2024年8月5日 月曜日
脱脂注入をやったあとの頬が熱をもって腫れているので、目が三日月型になっていて仏像みたい。
会社でも一日マスクをつけて過ごすが、目が涙と目やにでペショペショなので定時で帰宅。小さめの保冷剤を手ぬぐいで巻いていちばん腫れている頬を冷やすようにした(昨日は保冷剤の重みでせっかく注入した脂肪がどこかに行ってしまうのが怖くてできなかった)ところ、だいぶ楽になった。保冷剤をのせたまま微動だにせず就寝。思わぬダウンタイムでやるべき作業がどんどん後ろにずれていっている。
2024年8月6日 火曜日
脱脂注入の経過。人相はまるで凶悪犯のようだが、嘘のように楽になっている。ただ頬が出っ張っているので、目線が下を向くときに突っ張る感じがする。
明日は月に一度の絵付教室なのだが、オリジナル図案の骨描きをして先生に見てもらおうと決意。帰宅後ににかわを溶いて、わさお皿の骨描きをはじめる。いろいろ道具は揃えているのに自宅で絵付けするのは初めてでお恥ずかしい。
スタビロ鉛筆を手に入れてから下書きがすごく楽になったのだが、わさおの位置と顔が決まらず何度も消しなおす。図案を考えてたときはけっこう描いたから、だいぶ慣れてきてたのにな。わさおのまわりのモチーフはいざ描いてみると構図におさまらないものもあり、海鳥やイカは思いきって簡略化したが悪くない気がする。
22時ごろからはじめて1時半ごろに完成。描くのが楽しかったところはわさおの毛です!
お皿を埋めてみると楽しくて、もっとはやくやれば良かったなと思いながら寝る。
2024年8月7日 水曜日
昨夜がんばって骨描きを仕上げたので気分が良い!構図や下絵を無駄に時間おいてしまったけど、お皿にスタビロ鉛筆で描きはじめてからはすぐだったので、とにかく描いたほうがいいな。
脱脂注入した目元は四日目を迎えて、黄あざになりはじめている。マスクをして絵付教室へ。今日は受講人数が少なくて、先生もやりやすそうだった。
教室ではずっと骨描きばかりやっていたので、今日はひさしぶりに彩色をする。
わさお皿は絵付教室で買った皿ではないからここでは焼成できないが、持っていって先生にも見てもらう。素地については釉がもったりしすぎて剥離が怖いから次は薄めにしてかけるといいかもね、とのこと。
焼成は週末の陶芸教室で、小さい電気窯なら皆とタイミングを合わせなくても使えるはずなので使い方を教わってみようと思う。「仕上がり、けっこう楽しみにしてますよ!」とのお言葉をいただく。
絵付教室は月一回で半年ずつかけて初級・中級・上級と上がっていき、そのあとは隔月の研究科になる。現在は中級の前半が終わったところ。先生は初級〜上級の間は基本的に肯定ペンギンでやさしく教えてくれるが、研究科になると豹変するとみずから豪語しており、怖い…。でも一流の人の悪口は金を払っても聞きたいほうなので、お金を払って苦言を聞くことになるのだろう。がんばろう。
2024年8月8日 木曜日
同年代の男性にいきなり「すずちゃんなら20代の男ともヤれるよ!」と言われることがたまにあるんだけど、怖くないですか?こちとらそんなことを目指したことがないんですが…?
