沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

告知・おしらせ

最新の日記はひとつ前からお読みください。

イベント出展予定

害蟲展 Season5のゲスト審査員をつとめることになりました。5/10(金)夜のオンライントークイベントで満田晴穂さんとお話します。お申し込みは下記のPeatixよりどうぞ。
https://peatix.com/event/3935608/
昆虫大学2024 2024/12/21(土)-22(日) 東京・浅草橋の東京文具共和会館にて開校予定です。出展者リスト等はあらためて公式サイトにて告知します。

『奇貨』販売ページ

紙版:BASEでご購入いただいた場合、通常3~7日で発送します。
satosuzu.base.shop
PDF版:20MBあるためPCでの閲覧向けです。クレジットカード決済のみとなります。
(Kindle Direct Publishingでの販売も考えていますが、現在準備中です)

『奇貨』をお取り扱いいただいている書店リスト(※在庫状況はお店にお問い合わせください)

はちみせ(東京) 通販ページ
ホホホ座 浄土寺店(京都) 通販ページ
通販ページ
誠光社(京都)
通販ページ
Books 移動祝祭日  通販ページ
UNITÉ(東京)
お取り扱いいただける店舗がありましたらお声がけください。1冊~対応いたします。

(2024/6/25)LIFULL HOME'S「よくわかる!不動産売却」に寄稿しました

www.homes.co.jp

(2024/3/31)マルゲリータのサイトで、本棚の導入事例を紹介いただいています。

www.margherita.jp

(2024/2/14)「となりのカインズさん」に寄稿しました

magazine.cainz.com

(2023/11/20)SUUMO「マンションと暮らせば」に寄稿しました

suumo.jp

日記(2024年6月24日~2024年6月30日)

2024年6月24日 月曜日
朝の空き時間で先々週の日記をアップする。アプリにつけた日記を一週間遅れですこし直してブログにアップするのがちょうどいい気がする。
お昼前にこの前提出したマンション売却記事が公開されて、各SNSで告知などをする。売却の参考にするには特殊事情(ひとり暮らし、買い先行でのスケジュールなど)が多すぎて大丈夫かな?と思っていたが、金額やスケジュールなどをわりと丁寧に書いたからかそこそこ反応があってよかった。
長年はてブのネガコメを眺めすぎているため、今回金額について書いてしまったことで「築52年の天井が斜めのマンションが3000万台?ゴミを売りつけるんじゃねえ」みたいなことを言われたり賃貸至上派の人がやってきて棍棒で殴られるんじゃないか?と思っていたが、意外と大丈夫だった。さらになんか言われたら「おまえらみたいのがいるからみんなマンション記事にいちばん知りたいはずの金額のことが書けねえんだよッ」と言い返す覚悟でいたが、完全に脳内闘争だった。
姉たちとやりとりしていたら、グアテマラに行ったあとみんな完全に調子を崩していたことがわかる。今はみんな元気だが、やっぱり体力的に過酷だっただけでなく、ずっと楽しみにしていたことが終わっちゃうとゲンナリ来るのかな。ちなみに父は毎日グアテマラの思い出を野鳥ブログで更新しており、楽しめたんなら良かった。わたしは何も役に立ってないですが。

2024年6月25日 火曜日
たぶん恋人ができる前は上海で寂しくて仕方がなく、恋人ができてからはたとえば予約していたリトアニア旅行をキャンセルして彼の住む島に行ったりしていたのだが(なにしろ会社員は長期休暇が貴重だからね)、さんざん自分に合わせさせておきながら後半はそれが退屈だみたいなことを言って去られて心がとんでもないことになってからはや一年。
恋愛が埋めていた心のすきまに仕事や趣味や自己実現や友達との付き合いがどんどん入ってきて、毎日時間が足りなさすぎるのにいったい何やってたんだろ?三年半も?となっているのが今。いったい何してたんだろう。
呪詛を結晶化することに心血を注いできっちりオモシロ呪物(だって『奇貨』はほんとに面白い自信があるから…)を書けて、恋愛への幻想も手放した結果いろんなものをつかんで立ち上がり、かなりの強運の持ち主だと思う。
などといろいろ考えているのは、ある知人から別の知人への呪詛を目にしている真っ最中だからなのだが、わたしにできることはない。
恋愛なんてクソどうでもいいと思っている、と書いたら、「たしかに恋愛はクソどうでもいいけれど、いつか素敵な人と出会ってそのことを書いてほしい。アレが最後の恋愛はだめ」と言ってくれた人がいて和んだ。別にどれが最後でもいいんだけど、そう思ってくれる気持ちが嬉しいじゃないの。

2024年6月26日 水曜日
都知事選の選挙公報が届いてた。クソ地獄みたいな紙面だがちゃんと投票しないと。
ここ二日ほどはまったく風が吹かない蒸し暑い夜で、ついにエアコンをかけて寝ていた。喉がやられそうで嫌なのだが、まだ今のところは大丈夫。iinaでオーダーしたサラサラのインド木綿のカットソーが届いたので、水色の地に黄色い小花模様のやつを着て出社する。謎のヘチャッとした顔の魚がたくさん描かれた柄のもあるのだが、さすがに会社には無理かな〜。
忙しすぎて、というとほんとに忙しい部署の人にはぶっ飛ばされそうだが、地味に仕事があってほんとに手をつけたい仕事がどんどこ後回しになっていくので叫びだしたい。
日本の刑事ドラマを観てると、すぐ「復讐はだめだ!」みたいなことを言うのはお国柄なのか。復讐だめ派ならだめ派でちゃんと掘り下げないのがだめ。そこが描けないなら、せめてすっきりさせてほしい。
自分が欲しいものが分かってないからなんとなく人が持ってるものや幸せだとされていないものはひととおり欲しがる、でも自分が欲しいものともほんとは違うししっくりきていないからずっと不幸なまま、それで不定期に暴れては周囲を巻きこむ。そんな人間がいちばん貪欲でやっかいだなと思う。
リビングに小さなプロジェクタを吊ってロールスクリーンに投影したら、あまりデザインが気に入っていない障子風内窓も隠れるしホームシアターもできて一石二鳥。
というアイデアがあるが、なぜか「ホームシアター」という言葉が異常に気恥ずかしい。ほんとは大スクリーンで映画を観ることに関心が薄いからだろうか。しかし一体なにに対して恥ずかしがってるんだ、と気合いを入れ、ニトリのロールスクリーンを注文する。プロジェクタもだいたい調べたが、まだ恥ずかしい。もう少しだけショッピングカートに寝かせておく。

