沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

告知・おしらせ

最新の日記はひとつ前からお読みください。

イベント出展予定

害蟲展 Season5のゲスト審査員をつとめることになりました。5/10(金)夜のオンライントークイベントで満田晴穂さんとお話します。お申し込みは下記のPeatixよりどうぞ。
https://peatix.com/event/3935608/
昆虫大学2024 2024/12/21(土)-22(日) 東京・浅草橋の東京文具共和会館にて開校予定です。出展者リスト等はあらためて公式サイトにて告知します。

『奇貨』販売ページ

紙版:BASEでご購入いただいた場合、通常3~7日で発送します。
satosuzu.base.shop
PDF版:20MBあるためPCでの閲覧向けです。クレジットカード決済のみとなります。
(Kindle Direct Publishingでの販売も考えていますが、現在準備中です)

『奇貨』をお取り扱いいただいている書店リスト(※在庫状況はお店にお問い合わせください)

はちみせ(東京) 通販ページ
ホホホ座 浄土寺店(京都) 通販ページ
通販ページ
誠光社(京都)
通販ページ
Books 移動祝祭日  通販ページ
UNITÉ(東京)
お取り扱いいただける店舗がありましたらお声がけください。1冊~対応いたします。

(2024/6/25)LIFULL HOME'S「よくわかる!不動産売却」に寄稿しました

www.homes.co.jp

(2024/3/31)マルゲリータのサイトで、本棚の導入事例を紹介いただいています。

www.margherita.jp

(2024/2/14)「となりのカインズさん」に寄稿しました

magazine.cainz.com

(2023/11/20)SUUMO「マンションと暮らせば」に寄稿しました

suumo.jp

日記(2024年7月8日~2024年7月14日)

2024年7月8日 月曜日
写真を整理できて多少すっきりしたけど、よく考えたらいろいろやってないことあるなあ!!イベントの準備とか!ZINEづくりとか!!
首に電流を流しているせいか体調は良いが、あまり眠れなかった。エアコンの風のせいかも。
都知事選の結果についていろいろ言われていて、わたしも石丸伸二についてはなにひとつ支持できるところがないのだけれど、10代20代を強い言葉で非難する人も出てきてうんざり。そこで若者を謗るのも違うだろう。身の回りでも、善良でまじめに暮らして納税しているという意識の人がああいう官僚いじめスタイルの論客にはまりやすい気がする。なんとかもっとアンチネオリベを流行らせられないものか…。
炭酸水にも飽きてきたが水出し麦茶をつくる気力はないし、そもそも麦茶があまり好きではないので冷水筒に入れた水道水を冷蔵庫で冷やして飲む。これで麦茶1センチ残し問題ともおさらばだ!(そもそも発生してない)
前に会社の給湯室でポットのお湯を使おうとしたら、横にいた知らない社員から「あ、それお湯もうないですよ」と言われて「ないならお前が入れるんだよォ〜ッ」ってなったのを思い出した。ああいう人と暮らすのはたぶんいちいち大変なのだが、わたしも人と暮らしてるときは怒られてたな。ひとり暮らしって、自分のずぼらさに自分だけで向き合えるから最高。

2024年7月9日 火曜日
海外拠点から出張に来ている人と、部署のみんなでごはんを食べに行く。「他の部署では近場に連れて行ってるみたいだから、なんか東京を感じる場所にしよう」という提案があり、行き先はT.Y.HARBOR。
天王洲アイルに足を踏み入れるのって、学生のとき以来かもしれない。そのころはお金もなくて楽しさがわかんなかったけど、今ならまた別の楽しみ方もあるかも。と一瞬思ったが、眺めるだけの海にはフラストレーションがたまるので、しばらくまた来ないかな…。自分ではなかなか行かないところに行けるから会社の飲み会もいいよね。
クラフトビールはさすがにおいしかったのだが、だんだん重めのビールが体に合わなくなっているかも。青島とかLEOとかの薄くて軽いビールが最高!あと日本の独自進化をとげた生ビールも最高!

2024年7月10日 水曜日
山田詠美の小説に「同世代の女の子たちは日傘に日焼け止めに帽子だの忙しい、わたしは夏も日焼け止めなんて塗らない、風や光ときちんと遊ぶ」みたいなことが書いてあって、当時絶賛中二病のわたしは「カッコイーイッ」って思ってたんだった。もうそんなこと言ってられる気象じゃないけどな!死ぬぞ!
7月はたくさん休む予定があって、このままじゃ仕事も進まんどころか勤務時間が足りないよ〜と思っているのだが、そういうときに限って会食の予定がじゃんじゃん入る。コロナ禍の前ってたしかにこんなだったかな?
覚悟を決めて思いきり遊ぶ!かわりに予定がない日は終電まで仕事する!と決めたら今日はだいぶはかどった。でも同じフロアの人にまだ帰らないんですか?と訊いたら「徒歩圏なので一時前には帰ります!一時までやってると深夜残業のアラートメールがえらい人に飛んじゃうんで!」と言われ、肩身がせまい。
職場にいる元公務員の人に公務員時代楽しかったことなどを書いてもらったら「犬の予防接種のおてつだい」と書いてあった。ウキウキの犬、ほかの犬とけんかする犬、腰が抜ける犬、入り口で何かがおかしいと気づき断固帰る姿勢を見せる犬などがたくさん見られて最高に楽しいらしい。わたしもその仕事したい。なんなら金を払ってもやらせていただきたい。

2024年7月11日 木曜日
今日は絵付教室からのアマゾネス会。バタバタと家を出たら、さっそくアマゾネスたちにあげるつもりで買ったおみやげの菓子を忘れ、絶望する。
絵付教室ではまず桜模様の皿の骨描きをして、そのあと表は焼成済みの菊文様皿の裏側に骨描き。お皿に図案から下書きを写す作業がすごく嫌いなのだが、今回のお皿は転写紙がいらない図案で助かった。陶器に直に下書きできるスタビロ鉛筆というのも使ってみて「はやく教えてよ~!」と思いました。
菊文様皿の裏側にはアオガエルを二匹追加。この作業がいちばん好きかもしれない。カエルがちゃんとデザインになってるねとほめてもらいました。



ろくろを使って皿のふちに線を入れる作業がいつも苦手だと言ったら、先生がチェックしてくれた。「ろくろに使われるんじゃなく、ろくろを使うという気持ちで!!」って言われた。あとは筆にはたっぷり水分を吸わせて、筆を離すときには徐々に引き上げること。
帰りがけに先生に「オリジナルのお皿も作るんだよ!」と言われる。はやくわさおのお皿を作らなくては!
アマゾネス会のために蔵前に移動。朝おみやげを置き忘れてきたことが心の傷になっているので、早くついたのをいいことにチョコレートのお店に入り、ブラウニーを三人分買う。蔵前はおしゃれなお店がたくさんあっていいわネェ…。
18時ちょうどにお店に集合し、三人でビストロで乾杯。先月に続いて来てしまうだけあって本当に素晴らしいお店である。ワインを2本空けてしまった。
ひとりが21時になると眠くなって帰ってしまったあとも、残りのふたりで一時間くらい居座る。とにかく死ぬまで楽しく暮らそうぜ!みたいな結論に至った。基本的にここに書けない話が多い。おいしいものと生々しい話でずっと忙しかった、つまり最高でした。

2024年7月12日 金曜日
しばらく止まっていた『奇貨』の注文が今週は立て続けにあり、だれか紹介してくれたのかな?まあ、わたしはこれが三万部売れてない世の中がおかしいなと思っているのですが…。
MEDI NECKを朝か夜、または両方やるようになってからかなり体調がよくて、肩が軽いので頭痛も少ないし、残業しないといけない日もわりとはかどる。首がまっすぐになると次は諸悪の根源であるところの腰と股関節のずれが気になってくるので、腰まわりをほぐしてくれるEMS機器も探している。あらゆる不調を課金で解決しようとしているときがいちばん元気。
部署に新しく人をとりたいという話をしているとかならず「元気で仕事をえり好みしないで取り組んでくれる人がいいねえ」という話になるが、自分がもともと元気でもないしえり好みばっかりしてたので罪悪感がある。でもぶつくさ言いながらだいぶやるようにはなったのよ。ぶつくさ言わないと元気出ないから、ぶつくさは言わせてくれ。やるから。
終電前まで仕事して会社を出ると、ぴったり横にくっついて女が男の尻をピタピタ叩きながら歩いているカップルがいて「盛り上がってんなあ!!」となる。花金って感じ。わたしも花金なのでぶどうゼリーを食べて寝る。