・彼らが20代の女と寝ることを目指している
・40代はまだまだいけるという彼らの願望のあらわれ
・40代女と20代男の絡みになにか興奮してる
のどれか、あるいは全部かな。いずれにしても気色悪いな。
秋にアメリカに出張があるが英語がやばいので、拠点の人とのオンライン英語レッスンを受講している。向こうも「こんなに英語ができない奴が出張で来るのか…やべえな」と思っていることだろう。
脱脂注入後の定着のため、しばらく仰向けで寝る必要があり、スマホを手で持つのが大変なのと寝落ちするときに顔に落ちてくるのでタブレットスタンドを買ってベッドサイドに取りつけた。寝スマホをやめるという選択肢はないのか?と思われるかもしれませんが、ありません。しょうもない情報で脳を埋めたまま寝落ちするのが快感なので。
2024年8月9日 金曜日
佐渡ヶ島でオグロサキさんに撮ってもらった写真を田中藍さんが送ってくれて、朝からPCで楽しくチェックする。友人たちと四人で撮ってもらったやつもバンド写真っぽくて最高。いい思い出になったし、しばらくプロフィール写真に困りませんな!山本悌二郎別荘再建のクラファン返礼品なのだが、お願いできてよかったなあ。
撮ってもらった写真は佐渡旅行記にアップしています:2024夏・佐渡島旅行記 ~佐渡の南側で建築と食と海をめぐる小旅行~ - 沙東すず
『後ハッピーマニア』の五巻を読んでいたら「年をとるとそれまで効かなかったものが効くようになる」とあって「ウワ〜ッ!」となった。リアリティを感じさせるページの密度が高いな。
朝から晩まで会議で疲れたので、近所の焼き鳥屋に行く。でもお酒が飲めないとほんとにすぐお腹いっぱいになってしまう。逆にお酒の満腹中枢を壊す力が高すぎてこわい。
土曜は飲み会なのに、家がぐちゃぐちゃである。事務作業もいろいろやることがあるが気がのらない。そうだ、買ったままのガラスを切ってケースにおさめることでかたづけを進めよう。と思いつく。気分転換の仕方が若干特殊になってきている。
ガラスカッターとプライヤーの使いかたが三枚目くらいでようやくわかってきて、パチンパチンとガラス板を切れるようになった。次に使うときはまた忘れていそうだが。
明日の教室にわさお皿を持っていって、焼成できるか聞いてみよう。にかわとふのりも持参しないと…といろいろ算段しながら就寝。
2024年8月10日 土曜日
わさお皿と絵付の道具を陶芸教室に持っていく。工房の隅にはほこりをかぶったミニ電気窯がある。ある程度数がたまらないと焼成してもらえないガス窯と違って、こちらは個人で利用してもいいと事前に聞いていた。
近年は工房の会員で上絵をする人がいないので先生も使いかたがよくわからず、同じく棚でほこりをかぶっていた説明書を発見して操作方法を熟読。といっても、焼成温度とねらし(保温)時間を設定するだけのかなりシンプルなもの。一緒に発掘されたチラシを見ると、十年前で10万円くらいだったらしい。今は同等機種で30万円〜になるんじゃないだろうか。
骨描き(輪郭線)だけの焼成は必ずしも必要ではないが、まずは一度使ってみたい。しかしスイッチオンしてからが長かった。二時間弱で焼成に必要な温度には達したのだが、窯を開けていいのは300度以下に下がってから。急激な温度変化による割れのリスクなどを考えると、本当は常温になるまで待ちたいくらいだ。
スイッチは自然に切れるため、放置して帰れたらいいのだが、設備を借りている立場としては冷まして取り出してコンセントを抜いて帰る必要がある…というわけで、13時過ぎにスイッチを入れて取り出せたのは20時頃だった。
途中でろくろの練習や蔵書のチェックなどもやっていたのですべてが無駄な時間ではないが、もともと無理して遠くの工房に通っているので、これを毎回やるとなるとなかなか大変だ。上絵具は一回では綺麗に色が出ず、二回三回と焼きなおすこともある。
- 上絵の教室には焼成サービスがあるが、付属の売店で購入した下地しか焼成してくれない(もし目をつぶって焼成してくれたとしても、月に一回以上の頻度で通うのは厳しい)
- 成型の教室には毎週通っているが、焼成中ずっと見張っていないといけないのがしんどい。週末予定が入ると休まざるを得ない
- 成型教室のミニ電気窯で焼けるのは大きさ的に六寸皿まで。それ以上の横幅があるものは入らない