2024年6月27日 木曜日
電子工作のアイデアが止まらない。SNSでまじめに外来種の話をしているところに「ところで移民って〜」と言い出す輩にタライを落とす仕組みを作れないものか。
現在は過度な貧乏ゆすり、電車で足を開いて横の女性の膝に足をつける行為などに対して電流を流せる椅子を構想している。しかしやたら電流に強いキルア=ゾルディックみたいなおっさんを爆誕させてしまう可能性も。
会社で救命講習を受けた。保健師さんが実演のときに「ルンルン、花金に浮かれながら帰宅中の◯◯であった……あっ、人が倒れている!まずは周囲の安全ヨシ!だれか来てください、人が倒れています〜!!」とちょっと長めに寸劇していたのがかわいかった。
一日眠くてたまらなかったので、すべてを投げ出し早めに帰る。最近やけに寝起きがいいけど、単に眠りが浅いのかもしれない。仮眠したあと線をひく練習をし、シャワーを浴びてからiPadにプロクリエイトをインストールする。お皿の図案を描くのにレイヤーを駆使した絵が描けたらいいなと思っているのだが、デジタル絵を勉強するのがはたして近道なのかは謎、しかし長年やってみたかったことではあるので。30分ほど触ってみてから寝る。

2024年6月28日 金曜日
本格的に梅雨がはじまったらしい。雨なので昼は公園に行かず、プロクリエイトの練習をiPadでした。まだまだわからないことが多い。プロクリ三年柿八年。プロクリ植えてハワイに行こう。
ついでにボスに命じられたアプリ用のアイコン絵も描く。弊社はアプリとかも内製しているのだが、たまにそのアイコンを描かされることがある。しかしわたしが描けるのは胡乱な目つきのねこちゃんくらい。海外拠点の人も含めて数百人が使ってるアプリのアイコンが、すず画伯のねこちゃん。「本当に大丈夫なのか」と確認してもみんな「いつか怒られたら変えよう」としか言わないので、怒られるまでは胡乱な目つきのねこちゃんが世界を席捲する。
帰り道に雨の中、夕ごはんを食べる店を探す。珍しく気が大きくなっていて、面倒くささよりも好奇心が勝っている、こんな日に限ってどこも満員。ぜったいおいしくないだろうなと思っていたインド料理屋に入る。インド料理と銘打っている店の多くがネパールの人が就労ビザを得るために開いているお店であると言われるが、かくもと思われるメニューの節操なさである。マトンビリヤニをいただいたが、びっくりするほどのコクのなさであった。でもたどたどしくも日本語で接客してくれたり、「残りを持って帰りますか?」と訊いてもらったりして「好き…!!」という気持ちになる。味を忘れたころにまた来るだろう。
ちなみにその隣にはとても感じがよく一人でも入りやすい雰囲気のビストロがあるのだが、いまいちぼんやりした味なのであった。この味覚がぼんやりしたわたしにここまで言われるくらいだから大概なのである。
ある夜、閉店後のビストロの前を通ると、クローズドの看板をかかげ、椅子を机の上に上げて床を拭きあげ、照明はカウンターのみにおさえた店内でご夫婦がワインを開けているのが見えた。それが一幅の絵のような完璧な光景で、わたしは「推せる……!(もっとおいしければ)」と思ったのだった。ひどい話である(わたしが)。
ベッドでプロクリエイトの使い方動画を見て、iPadでわさお皿の素材を描いてみる。楽しくて4時前まで夜ふかしする。もうすこしで我は完全にレイヤーの概念を理解するであろう。

2024年6月29日 土曜日
今日は陶芸教室に先生がいない日。作業しに行くことは可能なので悩んだが、陶芸以外にもやらないといけないことを一気に終わらせる日にした。
メモ帳に前日から細かくやることを書きとめ、上からかたづけていくことにする。朝起きたらまず日課の運動をして、洗濯してお掃除ロボットを動かし、カエルとアリのえさやりに植物の水やり、シャワーを浴びてメイク。こうして書くと実に立派だが、合間合間にひっくりかえってスマホを見ている。
金曜の夜、なぜか浮かれてミスドでドーナツをひと箱買ってしまったのだった。気がついたら…おれは…と血まみれの手を眺める。ドーナツを食べるならお茶もきちんと鉄瓶で淹れよう。そうこうしていると、どんどん時間が溶けていくのであった。
昨日夜ふかししたので2時間ほど昼寝してしまい、気を取りなおし日記をまとめて更新。昼寝が2時間で済むこと自体、昔はなかった気がする。もしかしたら老化現象かもしれないのだが、あんなに際限なく寝てられる若さというのも一種の病気なのでは。
外に出る用事をまとめて済ませようと、まずは都知事選の期日前投票に向かう。しかし、なんと投票所になっている区の出張所は明日からのオープンだった。明日リベンジするしかない!
直しに出していた服の引き取りや買い物などの用事を済ませて帰ってくる。ごはんを作って食べたらまたひっくり返ってしまい、あっという間に22時。Twitterで漫画を読んでいて、小型二輪免許をとってホンダの黄色いハンターカブに乗りたい…でも運転こわい…とジタバタする。原付に乗れるようになったら三浦半島(の磯)を制圧できるのにな〜。三浦義村みたいな言い方。
ホラー映画をBGVに、カーテンレールにロールスクリーンを取りつける。ここに小さなプロジェクタで映画を映してホームシアターにするのだ。