2024年7月13日 土曜日
MEDI NECKで首の調子が良いので顎関節症をわずらう母に布教しようと企んで連絡したが、首はそんなに困ってないので要らないとのこと。もともと新しいものを気に入るまで時間がかかるところがあるので、予想どおりの反応。帰省のときに持って帰って試させてみようかな、でかいけど。
石丸伸二ほんとに嫌いだけどあごがシュッとしてんのは羨ましいな、なんか美容外科通ってそう…それにしてもあの人同い年なんだよな…最悪だな…と思いながら、三週間ぶりの陶芸教室に行く。
前回釉がけした豆皿は、地が薄いのに釉が濃いめなので「本焼きすると釉薬に地が引っ張られて割れるかもよ」と先生たちに言われる。まあ死に覚えするか、と思いながら修正していたら「素焼きの窯づめするよ」と声がかかり、あわててカレー皿三枚を素焼きに出した。
カレー皿を五枚作ろうと思っていたけど、いったん三枚あればいい気がしてきた。残りの時間で、ひとまわり小さいお皿を二枚タタラで成形する。ここしばらくちゃんと復習ノートを作りながらタタラの手順を頭に入れたので、土締めがきちんとできて割らずに乾燥できたら、ろくろをやってみようかな。磁器に絵付けするなら、高台のあるシュッとした器を作れるようになりたい。
教室にはだいぶ慣れてきて楽しいのだが、電車でも教室でも立ちっぱなしで作業すると帰り道では足が上がらないくらい疲れる。夕方から豪雨の予報で、みんなわあわあ言いながら16時前には片付けをして帰る。

2024年7月14日 日曜日
美容院に行く道すがら、ろくろのYouTube動画を見て勉強する。菊練り・土殺し・しっぴきまでは動画が参考になるが、その先の器作りは教室でも実際やったことがなくて理解が追いつかない。いつまでもお皿が作れないとフラストレーションがたまるので、ろくろとタタラ作りを半々でやろうかな。
トランプ銃撃のニュースに驚く、というより、耳を銃弾がかすめても星条旗をバックにファイティングポーズをとれるその生命力と運の強さに感心する。韓国ノワール映画に出てきそうっていうか…。
代官山の美容院でいつもの髪型にしてもらう。うなじを少し刈り上げてもらうようになってから、ドライも楽だしフォルムもかわいくなって最高。インドにいる共通の友人の話や、MEDI NECKの布教などをする。
代官山蔦屋書店では渋沢栄一をテーマにしたミニ展示をやっていて、それはいいとしてタイトルが「愛と公益」だったので「新札イキってんなあ」と思う。お札を明治期の偉人にするのって、「大学生のときがいちばん輝いてた人」みたいだな。展示の内容としては、おじさんの肖像にイラストレーターがポップなアートを付け加えたものらしい。なんだそれ。
代官山から恵比寿に行くときにいつも、ファイヤーキングをウィンドウにたくさん並べて「販売はしていません」と書かれた服屋の前を通る。いつも「してないんかい!」と思う。ダサい。
帰ってから昼寝していると二番めの姉が来て、しばらくゆっくりしてから一緒に寿司屋に行く。シャリが小さくて好きなものをいろいろ食べられるところが良いお店。イワシがとろける美味しさだった。
帰宅後、姉にもMEDI NECKを試してもらう。たいへん気に入ったようで、15分やったあとも「もっとやりたい」と言っていた。やっと一名に通電することができたぞ!
24時ごろに就寝。明日は友人たちとひさしぶりに虫を見に行くので楽しみ。

日記(2024年7月1日~2024年7月7日)

2024年7月1日 月曜日
なんとなくスーパーで高めのお刺身を買う。田辺京子さんのお皿にのせたら、ただそれだけで美しいこと…!

phaさんの本『パーティーが終わって、中年が始まる』への反響がよく流れてくるのだけれど「自由な生き方を標榜していた人間が中年になって夢から醒める」というストーリーはある種の人間、つまり自分はアリとキリギリスのアリ側だという自認の人たちの溜飲をすごく下げるらしい。逆に言えば、そういう感想が寄せられるのが予想できる状況で正直に喪失感を吐露できる素直さってすごいなあと思う。
その一方でわたしは中年になってどんどん自由になっていく部分もあると感じていて、パーティーが終わったとは正直思えないのだった。「生理が終わって、パーティーが始まる」みたいな感覚の女の人って多いんじゃないかな。ミレーナ入れてるので適当言いますが。更年期障害は怖いけど、老眼はじまったら遠近両用ICL入れるぞ〜と思っていて、ちょっと楽しみでもある。せいぜい健康と運動に気をつかって、意地汚くパーティーを楽しみたい。

2024年7月2日 火曜日
午後はあまり会議がないからまとまった作業するぞ〜、と思っていたが、細々した用件でつぶれる。もう一生まとまった時間はないのかも!!つらいよ〜!
アマゾネスになりたい女三人のLINEグループがあり、誘いすぎかも…と遠慮がちに「来週飲まないゾネ?」と送信すると「行くゾネ〜!」「ゾネ〜」と即レスが返ってきてありがたい気持ちになる。大金持ちになったら地中海の島にアマゾネスたちで移住し、アゴラで珍しいウミウシを自慢しあったりしたい(世界観がヒストリエ12巻の影響をもろに受けている)。

2024年7月3日 水曜日
届いたsurfaceのセットアップをしてみたら、Win11はMicrosoftアカウントでログインしないと立ち上がらないようになっており(リテラシー高い人用の裏技はあるらしいが)、なんて邪悪な仕様なんだ…と震える。使う喜びから遠く離れたインターフェースのくせしてGoogleやAppleっぽい挙動をちょいちょい入れてくるのもいちいち腹立たしい。デスクトップに勝手に広告を出すな。おまえにオシャレさは期待しとらん!もっと仕事に役立つ質実剛健な感じにしてこい!
会社の研修で、部署のみんなで他県の施設に一泊する。午後から到着してワークショップをやったあと、手違いで夕食が手配されていないことに気づいたが、タクシーで居酒屋に行くことに。しかし買い出しや後片付けから解放されてみるとかえって気楽で、結果オーライでした。
居酒屋からコンビニに寄って宿泊施設に戻り、飲んでいて気がついたら1:30だった。いまの部署はほんとに人間関係にストレスがなくてありがたい、という気持ちと、わたしがストレスがないってことは若者が気をつかってくれてるのよ…!気をつけて…!という気持ちで、心がふたつある〜。

2024年7月4日 木曜日
遅くまで飲んで話しこんでいたので頭がズキズキする。午前中でワークショップを終え、みんなでお寿司を食べて帰路につく。楽しかったんだけど、はしゃぎすぎてなかったか不安だ。こういう不安感もアルコールによって生み出されるものだとどこかで読んだことがある。
帰路で蓮舫の応援をしている人たちを見かける。チラシか何かを渡されそうになって咄嗟にスルーしてしまったが「蓮舫さんに期日前投票しましたよ、がんばってください」と声をかければよかったな。
性暴力を扱った映画を撮るのに、主演女優にインティマシーコーディネーターをつけてほしいという要望を却下した、という監督の談話が炎上している。インティマシーコーディネーターは女性俳優だけでなく男性俳優にとっても大事なものなのに、という意見を読んで思いだしたのたが、「娼年」という映画のセックス描写はめちゃくちゃひどかった。犬くらいハアハアいってて興醒めなのはともかくすごく痛そうで、仮に100点満点で評価するとしたら2点だった。それで娼館の女主人が「あなたのセックスは五千円の価値しかない!落第!」みたいなことを言うのだが、一万円が及第点で5千円もらえたことに「なにかの間違いでは?!?!?!」となってしまい、逆にちょっと面白かった。5千円クラスのセックスがこのあと主人公が成長していくのでマシになっていくのかと思いきや、見るかぎり2点のままだった。役者の心とキャリアの傷になっていないかが心配な作品。

