沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

竹富島で花咲きみだれる琉球古民家の集落を歩く

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みなさんは昨年夏の八重山旅行記が未完であったことすら忘れているでしょう…今回は沖縄民家が数多く残る竹富島(たけとみじま)の紹介です。わたしはつい「ちくぶじま」と読んでしまいそうになりますが、それは琵琶湖に浮かんでいる竹生島です…。
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竹富島石垣島からフェリーで10分ほどで着いてしまいます。徒歩やレンタサイクルでめぐれる小さな島です。街路樹が地元とぜんぜん違う木だと楽しすぎて脳内で変な汁が出ますよね…
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サンゴ砂がしきつめられた白い道、サンゴ石の石垣に囲まれた赤瓦葺きの民家、南国の花々…こんな風景がずっと続いていて、いくら撮っても撮り足りない!沖縄の映画などで漠然と「沖縄って全体的にこんな感じなのかなー」と思っていましたが、こういう古い集落の形が残っている場所は少ないそうです。台風の被害がひどいためか、石垣島もコンクリートの平たい屋根の建物が多い。
「古い街並み」という言葉に釣られてみたらニセの石畳と蔵っぽく塗った建物にゆるさを装ったみやげ屋が…というアノ感じもあまりしない。ものすごい努力で保存しているんだと思います。
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沖縄の神社的な御嶽(ウタキ)がここにも。竹富島には古の祭りもいろいろ残っているそうです。「風車祭(カジマヤー)」に出てくるような祭礼、一度見てみたい…マブイも戻せるなら一度落としてみたい…。

風車祭(カジマヤー) (文春文庫)
池上 永一
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南国の虫シリーズ(もはや定番)

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歩いていると広場にドーンとこういう木があるのもイカす。酔っ払って帰る夜更けにここでケンムンやキジムナー*1に化かされてみたい!
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木の下の茂みにいたアマミナナフシ。15センチくらいあります。手にとって大きさをアピールしようと思ったのですが、この人はもう足が三本しか残っていない。なにかのはずみでこれ以上足が取れて棒状になったら責任重大…と思うとちょっと手が出ません。(追記:「取れているのは左の後脚一本だけで前脚は前方にそろえているだけです」と教えていただきました。珍しく自信マンマンで書いた結果がこれだよ…よかった…脚がとれまくったナナフシはいなかったんだ…)
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ハチも見たことない鮮やかな青色!アオスジハナバチで合ってるかな?
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これはジンガサハムシの仲間のようです。透明の傘をかぶっていて、本州のジンガサも金色で美しいところまでは同じ。しかしこれは緑色のラメまで…気合が入っている。さらに二本のはずの触覚が四本も…ん?四本?
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「日常生活ですら『透け感があってインビな感じ』と言われ恥ずかしいのに、さらにインセクトインセストを撮られるなんて…頭がフットーしそうだよおっ」
なんとまっ最中でした!これは失礼…
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しつこく撮っていると「なんか興ざめだわァ」とばかりにメスがトコトコ歩き出してしまいました。オスの背中にただよう哀愁。おわびのしようもありません。

カジュアル展望台・なごみの塔

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二階建てまでの集落の中に妙なものがそびえています。
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人が乗ってる!
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実はこれ、「なごみの塔」という展望台です。こんなカジュアルな展望台はじめてみた。竹富島の有名な観光名所なので、人がたくさん並んでいます。
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異常な傾斜のついた階段をのぼると…
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集落が上から一望できます。赤瓦の美しさよ…!
二人乗るとキツキツになるような狭い展望台ですが、人気があるのもうなずけます。「なごみの〜」と銘打ったスペースで本当になごんでしまうのははじめてかも…でも階段を降りるときが恐ろしすぎるのでプラマイゼロかもしれない。

コンドイ・ビーチ

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みんな大好き水牛車。
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由布島同様、三線を弾いたりしながら島内を観光案内してくれるので人気があります。休憩中の水牛よ、自分が濡れるのもおかまいなしで放尿するのはやめてほしい。
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こちらはコンドイ・ビーチ。ちょうど干潮でサンゴ礁があらわになってきており、シュノーケルを石垣島の宿においてきたことが悔やまれます。この島自体がサンゴ礁が隆起したものなのです。カイジ浜では星砂という微小な貝やヒトデのまじった砂もとれるそう。ロマンチックね〜


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ただ歩いているだけで幸せな気持ちがあふれだしとまらない!(汗も)
多くの観光客同様わたしも石垣島から日帰りしたわけですが、次はぜひ琉球民家の民宿に泊まってみたいです。


あとは石垣島の鍾乳洞や動物の話を書いてやっと八重山旅行記が終了です。執拗すぎてぜんぜんシリーズものの旅行記が終らず、その間にも書きたいことはたまっていくというスパイラル…

*1:沖縄のガジュマルやアコウの古木に住む木の精霊。竹富島にはそれらの名前では伝わってないらしいけど、木の精霊の伝承自体はありそうです