家事雑事はめちゃくちゃ片づいたけど、タスクリストを振り返るとこんな感じ。

みごとに頭つかう作業だけが残ってんな!!!!!結局は机に向かいたくなくて、せっせと家事雑事に精を出していたのが明らかになった一日でした。

2024年6月30日 日曜日
朝から予約していた美容外科のカウンセリングに行く。脱脂注入というのをすすめられる。脂肪をいらんところからチュッと抜いて、いるところにチュッと入れることで顔をなめらかにする。顔は粘土細工じゃないのよ?!野蛮!
緊急連絡先として実家の住所を書くと、熊本出身のカウンセラーさんが「こっちの温泉って高いですよね?箱根とか…」と声をひそめて囁いてくる。わかります。
そのあと期日前投票所へ。地味な住宅街なのでできるだけ通ったことのない道を通っていく。大きな空き地があってタマムシやカナブンが梢を飛んでいたが、高い塀に囲まれていて中に入れず無念。投票所では蓮舫に投票して出てくる。思想信条からいって一択にしかならないのだが、ここまで一択な状況もしんどい。
昨夜は4時ごろまで眠れなかったので、帰ってから仮眠する。
夕方から害蟲展のオンライン一次審査。100点ほどの応募があり、事前に作品データとポートフォリオを見て入選/落選をスプレッドシートに入力するのがなかなか大変だった。事務局の方はリスト作りから応募者へのリマインドも何度もやっていて、大変どころではないのだが。
せっかくのゲスト審査員なので、意見が明確なほうがいいかとあえて厳しめに入力。良いものなら誰か推すだろうと思ったし、実際そうなった。審査過程はとても興味深く、他の審査員のコメントを聞けてしまっていいんですかという気持ち。一次審査で半分くらいになったが、映像作品などを除いてすべての作品を集めて二次審査のセットアップをする事務局は本当に大変。
審査するという立場で見ると、これって本当に「害虫」か?とか、これを通したのにあれを落として良いんだろうか?とかいろいろ考えてしまう。作品として整っているぶん「これは実物を見ても写真より良いことはないだろう」という判断になることもあれば、「よくわかんないからとりあえず実物を見たい」となるものもあり、一次審査を通ったもの>落選したもの とは簡単にはならなさそうなのが面白い。
あと、これは一次審査でする議論ではないだろうと思って口にしなかったが、「害虫というステロタイプに対峙するのがテーマなのに女性へのステロタイプはそのままお出ししちゃうんだ?」という作品が二、三あったのは気になった。ともあれ二次審査が楽しみです。
オンラインミーティングでそれなりに気を張ったのか、ぐずぐず過ごして就寝。結局自分のための作業はできてない週末であったが、充実はしていた。

メレヤマンション三部作(リノベ・売却・再リノベ)


「LIFULL HOME'S よくわかる!不動産売却」に、前のマンションを売却した経緯を寄稿しています。
www.homes.co.jp
寄稿のお話をはてなの編集の方にいただいたときは「果たして参考になるのかな??」という気持ちでした。"買い先行"のスケジュール、家に重点を置きすぎている女の単身ひとり暮らし、ギリギリまで売却物件の情報を出さない売り方、くわえて都心の特殊な中古住宅市場…と、一般的に家を売り買いしているファミリー層?の参考にならない要素が多めだと感じたためです。
とはいえ、そのぶん丁寧に書けば「そういうケースもあるんだな」と思ってもらえるかなと思い、立地や金額、スケジュールなどはできるだけ詳細に書きました。結果的に楽しんで読んでくれた方が多かったようでひと安心です。マンション話は賃貸VS購入などで荒れがちなので必要以上に身構えていましたが、わたしが家に求めるものがはっきりしすぎているため、一般論をぶつ要素はなかったかも。
所有権の移転登記などを行ってくれる司法書士さんを「行政書士」と書いてしまったため、後日直していただいています。

ちなみに、前のマンションをリノベーションした経緯はこちら。
suumo.jp
これが2021年の記事なので、売却などはいっさい考えていなかったことがよくわかります。しかし中国から戻ってきてコロナ禍がはじまり、持ち物と家具は完全に飽和していたのだった。磯近の別荘を持つという考えに憑かれていた(それはそれでまだ諦めてはいません!)

そして、今のマンションの購入・リノベーション(途上)についてはこちらの記事があります。
suumo.jp
今回の寄稿で奇しくもメレヤマンション三部作(リノベ・売却・再リノベ)が揃うことになりました。寄稿でもないと、なかなかこの分量の文章にまとめることがないので良かったですね!自他を問わない偏愛ハウスにまつわるZINEもどこかで作りたい。もしくはわたくしに連載&出版をさせませんか?(締め切りがないと時間がとれないので…)

日記(2024年6月17日~2024年6月23日)

2024年6月17日 月曜日
スカートとくつしたの丈が合ってない気がして(合ってない気がするというのは、つまり合ってないのだ)落ち着かない気持ち。
日曜に休日出勤申請を出しておいて出なかったことへの罪悪感があり、遅くまで仕事をする。やっぱり今は休日も忙しいから平日がんばるべき。今週と来週で山を越えたいなあ。
映画「ノクターナル・アニマルズ」を配信で数年ぶりに観ている。やっぱり面白い。なぜこの主人公はここまで人を傷つけておいてよりを戻せると思っているのか?なんでも欲しがるけれど、いちばん大事なところはいつも人任せだから永遠に幸せになれない、そんな人間の一類型をよく表している。人生が虚しいなら磯に行け。そして磯のゆかいな生きものを捕まえて観察とかしろ、そうすれば幸せになれる(磯の北方謙三)。
帰ってからおみそ汁をつくって線をひく練習をして、メールを返したらもう寝る時間。明朝からスクワットチャレンジをやるつもりだが、初日から50回やるルールらしくてすごくいや。30日目には250回って正気か?もっと麻の苗を毎日ちょっとずつ飛び越すみたいなペースになりませんか?(忍者の修行)。忍者ですら意外とぬるいところから練習はじめるのに…50回…。

2024年6月18日 火曜日
雨で寒くて目が覚める。朝起きて水を飲んでからスクワットチャレンジ。はやくも膝がガタガタだが、やる気が出てきて腹筋のアプリもインストールする。しかし腹筋ができなさすぎてセンサーがまったくカウントしてくれず、とりあえず自分基準でこなしたあとiPhoneを適当に上下させて終わらせる。
ぶどう石のピアスを陶の洗面台にぶつけ、一部欠けてしまいショック。前からこの形だったと自身に言い聞かせる。
部署の人たちがほとんど出張に出ており、なんと完全な作業日が目の前に現れた!ゴリゴリに集中して実際かなり進んだのだが、疲れすぎて頭が海綿みたいにカスカス。これはこれでしんどい。はやくみんな帰ってきて。でもちょっと作業の終わりが見えてきた気がする。
来月また佐渡に行こうとしていて、メンツも宿もだいたい決まったのでひと安心。楽しみだな〜。
オンラインショッピングで好きな作家さんの器を購入しつつ「自分には一生作れないようなすてきな作品が手間暇を考えるとタダみたいな値段で手に入るのに、なぜ自分が作る必要があるのか?」と考えてしまう。少なくとも当分は、微妙な自作の器が積み上がる運命(さだめ)。しかし、微妙なものしか作れないことはやめる理由にならないのでR…と思いながら、いろんな角度からまっすぐ線をひく練習をつづけるすず子であった。