2024年7月5日 金曜日
Twitterのエコーチェンバー度が最近また一段と上がって、脳の報酬を与えすぎたらいけない部分を箸でクチャクチャいじられている気がする。おかげで攻撃性が高まり、燃えようのなかったはずの話題で燃えてしまう人も見かける。
こんなときこそ磯に出よう、というわけで今日は仕事を早めに上がって千葉でワクサカさん宮田さんと合流し、明日の観察会に備え一泊することになっている。磯の道具が多すぎて、防水リュックに網をさしてスーツケースで出社するありさま。今週ろくに仕事してなくて罪悪感があるが、せめてバリバリとメッセージなどに返事する。
16時に会社を出るが電車を乗り間違え、さっそくピンチ。なにしろ房総は遠い。なんとか別ルートの高速バスを確保した。木更津行きのバスにものすごい人が並んでいて、これは無理なのでは?と思ったがびっくりするくらい多くの人が座れるものですね、バスって。
青堀駅でワクサカさんたちと落ち合い、タクシーで宿に向かう。古墳とイオンモールと火力発電所と製鉄所のある町。この磯友たちとは八丈島、そして足摺と津々浦々の磯に行った仲ですが、房総でも十分すぎるくらいの夏休み感がある。
イオンモールの手前に中華屋があるのを見つけて腰を落ち着け、レバニラや海鮮あんかけチャーハンなどを頼んで飲み食いする。
ワクサカさんのまわりで流行っているという、散歩しながらクエストするアプリをインストール。宮田さんの趣味が散歩なのは知っていたが、散歩ログを見せてもらったらものすごい広範囲に線がのびていた。同じ道を歩いてもつまらないから、わざわざ電車でよその街に行って歩き倒しているらしい。散歩の概念が再構築される。わたしが散歩をいまいち趣味にできてない理由のひとつがまさに「同じ道を歩いてもつまらん」なのだが、そういう散歩ならアリかもしれない。
21時にお店が閉まり、コンビニでいろいろ買い出ししてワクサカ部屋で飲む。ワクサカさんはタイでわたしの姉と虫観察をしたり、マレーグマに追いかけられそうになったのが超楽しかったそう。あとワクサカ五行説というのを唱えはじめ、「メレヤンは火!しかも一見燃えてないけどクッッッソ熱い炭!!!!!」と言われる。それ一酸化炭素中毒とか起こすやつじゃん。
22時半に解散し、それぞれの部屋に戻る。大浴場は男女に分かれておらず、鍵がかかるとはいえちょっと不安だったのだがいいお湯だった。ワクサカさんが事前に偵察して「今なら誰もいませんよ!」とラインをくれたのも細やかな心遣いでした。おかげで快適に就寝。

2024年7月6日 土曜日
食堂でホテルの朝食をいただく。お客さんは出張で長期滞在している人たちがほとんどらしい。朝ごはんらしい朝ごはんはひさしぶりで、思い出すのは一昨年の八丈島と昨年の足摺。つまり、この磯友メンバーとの朝ごはんがわたしにとってほぼ年一回のちゃんとした朝ごはんってことです。
天気予報を見るかぎり、とんでもなく暑い日になりそう。予約したタクシーで、集合場所である海岸駐車場へ。
駐車場には潮干狩りの家族連れがたくさん集まっているが、我々はアサリやハマグリには興味がない。今日のイベントの主催である磯結社の人々に声をかけ、参加登録をする。配られた紙には「今日見られそうな生きもの」が書いてあり、ミミイカ、ヒメイカ、タツノオトシゴなどを見ているとおれたちの夏がはじまった…!!という気持ちになり、「高まる~!」とジタバタする三人であった。
時間になり、注意事項など説明を受けたあと干潮の浜へ。潮干狩りする親子連れの向こうに、多くの人が見向きもしないアマモの生えた砂地がある。ここが小さなイカやカニやハゼを育んでいるのだそうだ。

二時間ほどかけて、最干潮に向かう浜で生きものを探す。ワクサカさんと宮田さんはシュノーケルだが、わたしは写真を一眼レフで撮りたいので膝くらいまで海につかる装備。暑さは厳しいが、海に入るとかなり楽になった。
緑色にそよぐアマモは美しいが、生きものはなかなか見つからない。最初の30分くらいは何を見つけたらいいのかもわからずただ歩きまわる。はじめて見る生きもの探しは、いつもツチノコと同じくらい半信半疑。
コブヨコバサミやタイワンガザミなどは目につくようになってきたが、今日のお目当てのイカが見つからない。まず宮田さんが「メレヤーン!」と叫んで、急いで向かうとなんか小さな透明感のある生きものがピロピロ泳いでいる。世界最小のイカ、ヒメイカだ。しかしわたしのタモ網の目が大きすぎて取り逃がす。最初からエビ網で狙わないと駄目っぽい。
そのあと、ワクサカさんが採ったヒメイカをケースに入れて観察。思ったよりかなり小さくて華奢な印象!こんなに儚げなのか。

八丈島に行ってからこのかた、友人たちに生きものを採ってきてもらうときは「ミナミハコフグ、とっておじゃりやれ!」などと命じがち。しかしおじゃったあとは自分でもなにか見つけたいのが人情。アマモ場を歩いていると、ついに横に広い感じのイカが登場。コウイカの赤ちゃんらしい。小さくても長老みたいな顔をしていて、ケースに入れた瞬間墨を吹く。くるくる変わる体色も超キュート!

ひとしきり近くにいた人と写真を撮ってから放してしまったのだが、潮が満ちてくる時間になったら採ったものの説明会も軽く開催された。いつもできるだけ採った場所に戻すようにしているので、お披露目に連れていけなくてすみません…。
「最干潮で部分的に水の流れが早まったアマモの切れ目をじっと見ていると、小さな生きものがスーッと流れてくるのが見えますよ」と教わり、「生きもの交差点だ~」とはしゃぐ我々。砂地に立ってアマモを見つめるも、しばらくして「『人間交差点』って…それは交差点ですよねえ!!」といきなりキレだすわたし。
最後に採った生きものをリリースして、集合写真を撮って散会。結社の方々は気さくに話しかけてくださり、とてもお世話になった。タツノオトシゴはワクサカさんが一度目撃したのみで、宮田さんは見られなかったのを残念がっていた。ミミイカも見たかったな。また来年来ましょう。
潮干狩り場の温水シャワーを浴びて、タクシーで駅に移動。駅前のお店は軒並み閉まっていて、10分ほど歩いてたどり着いたお店は海鮮居酒屋のはずが中華屋に鞍替えしており、二日連続中華を食べることになったが感じのいい店だった。ラーメンにビールで乾杯し、この夏の磯予定を互いに確認したりする。
帰りの電車では宮田さんは後半ずっと寝ていてわたしとワクサカさんはおしゃべりしていたのだが、房総半島を永遠に出られないかもと思うくらい千葉は広かった。
家に帰って着替えや磯道具を洗う。今週は移動の多い週だったので、ちょうど届いた首をほぐす装置(MYTREXのMEDI NECK)を試してみた。最初は5分くらいから徐々に試すといいと書いてあるのに、いきなり15分プログラムをやってしまう。首を伸ばしたり電気を流したり温めたりする装置で、たしかに首が楽な感じがする…と思いながら就寝したら金縛りに遭った。たぶんさまざまな活動で疲弊したところに首だけがほぐされて、体の指揮命令系統がおかしくなったのだろう。しかし電気でほぐされるのは気持ちよくて癖になるかも。顔・腰・ふくらはぎや腰などもほぐしたいがどれもいっぺんにやってくれる機械はないものか…と思いながら眠りにつく。長い長いすてきな一日だった。はじめて見る生きものに会えた日は、いつも幸福感が持続する。