- 成型教室のガス窯は好きなタイミングで使うわけにはいかない
この辺を考えると、長く続けるなら「上絵用のミニ電気窯を自分の家に買う」という選択肢が出てくる。1000℃くらい出るものを自分の家に置くことに恐怖心があったが、一回使ってみたらだいぶ慣れたし、まわりがすごく暑くなるわけでもなかった。あとは自分が、どれくらい陶芸に時間を使って上達できるかである。
2024年8月11日 日曜日
仙台からMさんが遊びにくるので、ひさしぶりに家で飲み会をひらく。Mさんは虫好きの磯友達で、昨年までは関東に住んでいた。一緒に高知や鳥取でシュノーケリングしたこともある。
実家のある仙台に戻って転職していたが、最近はマンションを購入してフルリノベして住みたいと考えているそう。うちに泊まりに来がてら相談したいとのことだったので、「じゃあ飲み会もやりましょう!」と提案したのだった。
みんなよりひと足先に到着したMさんにわが家のルームツアーをしてまわり、お茶を飲みながら話を聞く。まだ不動産屋に相談して二、三件の内見をしたばかりだというが「条件が多すぎるのでもっと絞ってきてください」と言われたという。
正直わたしも東京以外の中古マンション事情はわからないが、たとえばその中だと「鉄道駅から徒歩15分内」と「緑が豊かな環境」が物件価格を押し上げている気がするので、前者を削って車生活に振ってもいいのでは?いっそ賃貸などと言いながらSUUMOで仙台市の物件を検索すると、都内よりかなりリーズナブルなお値段でリノベーション向きなマンションが出てきて、わたしのテンションが上がってしまう。これならご予算内でリノベーションもできるのでは〜?となんとなく解決感を出してしまったが、実際いい物件が見つかるといいですね。わたしも東京以外の場所での物件さがし、やってみたいなあ。
そうこうしているうちにだんだん友達がやってきて、六人で酒盛り。いつも持ち寄りでいっぱいになるのだが、ふだんはビールくらい買っておくのに何も用意してなかった。ハイボールを飲む。焼き鳥、スパークリングワインに白ワイン、マスカット、幸水梨、チーズ笹かま、喜久福の大福など。
ワクサカさんが鳥取の磯でハナデンシャというSSRなウミウシを見つけたその日に用水路に落ちて、ハナデンシャ動画がぜんぶ消えた話を聞いていて「ねずみ男じゃん!!!!!」と言ってしまう。この浮わついた夢と栄華が一瞬で消えるねずみ男感、わかりますか…?落語っぽさともいう。「よそう、また夢になるといけねえ」とか言いそう。
あとはわたしがメディネックをすすめたいあまりに寝室にヨガマットをしいてメディネック体験場を作ったり、「地面師たち」を観た者がまだ観ていない者におすすめしたり、大磯のアオバト飛来地(有名なスポット)がアツいという話など、総じてゆかいなおすすめが捗る会だった。
逆に「今までいちばんおもしろかった映画ってなんですか?」みたいな、クイズとも大喜利ともつかない問いかけって緊張するからやだよね!という話に。
そういう問いかけをむしろしがちなタイプのワクサカさんは「みんな…いやだったの?!」とショックを受けていたが、「そういえばマメコさん(今日は来ていない)に好きな映画を訊かれたときはジャッジだと思わなかったんだけど、二回目の質問に別の映画を挙げたらはじめて満足したご様子だったので、あれはマメコテストだったのだ。おそろしいことだ」と言いだした。
それを聞いたとよさきさんが「でもまあみんながテストに受かる必要もないじゃないですか、ぼくなんて完全に不合格だし」「なんて言ったの?」「トップガン」で、一同死ぬほど笑う。マメコ先生を知っていれば、これはかならずウケます。
むしろ「マメコ先生に好きな映画を言ったら不合格だった。なんと言った?」っていう大喜利で金賞に輝く答え!トップガン。
23時ごろに三人が帰っていき、ワクサカさんとMさんがうちに泊まる。ワクサカさんのためにソファをデイベッドにしてあげて「一個だけ注意があって、ここに寄りかかったらダメですよ(ソファが壊れるから)」と言ったら「ハァ〜ン?なんの不利益が…?」とゴニャゴニャ言いはじめたのでよく見たら、うちの冷凍庫に入れていたボンベイサファイアをおちょこで飲んでめちゃくちゃ酔っ払っていた。ボンベイサファイアはちゃんと割って飲め。