2024年6月19日 水曜日
昨日からすでに足が重かったが、起きてみるとさらにひどい筋肉痛。背筋にまで効いててスクワットすごい。
これ二日目やっていいのか?と思ったが、やってみると意外といける。ただし歩くと前ももがプルプルする。前ももに効いているのは姿勢がまずい気もするが、今はなんでもやったほうがましなはず。
夏のイベント(一般公開はないんです、ごめんなさい)の出展者のみなさんにメールする。いままでのところは運営との間に入ってくれているNさんにほとんど面倒なところをやってもらっており、わたしは出展者への声かけくらいしかしていないのだが、これからはだんだんできる作業も増えてくるかな。
会社でミーティングに行くと出席者のひとりが「今日は朝からいきなり鼻血が出てもうダメです。あと、最近ストレンジャー・シングスを観ていて、超能力を使うと鼻血を出すシーンが多いので『超能力が使えないのに鼻血が出るなんて…』と思ってしまう」と話していた。かわいそう。
お昼は部署で会議室ランチ。あなごのお弁当をいただく。「人と話すのが苦痛なのでAIと話せる英会話をやろうかと思っている」というと、「わたしは人が待っているというプレッシャーがないと継続できません」と言われ、それはたしかにそうだよな…と思いつつ、自分の場合は人と話すのがいやすぎてレッスン予約すらできてないのだった。こんなに日常会話が苦手な女に語学学習は無理なのでは?!
でも海外拠点でも日本語が話せる人の採用はしづらくなってきているので、やっぱり社内コミュニケーションには少なくとも英語が必要になってくるよね、という結論に。まずは国際昆虫学会のシチュエーションでAIと話すか…。
夜、難解な仕様を読み解いているとおなかがめちゃくちゃ鳴り出し、まわりの人に聞かれたらはずかしいのでそそくさと帰る。今日はあと一時間半は残業するつもりだったのに…。あとスクワットの筋肉痛がやばい。だんだん歩き方がおかしいレベルになってきた。

2024年6月20日 木曜日
朝からスクワット後、カエルのえさやり、アリのえさやり、植物たちのチェック、洗濯からの浴室干しなどをばりばりとこなす。夜は線をひく練習も続けているし、まるで生まれ変わったかのよう。しかし筋肉痛がつらい。
会社で別部署の後輩と話し、先輩風をびゅうびゅうと吹かせる。いまや先輩風を吹かせるとわりと気持ちがいいのだからおそろしいことである。しゃべりつづけたい気持ちを常に戒めなければならない。
「人間関係ってほんとに大事だからね、みんないきいきしてる平和な状態って奇跡なのよ」「奇跡なんですか?」「何人かいたら誰かしら元気ないのがまあ普通だし、誰かが激しく元気がなくなるときは何かしらあるから、ひとりだけじゃ済まないんだよね。小さい水槽のバランスがすぐおかしくなるのと同じで…」というたとえ話をした気がするが、水槽やってない人には逆にわかりにくいかもしれない。
隣の部署の人が6月から他のフロアに異動したのだが、毎日帰る前とかに異動前の部署に立ち寄っており、みんなから「馴染めてないんですか?」「巣立たない子ツバメ」と直球で言われてて面白い。あまり見たことない光景なので、円満異動だな〜と思う。
帰りに焼き鳥屋に吸いこまれ、二杯飲んで帰る。そのまま倒れこんで2時まで目覚めず、あきらめてそのまま就寝。

2024年6月21日 金曜日
とある案件にひとり感じのよくない人がおり、象牙の塔から見下ろされている感がすごい。「ほぼほぼボランティアなのに下請け業者扱いされてるよ〜」という気持ちと「いまどき下請け業者にもそういう扱いをしたらだめなんだぜ」という気持ちを同時に感じる吉宗であった。
昨夜は線をひく練習をさぼったので、起きてから昨日のぶんをやる。さらに今夜も飲み会なので今日のぶんも。一週間やっても特にうまくなった気はしないが心は落ち着く。
会社でえらい人の退任のあいさつがあり、みんなで写真を撮る。みんながちゃんとした格好をしているのではじっこに写ろうと画策するが、背が低い者あるあるでかなり真ん中寄りになってしまい気まずい。
早めに上がって、蔵前のトーキョーピクセルギャラリーで開催中ののそ子さんの展示「身につける、毛」へ。のそ子さんの羊毛フェルト作品はものすごく固く深く刺されていて、そのしっかりした質感が生きものとしての存在感や生命感に直結している。「確り」という言葉がふさわしい。


ところで展示に向かう途中でとある方からメッセージをいただき、やりとりしているとわたしにとってもよい思い出ではないある人の名前が出てきて驚愕。おかげで展示を見ている間もそのあとごはんを食べに行ったあとも、じゃっかん上の空になってしまう瞬間があった。
「もう恋愛はいいかも」と思っているからか、それを補強するような生臭エピソードをこの一年で見聞きすることが増え、「もう恋愛はいいかも」のフォントがだんだん大きくなっていく。いま級数48ポイントくらいある。数年前に恋愛がテーマの連載をしていたころ、「参考にするから恋バナを聞かせろ!!」と友達に迫っては「そんなのないよォ…もう大学生とかじゃないんだし…」と言われていたのが嘘のようだ。
そんなことを裏では考えていたが、ビストロでの7人でのごはんはとても美味しくて会話も楽しかった。またぜひ行きたいお店。