2024年7月7日 日曜日
棺桶部屋にエアコンを取り付けてもらう工事の日。工事は三時間くらいかかるとのことで、書斎でグアテマラの写真を整理する。なにしろ16日間の写真が2400枚くらいあって、それをLightroomで色補正してトリミングして水平を調整して、ハードディスクとQNAPにもバックアップしてGoogleフォトにもアップするという作業が滞っていた。前に6時間くらいやってから中途で終わっていた作業である。どこかに出かけるのは楽しいが、写真の整理が宿題のように重くのしかかってくる。たぶんどこかで何かを間違えている。
午後の眠気も、室内に人がいるという緊張感で乗り越えた。赤の他人がいてくれたほうが捗る現象をうまく利用できないものか。
あまりに外が暑くて、取り付け工事屋さんには悪いことをした。これでこの夏、家を有効に使うことができそう。
夕方ちょっとだけ外に出る。都知事選の投票所をのぞくと駆け込みの投票で賑わっていた。完全に日が落ちても、すこし歩くだけで汗だく。
家でさぼっていた線をひく練習を三日分。日記も筋トレも線の練習も、もの珍しさが消えてさぼりがちになっている。特に線をひく練習は二日や三日分まとめてやりがちになっているので立て直したい。
作業しながら配信で「1122」を観る。美月さんの抱えてるものが大きすぎて、一子と二也がすごく呑気に見えてしまう現象。ドラマで描かれる人間って、ものすごく正しい人間でないと反感を抱いてしまうけれど、この人たちってリアルにいたらむしろまともで優しい部類の人々なんだよな…と、映像作品のリアリティラインについて考える。
原作を読んだときも思ったのだが、女性用風俗まわりの描写だけがやけにドリーミー。女性用風俗がさっくり本番OKみたいな描き方は誤解を招く気がするし、お金で買った男の子からすんなり好意を寄せられる展開は都合が良すぎると思う。もしわたしなら「この子、お店を介さずにわたしからお金をむしりとろうとしてるッ!」と思っちゃうんだけど。めちゃくちゃ警戒しながらめちゃくちゃ騙されるタイプなので、わたしはホストクラブとかも含めてそういうサービス産業には近づかないようにしています。
『先生の白い嘘』も、女性教師が男子生徒に手を出す展開は最後まで受け付けられなかったのだった。それはそれで性暴力じゃないのか。男女問わず他人の性欲はキモいし、女性から男性への性欲だって容易に暴力になりうる。そこからは目を逸らしてしまっている描写がどちらにもあると思った。
そんなことを考えながら、イカの写真も整理してシェアするところまでなんとか完了。ヒメイカの写真が儚げすぎて満足度が高い。もっと海に行きたい。

日記(2024年6月24日~2024年6月30日)

2024年6月24日 月曜日
朝の空き時間で先々週の日記をアップする。アプリにつけた日記を一週間遅れですこし直してブログにアップするのがちょうどいい気がする。
お昼前にこの前提出したマンション売却記事が公開されて、各SNSで告知などをする。売却の参考にするには特殊事情(ひとり暮らし、買い先行でのスケジュールなど)が多すぎて大丈夫かな?と思っていたが、金額やスケジュールなどをわりと丁寧に書いたからかそこそこ反応があってよかった。
長年はてブのネガコメを眺めすぎているため、今回金額について書いてしまったことで「築52年の天井が斜めのマンションが3000万台?ゴミを売りつけるんじゃねえ」みたいなことを言われたり賃貸至上派の人がやってきて棍棒で殴られるんじゃないか?と思っていたが、意外と大丈夫だった。さらになんか言われたら「おまえらみたいのがいるからみんなマンション記事にいちばん知りたいはずの金額のことが書けねえんだよッ」と言い返す覚悟でいたが、完全に脳内闘争だった。
姉たちとやりとりしていたら、グアテマラに行ったあとみんな完全に調子を崩していたことがわかる。今はみんな元気だが、やっぱり体力的に過酷だっただけでなく、ずっと楽しみにしていたことが終わっちゃうとゲンナリ来るのかな。ちなみに父は毎日グアテマラの思い出を野鳥ブログで更新しており、楽しめたんなら良かった。わたしは何も役に立ってないですが。

2024年6月25日 火曜日
たぶん恋人ができる前は上海で寂しくて仕方がなく、恋人ができてからはたとえば予約していたリトアニア旅行をキャンセルして彼の住む島に行ったりしていたのだが(なにしろ会社員は長期休暇が貴重だからね)、さんざん自分に合わせさせておきながら後半はそれが退屈だみたいなことを言って去られて心がとんでもないことになってからはや一年。
恋愛が埋めていた心のすきまに仕事や趣味や自己実現や友達との付き合いがどんどん入ってきて、毎日時間が足りなさすぎるのにいったい何やってたんだろ?三年半も?となっているのが今。いったい何してたんだろう。
呪詛を結晶化することに心血を注いできっちりオモシロ呪物(だって『奇貨』はほんとに面白い自信があるから…)を書けて、恋愛への幻想も手放した結果いろんなものをつかんで立ち上がり、かなりの強運の持ち主だと思う。
などといろいろ考えているのは、ある知人から別の知人への呪詛を目にしている真っ最中だからなのだが、わたしにできることはない。
恋愛なんてクソどうでもいいと思っている、と書いたら、「たしかに恋愛はクソどうでもいいけれど、いつか素敵な人と出会ってそのことを書いてほしい。アレが最後の恋愛はだめ」と言ってくれた人がいて和んだ。別にどれが最後でもいいんだけど、そう思ってくれる気持ちが嬉しいじゃないの。

2024年6月26日 水曜日
都知事選の選挙公報が届いてた。クソ地獄みたいな紙面だがちゃんと投票しないと。
ここ二日ほどはまったく風が吹かない蒸し暑い夜で、ついにエアコンをかけて寝ていた。喉がやられそうで嫌なのだが、まだ今のところは大丈夫。iinaでオーダーしたサラサラのインド木綿のカットソーが届いたので、水色の地に黄色い小花模様のやつを着て出社する。謎のヘチャッとした顔の魚がたくさん描かれた柄のもあるのだが、さすがに会社には無理かな〜。
忙しすぎて、というとほんとに忙しい部署の人にはぶっ飛ばされそうだが、地味に仕事があってほんとに手をつけたい仕事がどんどこ後回しになっていくので叫びだしたい。
日本の刑事ドラマを観てると、すぐ「復讐はだめだ!」みたいなことを言うのはお国柄なのか。復讐だめ派ならだめ派でちゃんと掘り下げないのがだめ。そこが描けないなら、せめてすっきりさせてほしい。
自分が欲しいものが分かってないからなんとなく人が持ってるものや幸せだとされていないものはひととおり欲しがる、でも自分が欲しいものともほんとは違うししっくりきていないからずっと不幸なまま、それで不定期に暴れては周囲を巻きこむ。そんな人間がいちばん貪欲でやっかいだなと思う。
リビングに小さなプロジェクタを吊ってロールスクリーンに投影したら、あまりデザインが気に入っていない障子風内窓も隠れるしホームシアターもできて一石二鳥。
というアイデアがあるが、なぜか「ホームシアター」という言葉が異常に気恥ずかしい。ほんとは大スクリーンで映画を観ることに関心が薄いからだろうか。しかし一体なにに対して恥ずかしがってるんだ、と気合いを入れ、ニトリのロールスクリーンを注文する。プロジェクタもだいたい調べたが、まだ恥ずかしい。もう少しだけショッピングカートに寝かせておく。

2024年6月27日 木曜日
電子工作のアイデアが止まらない。SNSでまじめに外来種の話をしているところに「ところで移民って〜」と言い出す輩にタライを落とす仕組みを作れないものか。
現在は過度な貧乏ゆすり、電車で足を開いて横の女性の膝に足をつける行為などに対して電流を流せる椅子を構想している。しかしやたら電流に強いキルア=ゾルディックみたいなおっさんを爆誕させてしまう可能性も。
会社で救命講習を受けた。保健師さんが実演のときに「ルンルン、花金に浮かれながら帰宅中の◯◯であった……あっ、人が倒れている!まずは周囲の安全ヨシ!だれか来てください、人が倒れています〜!!」とちょっと長めに寸劇していたのがかわいかった。
一日眠くてたまらなかったので、すべてを投げ出し早めに帰る。最近やけに寝起きがいいけど、単に眠りが浅いのかもしれない。仮眠したあと線をひく練習をし、シャワーを浴びてからiPadにプロクリエイトをインストールする。お皿の図案を描くのにレイヤーを駆使した絵が描けたらいいなと思っているのだが、デジタル絵を勉強するのがはたして近道なのかは謎、しかし長年やってみたかったことではあるので。30分ほど触ってみてから寝る。

