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メレンゲが腐るほど恋したい

旅行記や生きものの話を写真多めの長大な記事で送ります

嫁にしたいはてなダイアラーアワード2007

ぶり大根を作ろうと思い鍋を下ろしてふたを取ってみると底に点々と黒い水玉がついていました。ベルベットに似たふかふかとした質感。平静を装って金だわしでこすり落とし、しつこく洗剤で洗い上げたのち滞りなくぶり大根作成に戻りましたが、頭の中はKABIちゃんたちの成り立ちでいっぱい。あの美しい真円(写真を撮り忘れたことを考えるとそれなりに動揺していたようです)はいかにしてできたか考えるに、年末に洗ったあとどうかして水気を拭い忘れたままふたをして、シンク上の棚に載せておいたのが原因かと。この棚は昼間はシンク上の窓から西日が差してあったかく、菌たちは密閉空間で水分を吸ってぬくぬくと年越ししたわけです。温室育ち。水滴いっぱいに育ったからきれいに丸かったのね…そこまで考えて漸く彼等への愛が湧いてきましたがもはや手遅れ。
かように神秘とは身近にあるものです。わたしの友人は虹色の米飯を確認したこともあると言っていました。奇跡は試験管のみにて起くるにあらず、鍋にも、そして水筒にも…。
中学のあるうららかな日、友達とスタンドで呆けていると、グラウンドに上がる土煙。見ると同じクラスの男子がサッカー部にボコボコにされているのでした。苛めと呼ぶにはあまりにも、技をかけている男子達の顔は引きつっていたので、オモシロの臭いを感じて後日調査を開始。ともすれば口をつぐみたがる関係者に給食のアセロラゼリーをつかませて得た調査結果をここに報告します。
彼らは部活の休憩中、めいめいに持って来た飲み物で喉を潤していました。中でもボコ男(仮名)君が「詰めてだいぶん経つみたいだけど」と、伝聞にも程がある風情で持って来た水筒のココアが妙にくせになる味だと好評を博し、部のほぼ全員が回し飲んだのだそうです。しかし残り三分の一ほどになった頃、一人がカップに浮かぶ妙なものに気付きました。「コレ…虫じゃね?」水筒の中蓋を外して砂地にココアをぶちまけると、妙な虫が何匹もわらわらとうごめいて、それで先述の砂煙となったそうな。この話をきいてからわたしはしばらく、牛乳とかコーヒーとか底の見えない飲み物をかき混ぜて確認してから飲んでいました。でもコレって何の虫だったんでしょう。普通に考えればウージーなんですけど、調査によると

  • 黒っぽかった
  • 足がいっぱいあった
  • ココアはうまかった
  • でも許さない

とのこと、上の二つはあまりウの字っぽくないような。二週間放置したココアに生じる神秘の生命について、ご存じの方はご一報くださいね。この虫について研究を進め、ココアを美味しくする虫レポを手土産に食品業界の内定を総取りしたいと考えています。チーズを美味しくするウージーだっているんだもんねえ。