2024年6月22日 土曜日
化粧も落とさず寝てしまい睡眠は浅かったが、起きて運動だけはやる。土曜に陶芸教室に行くことですごく余裕がなくなった気がしていたが、土曜にずっと寝ていられなくなったことで全体的な活動量は上がっていて、心と身体に良いのかも。
昨日聞いてしまった話と、夜中に読んだ『ヒストリエ』12巻の内容が頭にへばりついている。これまでの『ヒストリエ』でいちばん衝撃を受けたシーンは間男の頭を蛇がゆっくりゆっくり飲んでいくところで、漫画ってこんなこともできるんだ…!と思ったが、最新刊もそれくらいすごい内容。
陶芸教室では二種類の青磁の釉がけをやって、余った時間でカレー皿の素焼き前の仕上げ。教室でもずいぶんリラックスしてきた。そして合鍵も用意してもらったので、これからは日曜に行くこともできる!混んでいると気をつかう作業も多いしね。
途中で以前教室に通っていたというご夫婦がたずねてくる。鎌倉に古民家を買って庭にビオトープを作ったりしていて、こんど教室のメンバーを自宅に招いてくれるそう。正直すごく行きたい。
家に帰りついてすぐ、エアコン取付屋さんの現地確認がある。去年の夏はまだリビングがくつろげる場所ではなかったが、これから上絵付やソファでの昼寝をする時にないと困りそう。
去年は寝室用のエアコンを買うとき、価格.comで安いところで本体を買ってそこから委託された取付業者もセットで手配したのだが、その人の態度や現地での追加料金請求に納得感が薄かった。今度はひとつの排気口から二機に配管することになるので、返事が速くて明朗会計と評判の取付業者から先に探した。実際、現地確認の調整も見積もすごい速さ。去年もこうすれば良かった。
カエルのえさのコオロギを受け取り、閉店間際にクリーニングの引きとりに行って、家の近所でごはんを食べる。前の家のまわりには気軽に外食できる店がほとんどなかったので、最近うれしくて外に出ている。
寝る前にもうひとつ何か「成そう」と思い、うちにある皿や図案の本を見ながらわさお皿の構図を再考する。鯵ヶ沢の白いものをたくさん詰めこんだお皿にすることにした。波しぶき、海鳥、雪をかぶった岩木山、りんごの花。問題はこれがわたしに描けるのか、である。

2024年6月23日 日曜日
干潮だが雨なので磯には行けない。ひさしぶりに出かける予定がない一日、という気がする(先週の日曜は休日出勤しなかったが、「予定」と「罪悪感」を抱えていたのでノーカウントである。そこまで言うなら行けよ)。
心おだやかに家事をかたづけ、買っておいたガラスカッターを取り出す。上絵で呉須や絵具を摺るのにつかうガラス板を、A5のクリアファイルケースに収まる大きさにするのである。どれくらい切れ目を入れればいいのかわからず、途中からネットの実演動画を頼りにした。ガラス板を切れ目に沿ってパキッと割るのは怖くて、実際何枚かはよけいな破片を作ったし、一枚はまっぷたつに。
カットしたあとは砥石などで滑らかにしたほうがいいことも分かり、ホームセンターへ。ダイヤモンドやすりに加え、すべり止めつきの定規なども買う。こうして家に謎の工具が増えていくのである。
夜「ミスター・メルセデス」を観ながらガラスをやすり続ける。ファイルケースにぎりぎり収まらない板があったので二時間くらいかかってしまった。なんか絵付にかけてる時間より絵付の準備にかけてる時間のほうが長くないか?と思ったそこのあなた!正解です!!いちおうまっすぐな線をひく練習などは続けています。
もっとやることがあったような気もするが、絵付(の準備)でほぼ一日が終わってしまった。しばらくはイベント準備とZINE発行に軸足を戻そう。

日記(2024年6月10日~2024年6月16日)

2024年6月10日 月曜日
朝から報告会で緊張するが、特に波乱なく終了。
今日の昼も公園を散歩する。やっぱりオフィスで過ごすより疲れがとれる気がする。運動する時間がとれないぶん一日8000歩くらい歩きたいんだけど、意識的にがんばらないと達成できない。
オンラインミーティングのツールがすごく手近になったのはありがたいんだけど、席にいる人に声をかけようとしたらなにかの会議に参加してることが多くて気をつかう。
17時までミーティングまみれで、そのあと軽い気持ちで手をつけた仕事が22時までかかり、すっかりご機嫌斜めに。このぶんでは今週末また休日出勤かも。家と自分がかわいい以外に喜びがなーい!!と思いながら帰ってきたら、塗装した玄関が洗面所から見てもかわいくてちょっと機嫌をなおす。かわいい女のかわいい家(大きい男の大きい靴)。

2024年6月11日 火曜日
買ったばかりの細かいプリーツの入ったロングスカートを洗ったらプリーツがとれてしまう。困ったな…と思いながら出社。プリーツってこういうものだったと思い出すのは、つねに洗濯してしまってから。
むかしウズベキスタンで買ったスザニ(刺繍)を洗ってみたら、何度洗ってもアメフラシの出す汁みたいな紫色の水が出てきてヒィーってなったのも良い思い出です。
社内のプレゼン大会があり、部署メンバー全員で準備に追われる。結果は残念だったが緊張を乗り越えたことでテンションが上がり、ちょうどHちゃんと LINEがきたので休憩がてらこの夏の予定を調整。残念ながらHちゃんとは直近のスケジュールを合わせられなかったのだが、こんど石拾いに行こうと約束する。彼女は最近石拾いにハマっていて、磯に行くたびにキロ単位で石を拾っているらしい。
「どういうわけかズボンが落ちてくるんですよ」「理由は明らかだよ」「石のもつ、不思議なちから」「それ重力だよ」「ベルトしておけば石ちからに勝てるかな?」「重力ね」とボケつづけるHちゃん。
そこから派生してこの夏はアマモ場の生きものを見に行こうと話していたのを思いだし、ワクサカさんと宮田珠己さんに連絡。ある程度調べてみるとアマモ場での観察会に参加するにはとある結社に入会する必要があるとわかり、三人とも即決で入会手続きをする。今年のイベントに参加させてもらえるかはまだわからないのだが、結社の活動じたいが楽しそうなのでいい機会だと思う。フィールドの楽しみかたも、ひとりでやっているとどこかで行き詰まってくるし。
なんだか浮かれて19時半ごろ退社。いくつか生活用品の買い物をすませて、中華屋に寄って帰宅。