2024年6月28日 金曜日
本格的に梅雨がはじまったらしい。雨なので昼は公園に行かず、プロクリエイトの練習をiPadでした。まだまだわからないことが多い。プロクリ三年柿八年。プロクリ植えてハワイに行こう。
ついでにボスに命じられたアプリ用のアイコン絵も描く。弊社はアプリとかも内製しているのだが、たまにそのアイコンを描かされることがある。しかしわたしが描けるのは胡乱な目つきのねこちゃんくらい。海外拠点の人も含めて数百人が使ってるアプリのアイコンが、すず画伯のねこちゃん。「本当に大丈夫なのか」と確認してもみんな「いつか怒られたら変えよう」としか言わないので、怒られるまでは胡乱な目つきのねこちゃんが世界を席捲する。
帰り道に雨の中、夕ごはんを食べる店を探す。珍しく気が大きくなっていて、面倒くささよりも好奇心が勝っている、こんな日に限ってどこも満員。ぜったいおいしくないだろうなと思っていたインド料理屋に入る。インド料理と銘打っている店の多くがネパールの人が就労ビザを得るために開いているお店であると言われるが、かくもと思われるメニューの節操なさである。マトンビリヤニをいただいたが、びっくりするほどのコクのなさであった。でもたどたどしくも日本語で接客してくれたり、「残りを持って帰りますか?」と訊いてもらったりして「好き…!!」という気持ちになる。味を忘れたころにまた来るだろう。
ちなみにその隣にはとても感じがよく一人でも入りやすい雰囲気のビストロがあるのだが、いまいちぼんやりした味なのであった。この味覚がぼんやりしたわたしにここまで言われるくらいだから大概なのである。
ある夜、閉店後のビストロの前を通ると、クローズドの看板をかかげ、椅子を机の上に上げて床を拭きあげ、照明はカウンターのみにおさえた店内でご夫婦がワインを開けているのが見えた。それが一幅の絵のような完璧な光景で、わたしは「推せる……!(もっとおいしければ)」と思ったのだった。ひどい話である(わたしが)。
ベッドでプロクリエイトの使い方動画を見て、iPadでわさお皿の素材を描いてみる。楽しくて4時前まで夜ふかしする。もうすこしで我は完全にレイヤーの概念を理解するであろう。

2024年6月29日 土曜日
今日は陶芸教室に先生がいない日。作業しに行くことは可能なので悩んだが、陶芸以外にもやらないといけないことを一気に終わらせる日にした。
メモ帳に前日から細かくやることを書きとめ、上からかたづけていくことにする。朝起きたらまず日課の運動をして、洗濯してお掃除ロボットを動かし、カエルとアリのえさやりに植物の水やり、シャワーを浴びてメイク。こうして書くと実に立派だが、合間合間にひっくりかえってスマホを見ている。
金曜の夜、なぜか浮かれてミスドでドーナツをひと箱買ってしまったのだった。気がついたら…おれは…と血まみれの手を眺める。ドーナツを食べるならお茶もきちんと鉄瓶で淹れよう。そうこうしていると、どんどん時間が溶けていくのであった。
昨日夜ふかししたので2時間ほど昼寝してしまい、気を取りなおし日記をまとめて更新。昼寝が2時間で済むこと自体、昔はなかった気がする。もしかしたら老化現象かもしれないのだが、あんなに際限なく寝てられる若さというのも一種の病気なのでは。
外に出る用事をまとめて済ませようと、まずは都知事選の期日前投票に向かう。しかし、なんと投票所になっている区の出張所は明日からのオープンだった。明日リベンジするしかない!
直しに出していた服の引き取りや買い物などの用事を済ませて帰ってくる。ごはんを作って食べたらまたひっくり返ってしまい、あっという間に22時。Twitterで漫画を読んでいて、小型二輪免許をとってホンダの黄色いハンターカブに乗りたい…でも運転こわい…とジタバタする。原付に乗れるようになったら三浦半島(の磯)を制圧できるのにな〜。三浦義村みたいな言い方。
ホラー映画をBGVに、カーテンレールにロールスクリーンを取りつける。ここに小さなプロジェクタで映画を映してホームシアターにするのだ。

家事雑事はめちゃくちゃ片づいたけど、タスクリストを振り返るとこんな感じ。

みごとに頭つかう作業だけが残ってんな!!!!!結局は机に向かいたくなくて、せっせと家事雑事に精を出していたのが明らかになった一日でした。

2024年6月30日 日曜日
朝から予約していた美容外科のカウンセリングに行く。脱脂注入というのをすすめられる。脂肪をいらんところからチュッと抜いて、いるところにチュッと入れることで顔をなめらかにする。顔は粘土細工じゃないのよ?!野蛮!
緊急連絡先として実家の住所を書くと、熊本出身のカウンセラーさんが「こっちの温泉って高いですよね?箱根とか…」と声をひそめて囁いてくる。わかります。
そのあと期日前投票所へ。地味な住宅街なのでできるだけ通ったことのない道を通っていく。大きな空き地があってタマムシやカナブンが梢を飛んでいたが、高い塀に囲まれていて中に入れず無念。投票所では蓮舫に投票して出てくる。思想信条からいって一択にしかならないのだが、ここまで一択な状況もしんどい。
昨夜は4時ごろまで眠れなかったので、帰ってから仮眠する。
夕方から害蟲展のオンライン一次審査。100点ほどの応募があり、事前に作品データとポートフォリオを見て入選/落選をスプレッドシートに入力するのがなかなか大変だった。事務局の方はリスト作りから応募者へのリマインドも何度もやっていて、大変どころではないのだが。
せっかくのゲスト審査員なので、意見が明確なほうがいいかとあえて厳しめに入力。良いものなら誰か推すだろうと思ったし、実際そうなった。審査過程はとても興味深く、他の審査員のコメントを聞けてしまっていいんですかという気持ち。一次審査で半分くらいになったが、映像作品などを除いてすべての作品を集めて二次審査のセットアップをする事務局は本当に大変。
審査するという立場で見ると、これって本当に「害虫」か?とか、これを通したのにあれを落として良いんだろうか?とかいろいろ考えてしまう。作品として整っているぶん「これは実物を見ても写真より良いことはないだろう」という判断になることもあれば、「よくわかんないからとりあえず実物を見たい」となるものもあり、一次審査を通ったもの>落選したもの とは簡単にはならなさそうなのが面白い。
あと、これは一次審査でする議論ではないだろうと思って口にしなかったが、「害虫というステロタイプに対峙するのがテーマなのに女性へのステロタイプはそのままお出ししちゃうんだ?」という作品が二、三あったのは気になった。ともあれ二次審査が楽しみです。
オンラインミーティングでそれなりに気を張ったのか、ぐずぐず過ごして就寝。結局自分のための作業はできてない週末であったが、充実はしていた。

メレヤマンション三部作(リノベ・売却・再リノベ)


「LIFULL HOME'S よくわかる!不動産売却」に、前のマンションを売却した経緯を寄稿しています。
www.homes.co.jp
寄稿のお話をはてなの編集の方にいただいたときは「果たして参考になるのかな??」という気持ちでした。"買い先行"のスケジュール、家に重点を置きすぎている女の単身ひとり暮らし、ギリギリまで売却物件の情報を出さない売り方、くわえて都心の特殊な中古住宅市場…と、一般的に家を売り買いしているファミリー層?の参考にならない要素が多めだと感じたためです。
とはいえ、そのぶん丁寧に書けば「そういうケースもあるんだな」と思ってもらえるかなと思い、立地や金額、スケジュールなどはできるだけ詳細に書きました。結果的に楽しんで読んでくれた方が多かったようでひと安心です。マンション話は賃貸VS購入などで荒れがちなので必要以上に身構えていましたが、わたしが家に求めるものがはっきりしすぎているため、一般論をぶつ要素はなかったかも。
所有権の移転登記などを行ってくれる司法書士さんを「行政書士」と書いてしまったため、後日直していただいています。

ちなみに、前のマンションをリノベーションした経緯はこちら。
suumo.jp
これが2021年の記事なので、売却などはいっさい考えていなかったことがよくわかります。しかし中国から戻ってきてコロナ禍がはじまり、持ち物と家具は完全に飽和していたのだった。磯近の別荘を持つという考えに憑かれていた(それはそれでまだ諦めてはいません!)

