ばするというか愛憎ともに100%になってしまうのもなんとなく分かる。
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▲かっこいいブックマークは、いつも読んでくださっている方から頂いたのです。これを使ってモリモリ昆虫の本を読み、より昆虫について面白いことを書けるようにがんばります!(昆虫限定でコミットメントしなくても…)


今回、読者のかたにたくさん話しかけていただいたのもとても有難かったです。お嬢さんを連れていらしたお母さんが「この子、なんでかすごいコノハムシとか虫が好きになってしまって、最初は軌道修正しようとしたんですけど最近はあきらめました…メレ山さんのブログを読んで、夏休みはベトナムに連れていきます!」と言ってくださったので、なんて将来が楽しみなお嬢さんなのか!と思いました。頭にナナフシ載せられるといいねー!
主催者の鈴木海花さん、宇佐美朋子さん、出展者のみなさま、ご来場のみなさま、おかげでとっても楽しかったです。ありがとうございました!

*1:最初は「一般見学も受け入れているそう」と書いてしまっていたのですが、改めて伺ったところ、個人見学は現在お断りしているとのことです。願望にもとづく誤情報を流してしまい、申し訳ありません…