2024年6月12日 水曜日
昨日はベッドでだらだらしているうちに寝てしまい、睡眠が浅くたくさん夢を見た。実家の姉が管理している開かずの間にキングコブラがいて、鎌首をもたげた高さはわたしの胸くらいにあり、しかも広がった頸部に目があったので「そんなところに目がある?!」と思いながら猫をひっつかんで逃げる。起きてから冷静に考えたが、そんなところに目はない。
今日は月に一度の上絵のお教室。そのあと友人たちとアフガニスタン料理。楽しみである。
11時に到着して、菊花のお皿の骨描きを進める。花唐草のような絵柄なのでどこを描いているのか混乱!先生は「筆も呉須もいい状態になってきているから、この筆は骨描き専用にするといい」とのこと。多少は慣れてきたと思ったが、先生がお手本にちょっとだけ描いてくれたところを見るとやっぱりぜんぜん違う。
磯結社への入会金を郵便振替で送るため、お昼に教室を抜け出して郵便局に行く。思ったより離れたところにあったので13時ぎりぎりに戻ってきた。
教室の生徒さんたちとは毎回ちょっとずつ話すが、みんな絵付の道具にいろいろ工夫している。呉須や絵具がガラス板の縁に寄っていって周囲を汚してしまうのが気になっていたが、絵具を削るヘラや、百均のアクリルケースに切ったガラス板を収めるテクニックを知って次から真似させてもらうことに。わたしのカートもどこで買ったかよく訊かれる。
早めに片付けをして、東中野のアフガニスタン料理店へ。じゅうたんの席で楽しい。メニューもほどよい選びやすさで、料理もお酒もおいしかった。ビール、乳酒、甘いどんぐりのリキュール、赤ワインなどを飲みまくる。鶏肉とパクチーのサラダ、フムス、香ばしいナン、焼きトマト、ラグマンに羊挽肉とナスの炒めものなど。4人いるといろいろ少しずつ食べられて良い。すごくいいお店だった。
みんなてんで勝手に好きなことを話していたのと飲みすぎていたのであまり内容を覚えていないが、ZINEづくりの話になって「商業出版物にも関わっていると変にハードルが上がってしまうが、写真ガビガビ・レイアウトガタガタでもとにかく形にするべきだよ!」と言われ、ほんとにそうだな!!と思えたのでよかった。あと自称おぼこの女がおり、いつもセックスに関するキーワードが出てくると止められるのだが、いちおう気をつかって「それで致すときにさぁ……」と言った瞬間NGを出されたので「じゃあなんて言えばいいんだよ!言葉狩りだ!」と抗議した。そもそもセックスの話するなという話か。そうかそうか。
陶芸のカートを抱えて帰れたのだからそんなに酔ってはいないはずだが、帰るなり暑い!!と思い、窓を開け放って寝てもぜんぜん寒くなかった。

2024年6月13日 木曜日
磯の秘密結社から、振込確認と入会の連絡がくる。いや、別に秘密の結社ではないんだけど嬉しいな。入会すると江戸前の海苔がもらえるそうです。
母が福岡県大牟田市の出身なのでわたしにとって海苔といえば有明海苔なのだが、どうやら有明の民はそれぞれ独自の海苔入手ルートを確立しており、贈答の折には高級な海苔を持って現れるが、どこで買ったのかについては頑なに口をつぐむらしい。それだけいい海苔を仕入れるルートは限られている。
ある年の冬に、母の生家に住んでいる長姉の家に遊びに行き、このあと別府にいっしょに帰ろうというときに姉が「母に頼まれた海苔を取りに行く」という。車に同乗していくと、なんの変哲もない住宅街の民家の前に、海苔を取りにきた車が3台くらいぎゅうぎゅうに停まっているのだった。
姉が海苔ブローカーの家に予約した海苔をとりに入っていったので車で待っていると、しばらくして姉が海苔を巻いたお米を頬張りながら出てきたので爆笑してしまった。
有明海の生態系は本当に危機に瀕していて、聞くのがつらいニュースばかりだ。海苔の入手ルートをむやみと教えられない気持ちもわかる。海苔やムツゴロウ、ワラスボに空が埋まるほどの海鳥たち、そのほかのすてきな生きものがみっちり詰まった海になんとか戻せないものだろうか。結社はもともと東京湾某所の環境保全活動をしているところなので、そんなことも考える。
仕事は相変わらずあまり進んでいないのだが、夏の予定が徐々に埋まって気持ちに張り合いが出てきた。秘密結社の観察会だけでなく、夏の佐渡島にも行くことに。楽しみすぎる。めりはりつけて頑張ろう。
夜、寄稿記事の修正箇所の戻しと夏のイベントの準備作業を少しだけやる。夏のイベントは一般向けではないので、何をいつどこまで告知したらいいのか計りかねていますが、またお知らせします。

2024年6月14日 金曜日
今日はミーティングも少なくて、一日作業に集中。とはいえ、ほんとうに集中力が要る作業は日曜に丸投げするつもり。最近はBGMなりBGVがないと集中モードに入れない。
顔に疲れが出てきたので、なにかに重課金したい。昨年は糸リフトでたいへん満足したので、今年はレーザーとか当てたい。
このまえの飲み会で美容施術やってる勢とやってない勢がいて、やってない勢から「もともときれいな人(わたしのことだよ!!)は若いときに近づけたい気持ちになるの?!」と訊かれたのだが、若くない人が美容施術やっても若いときに近づくわけではないんだよなあ。でも手間暇とお金がかかった工芸品みたいな雰囲気になる。年齢なりのすこし疲れた感も悪くないんだけど、あばら家じゃなくて古民家を目指したい。あばら家が鏡に写ると自分の疲れが増すので。
Twitter(Xとは言わない)の仕様変更で、他人のいいねが見られなくなってSNSがざわついている。他人のいいねを確認するのが趣味だったので残念だが、自分へのいいねだけが見られるならたとえば「食事に誘っていい人はいいねしてください」と書いて、いいねしてくれた人の中から話してみたい人を誘うことができる。そんなことを考えてたら、友達からラインが来て「"いいね欄は雄弁"の時代が終わってしまいましたね…」と書いてあり、思わず笑顔になる。
元恋人が別れ話の最中にしていたいいねに血が引くほど怒ってしまい、その話を友達にしたら「"いいね欄は雄弁"だからね…」と言われたエピソードに基づく。詳細は『奇貨』を読んでください。「いいね罪が適用できなくて寂しい…!」と返したが、いいね欄が雄弁な時代、ぜんぜん終わったほうがいいな。
帰宅後、明日上絵するお皿の図案を考える。やりたいことにまったく絵が追いついてこなくて笑ってしまう。上絵が上手になればいいなと思って線を引く練習をはじめたのだが、やらんといけんことが多すぎる!
秘密結社から入会の証としてたくさんの海苔が届く。海苔にひみつグループのQRコードが貼られていたので、さっそくスマホをかざしたがリンク切れだった。機密性が高すぎる。
海苔→有明海→ムツゴロウを連想して観察できる場所を調べる。5、6月の干潮時が適しているらしいので来年行ってみようかな。