そして、今のマンションの購入・リノベーション(途上)についてはこちらの記事があります。
suumo.jp
今回の寄稿で奇しくもメレヤマンション三部作(リノベ・売却・再リノベ)が揃うことになりました。寄稿でもないと、なかなかこの分量の文章にまとめることがないので良かったですね!自他を問わない偏愛ハウスにまつわるZINEもどこかで作りたい。もしくはわたくしに連載&出版をさせませんか?(締め切りがないと時間がとれないので…)

日記(2024年6月17日~2024年6月23日)

2024年6月17日 月曜日
スカートとくつしたの丈が合ってない気がして(合ってない気がするというのは、つまり合ってないのだ)落ち着かない気持ち。
日曜に休日出勤申請を出しておいて出なかったことへの罪悪感があり、遅くまで仕事をする。やっぱり今は休日も忙しいから平日がんばるべき。今週と来週で山を越えたいなあ。
映画「ノクターナル・アニマルズ」を配信で数年ぶりに観ている。やっぱり面白い。なぜこの主人公はここまで人を傷つけておいてよりを戻せると思っているのか?なんでも欲しがるけれど、いちばん大事なところはいつも人任せだから永遠に幸せになれない、そんな人間の一類型をよく表している。人生が虚しいなら磯に行け。そして磯のゆかいな生きものを捕まえて観察とかしろ、そうすれば幸せになれる(磯の北方謙三)。
帰ってからおみそ汁をつくって線をひく練習をして、メールを返したらもう寝る時間。明朝からスクワットチャレンジをやるつもりだが、初日から50回やるルールらしくてすごくいや。30日目には250回って正気か?もっと麻の苗を毎日ちょっとずつ飛び越すみたいなペースになりませんか?(忍者の修行)。忍者ですら意外とぬるいところから練習はじめるのに…50回…。

2024年6月18日 火曜日
雨で寒くて目が覚める。朝起きて水を飲んでからスクワットチャレンジ。はやくも膝がガタガタだが、やる気が出てきて腹筋のアプリもインストールする。しかし腹筋ができなさすぎてセンサーがまったくカウントしてくれず、とりあえず自分基準でこなしたあとiPhoneを適当に上下させて終わらせる。
ぶどう石のピアスを陶の洗面台にぶつけ、一部欠けてしまいショック。前からこの形だったと自身に言い聞かせる。
部署の人たちがほとんど出張に出ており、なんと完全な作業日が目の前に現れた!ゴリゴリに集中して実際かなり進んだのだが、疲れすぎて頭が海綿みたいにカスカス。これはこれでしんどい。はやくみんな帰ってきて。でもちょっと作業の終わりが見えてきた気がする。
来月また佐渡に行こうとしていて、メンツも宿もだいたい決まったのでひと安心。楽しみだな〜。
オンラインショッピングで好きな作家さんの器を購入しつつ「自分には一生作れないようなすてきな作品が手間暇を考えるとタダみたいな値段で手に入るのに、なぜ自分が作る必要があるのか?」と考えてしまう。少なくとも当分は、微妙な自作の器が積み上がる運命(さだめ)。しかし、微妙なものしか作れないことはやめる理由にならないのでR…と思いながら、いろんな角度からまっすぐ線をひく練習をつづけるすず子であった。

2024年6月19日 水曜日
昨日からすでに足が重かったが、起きてみるとさらにひどい筋肉痛。背筋にまで効いててスクワットすごい。
これ二日目やっていいのか?と思ったが、やってみると意外といける。ただし歩くと前ももがプルプルする。前ももに効いているのは姿勢がまずい気もするが、今はなんでもやったほうがましなはず。
夏のイベント(一般公開はないんです、ごめんなさい)の出展者のみなさんにメールする。いままでのところは運営との間に入ってくれているNさんにほとんど面倒なところをやってもらっており、わたしは出展者への声かけくらいしかしていないのだが、これからはだんだんできる作業も増えてくるかな。
会社でミーティングに行くと出席者のひとりが「今日は朝からいきなり鼻血が出てもうダメです。あと、最近ストレンジャー・シングスを観ていて、超能力を使うと鼻血を出すシーンが多いので『超能力が使えないのに鼻血が出るなんて…』と思ってしまう」と話していた。かわいそう。
お昼は部署で会議室ランチ。あなごのお弁当をいただく。「人と話すのが苦痛なのでAIと話せる英会話をやろうかと思っている」というと、「わたしは人が待っているというプレッシャーがないと継続できません」と言われ、それはたしかにそうだよな…と思いつつ、自分の場合は人と話すのがいやすぎてレッスン予約すらできてないのだった。こんなに日常会話が苦手な女に語学学習は無理なのでは?!
でも海外拠点でも日本語が話せる人の採用はしづらくなってきているので、やっぱり社内コミュニケーションには少なくとも英語が必要になってくるよね、という結論に。まずは国際昆虫学会のシチュエーションでAIと話すか…。
夜、難解な仕様を読み解いているとおなかがめちゃくちゃ鳴り出し、まわりの人に聞かれたらはずかしいのでそそくさと帰る。今日はあと一時間半は残業するつもりだったのに…。あとスクワットの筋肉痛がやばい。だんだん歩き方がおかしいレベルになってきた。

2024年6月20日 木曜日
朝からスクワット後、カエルのえさやり、アリのえさやり、植物たちのチェック、洗濯からの浴室干しなどをばりばりとこなす。夜は線をひく練習も続けているし、まるで生まれ変わったかのよう。しかし筋肉痛がつらい。
会社で別部署の後輩と話し、先輩風をびゅうびゅうと吹かせる。いまや先輩風を吹かせるとわりと気持ちがいいのだからおそろしいことである。しゃべりつづけたい気持ちを常に戒めなければならない。
「人間関係ってほんとに大事だからね、みんないきいきしてる平和な状態って奇跡なのよ」「奇跡なんですか?」「何人かいたら誰かしら元気ないのがまあ普通だし、誰かが激しく元気がなくなるときは何かしらあるから、ひとりだけじゃ済まないんだよね。小さい水槽のバランスがすぐおかしくなるのと同じで…」というたとえ話をした気がするが、水槽やってない人には逆にわかりにくいかもしれない。
隣の部署の人が6月から他のフロアに異動したのだが、毎日帰る前とかに異動前の部署に立ち寄っており、みんなから「馴染めてないんですか?」「巣立たない子ツバメ」と直球で言われてて面白い。あまり見たことない光景なので、円満異動だな〜と思う。
帰りに焼き鳥屋に吸いこまれ、二杯飲んで帰る。そのまま倒れこんで2時まで目覚めず、あきらめてそのまま就寝。

2024年6月21日 金曜日
とある案件にひとり感じのよくない人がおり、象牙の塔から見下ろされている感がすごい。「ほぼほぼボランティアなのに下請け業者扱いされてるよ〜」という気持ちと「いまどき下請け業者にもそういう扱いをしたらだめなんだぜ」という気持ちを同時に感じる吉宗であった。
昨夜は線をひく練習をさぼったので、起きてから昨日のぶんをやる。さらに今夜も飲み会なので今日のぶんも。一週間やっても特にうまくなった気はしないが心は落ち着く。
会社でえらい人の退任のあいさつがあり、みんなで写真を撮る。みんながちゃんとした格好をしているのではじっこに写ろうと画策するが、背が低い者あるあるでかなり真ん中寄りになってしまい気まずい。
早めに上がって、蔵前のトーキョーピクセルギャラリーで開催中ののそ子さんの展示「身につける、毛」へ。のそ子さんの羊毛フェルト作品はものすごく固く深く刺されていて、そのしっかりした質感が生きものとしての存在感や生命感に直結している。「確り」という言葉がふさわしい。


ところで展示に向かう途中でとある方からメッセージをいただき、やりとりしているとわたしにとってもよい思い出ではないある人の名前が出てきて驚愕。おかげで展示を見ている間もそのあとごはんを食べに行ったあとも、じゃっかん上の空になってしまう瞬間があった。
「もう恋愛はいいかも」と思っているからか、それを補強するような生臭エピソードをこの一年で見聞きすることが増え、「もう恋愛はいいかも」のフォントがだんだん大きくなっていく。いま級数48ポイントくらいある。数年前に恋愛がテーマの連載をしていたころ、「参考にするから恋バナを聞かせろ!!」と友達に迫っては「そんなのないよォ…もう大学生とかじゃないんだし…」と言われていたのが嘘のようだ。
そんなことを裏では考えていたが、ビストロでの7人でのごはんはとても美味しくて会話も楽しかった。またぜひ行きたいお店。

2024年6月22日 土曜日
化粧も落とさず寝てしまい睡眠は浅かったが、起きて運動だけはやる。土曜に陶芸教室に行くことですごく余裕がなくなった気がしていたが、土曜にずっと寝ていられなくなったことで全体的な活動量は上がっていて、心と身体に良いのかも。
昨日聞いてしまった話と、夜中に読んだ『ヒストリエ』12巻の内容が頭にへばりついている。これまでの『ヒストリエ』でいちばん衝撃を受けたシーンは間男の頭を蛇がゆっくりゆっくり飲んでいくところで、漫画ってこんなこともできるんだ…!と思ったが、最新刊もそれくらいすごい内容。
陶芸教室では二種類の青磁の釉がけをやって、余った時間でカレー皿の素焼き前の仕上げ。教室でもずいぶんリラックスしてきた。そして合鍵も用意してもらったので、これからは日曜に行くこともできる!混んでいると気をつかう作業も多いしね。
途中で以前教室に通っていたというご夫婦がたずねてくる。鎌倉に古民家を買って庭にビオトープを作ったりしていて、こんど教室のメンバーを自宅に招いてくれるそう。正直すごく行きたい。
家に帰りついてすぐ、エアコン取付屋さんの現地確認がある。去年の夏はまだリビングがくつろげる場所ではなかったが、これから上絵付やソファでの昼寝をする時にないと困りそう。
去年は寝室用のエアコンを買うとき、価格.comで安いところで本体を買ってそこから委託された取付業者もセットで手配したのだが、その人の態度や現地での追加料金請求に納得感が薄かった。今度はひとつの排気口から二機に配管することになるので、返事が速くて明朗会計と評判の取付業者から先に探した。実際、現地確認の調整も見積もすごい速さ。去年もこうすれば良かった。
カエルのえさのコオロギを受け取り、閉店間際にクリーニングの引きとりに行って、家の近所でごはんを食べる。前の家のまわりには気軽に外食できる店がほとんどなかったので、最近うれしくて外に出ている。
寝る前にもうひとつ何か「成そう」と思い、うちにある皿や図案の本を見ながらわさお皿の構図を再考する。鯵ヶ沢の白いものをたくさん詰めこんだお皿にすることにした。波しぶき、海鳥、雪をかぶった岩木山、りんごの花。問題はこれがわたしに描けるのか、である。

2024年6月23日 日曜日
干潮だが雨なので磯には行けない。ひさしぶりに出かける予定がない一日、という気がする(先週の日曜は休日出勤しなかったが、「予定」と「罪悪感」を抱えていたのでノーカウントである。そこまで言うなら行けよ)。
心おだやかに家事をかたづけ、買っておいたガラスカッターを取り出す。上絵で呉須や絵具を摺るのにつかうガラス板を、A5のクリアファイルケースに収まる大きさにするのである。どれくらい切れ目を入れればいいのかわからず、途中からネットの実演動画を頼りにした。ガラス板を切れ目に沿ってパキッと割るのは怖くて、実際何枚かはよけいな破片を作ったし、一枚はまっぷたつに。
カットしたあとは砥石などで滑らかにしたほうがいいことも分かり、ホームセンターへ。ダイヤモンドやすりに加え、すべり止めつきの定規なども買う。こうして家に謎の工具が増えていくのである。
夜「ミスター・メルセデス」を観ながらガラスをやすり続ける。ファイルケースにぎりぎり収まらない板があったので二時間くらいかかってしまった。なんか絵付にかけてる時間より絵付の準備にかけてる時間のほうが長くないか?と思ったそこのあなた!正解です!!いちおうまっすぐな線をひく練習などは続けています。
もっとやることがあったような気もするが、絵付(の準備)でほぼ一日が終わってしまった。しばらくはイベント準備とZINE発行に軸足を戻そう。

日記(2024年6月10日~2024年6月16日)

2024年6月10日 月曜日
朝から報告会で緊張するが、特に波乱なく終了。
今日の昼も公園を散歩する。やっぱりオフィスで過ごすより疲れがとれる気がする。運動する時間がとれないぶん一日8000歩くらい歩きたいんだけど、意識的にがんばらないと達成できない。
オンラインミーティングのツールがすごく手近になったのはありがたいんだけど、席にいる人に声をかけようとしたらなにかの会議に参加してることが多くて気をつかう。
17時までミーティングまみれで、そのあと軽い気持ちで手をつけた仕事が22時までかかり、すっかりご機嫌斜めに。このぶんでは今週末また休日出勤かも。家と自分がかわいい以外に喜びがなーい!!と思いながら帰ってきたら、塗装した玄関が洗面所から見てもかわいくてちょっと機嫌をなおす。かわいい女のかわいい家(大きい男の大きい靴)。

2024年6月11日 火曜日
買ったばかりの細かいプリーツの入ったロングスカートを洗ったらプリーツがとれてしまう。困ったな…と思いながら出社。プリーツってこういうものだったと思い出すのは、つねに洗濯してしまってから。
むかしウズベキスタンで買ったスザニ(刺繍)を洗ってみたら、何度洗ってもアメフラシの出す汁みたいな紫色の水が出てきてヒィーってなったのも良い思い出です。
社内のプレゼン大会があり、部署メンバー全員で準備に追われる。結果は残念だったが緊張を乗り越えたことでテンションが上がり、ちょうどHちゃんと LINEがきたので休憩がてらこの夏の予定を調整。残念ながらHちゃんとは直近のスケジュールを合わせられなかったのだが、こんど石拾いに行こうと約束する。彼女は最近石拾いにハマっていて、磯に行くたびにキロ単位で石を拾っているらしい。
「どういうわけかズボンが落ちてくるんですよ」「理由は明らかだよ」「石のもつ、不思議なちから」「それ重力だよ」「ベルトしておけば石ちからに勝てるかな?」「重力ね」とボケつづけるHちゃん。
そこから派生してこの夏はアマモ場の生きものを見に行こうと話していたのを思いだし、ワクサカさんと宮田珠己さんに連絡。ある程度調べてみるとアマモ場での観察会に参加するにはとある結社に入会する必要があるとわかり、三人とも即決で入会手続きをする。今年のイベントに参加させてもらえるかはまだわからないのだが、結社の活動じたいが楽しそうなのでいい機会だと思う。フィールドの楽しみかたも、ひとりでやっているとどこかで行き詰まってくるし。
なんだか浮かれて19時半ごろ退社。いくつか生活用品の買い物をすませて、中華屋に寄って帰宅。

2024年6月12日 水曜日
昨日はベッドでだらだらしているうちに寝てしまい、睡眠が浅くたくさん夢を見た。実家の姉が管理している開かずの間にキングコブラがいて、鎌首をもたげた高さはわたしの胸くらいにあり、しかも広がった頸部に目があったので「そんなところに目がある?!」と思いながら猫をひっつかんで逃げる。起きてから冷静に考えたが、そんなところに目はない。
今日は月に一度の上絵のお教室。そのあと友人たちとアフガニスタン料理。楽しみである。
11時に到着して、菊花のお皿の骨描きを進める。花唐草のような絵柄なのでどこを描いているのか混乱!先生は「筆も呉須もいい状態になってきているから、この筆は骨描き専用にするといい」とのこと。多少は慣れてきたと思ったが、先生がお手本にちょっとだけ描いてくれたところを見るとやっぱりぜんぜん違う。
磯結社への入会金を郵便振替で送るため、お昼に教室を抜け出して郵便局に行く。思ったより離れたところにあったので13時ぎりぎりに戻ってきた。
教室の生徒さんたちとは毎回ちょっとずつ話すが、みんな絵付の道具にいろいろ工夫している。呉須や絵具がガラス板の縁に寄っていって周囲を汚してしまうのが気になっていたが、絵具を削るヘラや、百均のアクリルケースに切ったガラス板を収めるテクニックを知って次から真似させてもらうことに。わたしのカートもどこで買ったかよく訊かれる。
早めに片付けをして、東中野のアフガニスタン料理店へ。じゅうたんの席で楽しい。メニューもほどよい選びやすさで、料理もお酒もおいしかった。ビール、乳酒、甘いどんぐりのリキュール、赤ワインなどを飲みまくる。鶏肉とパクチーのサラダ、フムス、香ばしいナン、焼きトマト、ラグマンに羊挽肉とナスの炒めものなど。4人いるといろいろ少しずつ食べられて良い。すごくいいお店だった。
みんなてんで勝手に好きなことを話していたのと飲みすぎていたのであまり内容を覚えていないが、ZINEづくりの話になって「商業出版物にも関わっていると変にハードルが上がってしまうが、写真ガビガビ・レイアウトガタガタでもとにかく形にするべきだよ!」と言われ、ほんとにそうだな!!と思えたのでよかった。あと自称おぼこの女がおり、いつもセックスに関するキーワードが出てくると止められるのだが、いちおう気をつかって「それで致すときにさぁ……」と言った瞬間NGを出されたので「じゃあなんて言えばいいんだよ!言葉狩りだ!」と抗議した。そもそもセックスの話するなという話か。そうかそうか。
陶芸のカートを抱えて帰れたのだからそんなに酔ってはいないはずだが、帰るなり暑い!!と思い、窓を開け放って寝てもぜんぜん寒くなかった。