2024年6月15日 土曜日
陶芸教室にまじめに通い続けている。今日は有志で上絵をやる予定なので、以前この教室で本焼きまで終えたお皿を持参。
W先生はにかわの代用のゼラチンなど上絵のための道具をいろいろ用意してくれていたが、声をかけてくれたUさんはガス点検のためにはやく帰って、三人で上絵を受講。わたしは今まで習ったことと照会しつつ、ふだん使っている五彩とは違う絵具も試せて良かったが、最近入会で上絵初体験の人はしばらくやってみて「もう大丈夫です!」と宣言していた。
先生は金沢に九谷焼を習いに行ったこともあるそうだが、現地ではあらゆる工程に従事するたくさんのパートタイマーから作家まで、とにかく産業として関わっている人ばかりなので「東京の人はこんなめんどくさいことを趣味でやるの?!」と言われたという。むしろこんなめんどくさいこと、趣味じゃないとできません。
お皿に波とわさおと岩木山の絵を描きたいのだが、きちんと図案を作らずに見切り発車ではじめた結果、かなり不本意な状況に。一度拭いてやり直すと思う。でも、教室にちゃんとした絵具がたくさんあっていろいろ試せそうなのでかなり楽しみ。
先生に勇気を出して「慣れてきたら好きな時間に工房を使っていいとのことですがそろそろ…」と切り出したら、「じゃあ来週カギを渡しますね」とすんなりOKが出てうれしい。成形時に翌日様子を見たいものもあるし、上絵は準備と片付けに手間がかかるので時間に追われずじっくりやりたい。
先週作ったタタラは暑すぎるせいか、まだまだ柔らかい気がする。急激に乾燥するとひび割れの原因にはなるんだけど。
教室後、間に合いそうだったので恵比寿のギャラリーへ。田辺京子さんの展示を見に行く。絵付の道具が重い。
相変わらず田辺さんの作品は「基本を完全に習得した人がここまで無茶できるのか?!」感がとてつもない。軸をあえて外して踊るバレリーナか。上絵の知識が多少ある状態で見るとより楽しめる。
転写シートも遊び心のある感じで使われているのだが、「この古代エジプト文明っぽい転写シートとかも市販されているんですかね…?!」と思わず口に出すと、ギャラリーの人が「エジプトやヨガモチーフのものは田辺さんオリジナルのものだそうですよ」とのこと。手がこんでいる〜。この価格でよいのか、実質タダなんじゃないかという気持ちに。
同じく田辺さんのファンである母に写真を送りながら見て、最終的に宇宙人の描かれた小さな壺を買う。
帰宅後、材料だけそろえて放り出していた刺繍パネルを作る。ウズベキスタンで買った馬が刺繍されたスザニを、木製パネルにタッカーで留めるだけ。壁にプッシュピンを打ちこんで掛けて完成。
作業部屋もかわいくなってきて、あとは作業をするだけ!という状況です。作業しろ!

2024年6月16日 日曜日
休日出勤しようかしらと思っていたが断念。断念しました!平日のリズムが掴めないな〜。定時後にモニタを持ってどこかに引きこもれたらいいのにな。
貸し倉庫やクリーニング屋、百均、洋服の直しなど、近場にあちこち行って用事をすませる。友達の作ったZINEを読みながらソファで寝落ちしたら、友達が出てくる夢を見た。
まだ数日しか続いてないのだが、直線と丸を引く練習をやっている。
https://x.com/voqn/status/1498135074285719555
習慣化アプリで30日励まされながらやってみるつもり。上絵が多少でもうまくなるといいな。
陶芸ノートを作るようになってから記憶が定着しやすくなった。一回書き留めるだけでもだいぶ違うし、忘れてもまた見ればいいという安心感がある。

日記(2024年6月3日~2024年6月9日)

2024年6月3日 月曜日
6時半に緊急地震速報で飛び起きるが、揺れは来なかった。能登でまた震度6の地震。新潟や石川県に住む、SNSでしか知らない人たちの安否をSNSで確かめる。
原稿でハイになっているのか、仕事にも遊びにもやる気が湧いてきてもりもり進める。午後は会議もなくてはかどった。
夜は大雨が降るらしいので、18時すぎに退社する。結局たいしたことはなかったが原稿の作業もある。
家でしばらくゴロゴロしてから、原稿を直して写真をつけて送る。前のマンションと今のマンションの写真が複数必要で、Googleフォトをさらいながら写真を拾っていると「たくさん遊んでてえらいな〜」としみじみする。

いいねは賛同を意味しないボーイVSいいねは容赦なく賛同とみなすガール。「いいね、リツイートは賛同を意味しません」「発言は個人の見解であり所属組織を代表するものではありません」と書きたくなる気持ちもまあわかるけど、そこに書くべきもっと大事なことあるだろ!ヘッ!!と思っちゃうな。

2024年6月4日 火曜日
去年の5月に引っ越してきて、年に一回は木の床にオイルワックスを塗ろうと決めたのを思い出す。殺風景な玄関のビニールクロスもはがして塗りかえたいし、寝室の一部も塗りなおすと決めたまま。家から出ないゴールデンウィークをおかわりしたい。
7月に台湾に出張することになりそうで、だんだん夏の予定が詰まってきた。この中でZINEを作る時間やイベント準備やヒメイカを見に行く時間も工面しないと…。とりあえず今週末は磯に行くことにする。
21時半まで残業。朝はあんなにやることを思いついてメモしているのに、夜になるとまったく気力が残ってないのはなんなの。

2024年6月5日 水曜日
記事に載せてもらうリビングの写真だけ気に入らず、朝撮りなおして差し替えの連絡をする。iPhoneを新しくしてから部屋の写真はiPhoneでいい、むしろiPhoneのほうが一眼よりいいこともある。
昔から部屋にテレビを置くとテレビを中心に家具の配置が決まっていくのがいやで、まるでテレビを信仰しているみたいな状態になってしまう。今の生活にはテレビはいらなくてiPadをスタンドごとあちこちに置きながら家事をしているのだが、テレビという中心を失った部屋は別の神を求めている気がする。
テレビより愛せる、テレビに代わる部屋の神は何だろう?と数年前に考えた結果は「暖炉」だった。今の家では無理なので、部屋はやっぱりなんとなく中心を欠いたままだ。
月初の締め作業に嫌々ながら取り組む。
20時半くらいで限界が来たので、焼き鳥屋で軽く飲んで帰る。