2024年6月13日 木曜日
磯の秘密結社から、振込確認と入会の連絡がくる。いや、別に秘密の結社ではないんだけど嬉しいな。入会すると江戸前の海苔がもらえるそうです。
母が福岡県大牟田市の出身なのでわたしにとって海苔といえば有明海苔なのだが、どうやら有明の民はそれぞれ独自の海苔入手ルートを確立しており、贈答の折には高級な海苔を持って現れるが、どこで買ったのかについては頑なに口をつぐむらしい。それだけいい海苔を仕入れるルートは限られている。
ある年の冬に、母の生家に住んでいる長姉の家に遊びに行き、このあと別府にいっしょに帰ろうというときに姉が「母に頼まれた海苔を取りに行く」という。車に同乗していくと、なんの変哲もない住宅街の民家の前に、海苔を取りにきた車が3台くらいぎゅうぎゅうに停まっているのだった。
姉が海苔ブローカーの家に予約した海苔をとりに入っていったので車で待っていると、しばらくして姉が海苔を巻いたお米を頬張りながら出てきたので爆笑してしまった。
有明海の生態系は本当に危機に瀕していて、聞くのがつらいニュースばかりだ。海苔の入手ルートをむやみと教えられない気持ちもわかる。海苔やムツゴロウ、ワラスボに空が埋まるほどの海鳥たち、そのほかのすてきな生きものがみっちり詰まった海になんとか戻せないものだろうか。結社はもともと東京湾某所の環境保全活動をしているところなので、そんなことも考える。
仕事は相変わらずあまり進んでいないのだが、夏の予定が徐々に埋まって気持ちに張り合いが出てきた。秘密結社の観察会だけでなく、夏の佐渡島にも行くことに。楽しみすぎる。めりはりつけて頑張ろう。
夜、寄稿記事の修正箇所の戻しと夏のイベントの準備作業を少しだけやる。夏のイベントは一般向けではないので、何をいつどこまで告知したらいいのか計りかねていますが、またお知らせします。

2024年6月14日 金曜日
今日はミーティングも少なくて、一日作業に集中。とはいえ、ほんとうに集中力が要る作業は日曜に丸投げするつもり。最近はBGMなりBGVがないと集中モードに入れない。
顔に疲れが出てきたので、なにかに重課金したい。昨年は糸リフトでたいへん満足したので、今年はレーザーとか当てたい。
このまえの飲み会で美容施術やってる勢とやってない勢がいて、やってない勢から「もともときれいな人(わたしのことだよ!!)は若いときに近づけたい気持ちになるの?!」と訊かれたのだが、若くない人が美容施術やっても若いときに近づくわけではないんだよなあ。でも手間暇とお金がかかった工芸品みたいな雰囲気になる。年齢なりのすこし疲れた感も悪くないんだけど、あばら家じゃなくて古民家を目指したい。あばら家が鏡に写ると自分の疲れが増すので。
Twitter(Xとは言わない)の仕様変更で、他人のいいねが見られなくなってSNSがざわついている。他人のいいねを確認するのが趣味だったので残念だが、自分へのいいねだけが見られるならたとえば「食事に誘っていい人はいいねしてください」と書いて、いいねしてくれた人の中から話してみたい人を誘うことができる。そんなことを考えてたら、友達からラインが来て「"いいね欄は雄弁"の時代が終わってしまいましたね…」と書いてあり、思わず笑顔になる。
元恋人が別れ話の最中にしていたいいねに血が引くほど怒ってしまい、その話を友達にしたら「"いいね欄は雄弁"だからね…」と言われたエピソードに基づく。詳細は『奇貨』を読んでください。「いいね罪が適用できなくて寂しい…!」と返したが、いいね欄が雄弁な時代、ぜんぜん終わったほうがいいな。
帰宅後、明日上絵するお皿の図案を考える。やりたいことにまったく絵が追いついてこなくて笑ってしまう。上絵が上手になればいいなと思って線を引く練習をはじめたのだが、やらんといけんことが多すぎる!
秘密結社から入会の証としてたくさんの海苔が届く。海苔にひみつグループのQRコードが貼られていたので、さっそくスマホをかざしたがリンク切れだった。機密性が高すぎる。
海苔→有明海→ムツゴロウを連想して観察できる場所を調べる。5、6月の干潮時が適しているらしいので来年行ってみようかな。

2024年6月15日 土曜日
陶芸教室にまじめに通い続けている。今日は有志で上絵をやる予定なので、以前この教室で本焼きまで終えたお皿を持参。
W先生はにかわの代用のゼラチンなど上絵のための道具をいろいろ用意してくれていたが、声をかけてくれたUさんはガス点検のためにはやく帰って、三人で上絵を受講。わたしは今まで習ったことと照会しつつ、ふだん使っている五彩とは違う絵具も試せて良かったが、最近入会で上絵初体験の人はしばらくやってみて「もう大丈夫です!」と宣言していた。
先生は金沢に九谷焼を習いに行ったこともあるそうだが、現地ではあらゆる工程に従事するたくさんのパートタイマーから作家まで、とにかく産業として関わっている人ばかりなので「東京の人はこんなめんどくさいことを趣味でやるの?!」と言われたという。むしろこんなめんどくさいこと、趣味じゃないとできません。
お皿に波とわさおと岩木山の絵を描きたいのだが、きちんと図案を作らずに見切り発車ではじめた結果、かなり不本意な状況に。一度拭いてやり直すと思う。でも、教室にちゃんとした絵具がたくさんあっていろいろ試せそうなのでかなり楽しみ。
先生に勇気を出して「慣れてきたら好きな時間に工房を使っていいとのことですがそろそろ…」と切り出したら、「じゃあ来週カギを渡しますね」とすんなりOKが出てうれしい。成形時に翌日様子を見たいものもあるし、上絵は準備と片付けに手間がかかるので時間に追われずじっくりやりたい。
先週作ったタタラは暑すぎるせいか、まだまだ柔らかい気がする。急激に乾燥するとひび割れの原因にはなるんだけど。
教室後、間に合いそうだったので恵比寿のギャラリーへ。田辺京子さんの展示を見に行く。絵付の道具が重い。
相変わらず田辺さんの作品は「基本を完全に習得した人がここまで無茶できるのか?!」感がとてつもない。軸をあえて外して踊るバレリーナか。上絵の知識が多少ある状態で見るとより楽しめる。
転写シートも遊び心のある感じで使われているのだが、「この古代エジプト文明っぽい転写シートとかも市販されているんですかね…?!」と思わず口に出すと、ギャラリーの人が「エジプトやヨガモチーフのものは田辺さんオリジナルのものだそうですよ」とのこと。手がこんでいる〜。この価格でよいのか、実質タダなんじゃないかという気持ちに。
同じく田辺さんのファンである母に写真を送りながら見て、最終的に宇宙人の描かれた小さな壺を買う。
帰宅後、材料だけそろえて放り出していた刺繍パネルを作る。ウズベキスタンで買った馬が刺繍されたスザニを、木製パネルにタッカーで留めるだけ。壁にプッシュピンを打ちこんで掛けて完成。
作業部屋もかわいくなってきて、あとは作業をするだけ!という状況です。作業しろ!

2024年6月16日 日曜日
休日出勤しようかしらと思っていたが断念。断念しました!平日のリズムが掴めないな〜。定時後にモニタを持ってどこかに引きこもれたらいいのにな。
貸し倉庫やクリーニング屋、百均、洋服の直しなど、近場にあちこち行って用事をすませる。友達の作ったZINEを読みながらソファで寝落ちしたら、友達が出てくる夢を見た。
まだ数日しか続いてないのだが、直線と丸を引く練習をやっている。
https://x.com/voqn/status/1498135074285719555
習慣化アプリで30日励まされながらやってみるつもり。上絵が多少でもうまくなるといいな。
陶芸ノートを作るようになってから記憶が定着しやすくなった。一回書き留めるだけでもだいぶ違うし、忘れてもまた見ればいいという安心感がある。