2024年6月6日 木曜日
会社のルールも変わったので、じょじょにマスクを外しはじめている。マスクを外すと人間の顔って情報量が多すぎて圧がある。
別事業所から出張してきた人がとなりの空いている席に座っていたので、資料にコメントしてもらったりする。
そういえばコロナワクチンってどうなったんだっけ?と思って調べたら、今年度から任意接種になっており、打ってくれる医療機関を探すのも大変そう(杉並区などではリスト化してくれているのに…)。
これはみんな打たなくなるな、わたしはなんとかして打つつもりだけど。親が医療従事者あるあるで、ろくに診察されたことがない。風邪薬をもらっておしまい。その反動か、病院で標準医療を受けるのが大好きになってしまいました。
お昼に中国ビザ用の写真を撮る。そのあとコンビニでそばを買い、食品を持っているので従業員エレベーターに乗ったから気付いたのだが、オフィスグリコの場所が変わっていた。従業員エレベーターの前の暗がりにあった。それはいいのだが、最近オフィスグリコがなくなったと思いこんで食堂の自販機で食べたくもないカレーせんを買っていたので地味にショックである。
21時ごろまで仕事。なんとか日常に変化をつけようと、はじめて行くラーメン屋にあえて立ち寄り、おふろにお湯を張ってつかる。

2024年6月7日 金曜日
粗大ごみを出すのを突然思い出し、あわててクッションと鉄板をごみ捨て場に持っていく。
午前も会議。後輩たちがかなり知識がついてきているのでディスカッションが楽しい。
お昼はサグカレーを買って公園に行く。遠足に来た子供たちがクーピーと遠足のしおりを抱えて歩いている。わたしも午後はお弁当を食べてクーピーでお絵かきしたい。したいんだよ!!
どう考えても陶芸の日と家事や原稿の日とひたすら眠る日で三日は休日が必要なのだが、実際は休日出勤も考えたほうがいいありさま。でも今週末は陶芸教室と磯に行くので、会社には行けません…。そこで水曜日を休日にして休日出勤するというのはどうでしょうか?あるいは一週間を8日にして3日を休みにするという譲歩案ではどうでしょうか?と思いながら公園を一周して帰ってくる。
午後も席で打ち合わせしていると腕にフワフワした感触があって、目をやるとカマキリの赤ちゃんが歩いていた。殺伐としたデスクに突如カマキリのアカチャンが!!
だれかが引き出しにカマキリの卵を入れてそれが孵ったのか?ととっさに思ったが、そんな小学生みたいなことをしそうなのは見わたすかぎり自分だけだった。コケリウムの容器に入れて、会社の植栽に放つ。大きく育て。
帰宅後、玄関の一部を塗装すると決めて養生までやる。もっと先にあるべきことはたくさんある気もするが、逃避した結果玄関がかわいくなるなら儲けものやろがい。
作業しながら部分ツイートの人(森川真さん)のスペースを聴く。視聴者が出したお題に部分ツイートで答えるというのをやっていたのだが、「冒険の受けの部分」に「…セメントの攻めの部分」と答えるのが速くて笑ってしまった。

2024年6月8日 土曜日
ぐずぐず起きだして陶芸教室へ。
しばらく同じ型でタタラ作りのカレー皿をつくり続けることにしている。5枚は作りたい(おまえの人生に5人でカレー食うことあるのか?)
大きめのお皿で上絵の練習をしたいとか、お皿はやっぱり5枚組からだよな!とかいろんな思いがあるが、同じ皿を数週にわたってつくり続けると先生によってやり方が違うのがわかってきて、逆に言えば絶対外せないポイントも見えるので想像以上に勉強になる。今日は2枚め・3枚めのお皿を成型した。
タタラを切り糸でスライスする作業をはじめてやったら非力すぎて、糸が土に入っていかない。先生に代わってもらう。先生がやっているのを見ると、同じ作業には見えない。陶芸には見た目より力がいる局面が多くて、ベテランは一見涼しげな文化系に見えるが実は体育会系というところが吹奏楽部とかに近い。先生もかわいらしい人なのだが、サッカー・ランニング・起き抜けの腕立てなどをやっているとのことである。
ノートを作って帰ろうとしたら、Uさんが「来週何人かで集まって上絵をやりましょうよ」と声をかけてくれる。Uさんはいつも器ではなくオブジェを作っている。ムードメーカーで、新参者にも声をかけてくれてありがたい。
帰りがけに駅の花屋でレピスミウム・ホレティアナムという葉が下に垂れ下がるサボテンの仲間を買う。インナーテラスをもっと森みたいにしたいが、店員さんは「日当たりと風通しの良いところがいいです、室内ならサーキュレーターを回すと虫がつきにくいですよ」と真剣な顔で言っていた。実際には軒下に吊るすのがいちばんおすすめらしい。インナーテラスで枯れそうになったら外に出すことも検討しよう(この調子で、実際にインナーテラスで育ってくれる植物は少ないためベランダに移っていく)。

中華料理屋でごはんを食べながらブックオフで買った文庫本を読み、夜は玄関の一部を塗装する。せっかくだから寝室の引き戸の裏の塗り残しになっていた部分にも挑戦。なかなかの活動量。
これまでは一度に広い範囲を塗装することが多く、下塗りが乾くのをわざわざ待つ必要がなかったのだが、玄関と寝室を交互に行き来してもシーラーが乾かず閉口した。なんとか仕上げて1時ごろ寝る。

2024年6月9日 日曜日
今日は干潮なので磯に行くと決めていた日。ちょうど一年前にも行った城が島に行くことにする。
電車では宮部みゆき『スナーク狩り』の文庫本を読み、三崎口駅から城ヶ島行きのバスに乗ろうとしたらぎゅうぎゅうの満員だった。みんなそんなに磯に関心が…?!と身構えたが、ほとんどの人は三崎港で降りる。まぐろを食べて海を眺めて帰るのだろう。
白秋碑前で降りて、城ヶ島公園へ。曇っていてもしっかり暑い。
一年前はワクサカソウヘイさん・安部萌さんと行って、普通種ながらたくさんの生きものを見られたしタコも登場したのだが、今日はさっぱり。磯に人が多すぎるのも原因かもしれない。写真を撮ったのは透明感がきれいなイソハゼと、のそのそ歩いていたムカデミノウミウシくらいでした。
13時すぎに磯を離れたが、バスが城ヶ島公園までは来ないのを忘れていて一本逃す。バス停前にあったかき氷屋でハワイアンビールを飲んで時間をつぶす。こんなお店、前回は見当たらなかった気が。去年は平日に休みをとって行ったんだっけ?
帰りの電車で『掃除婦のための手引き書』を読もうとしたら寝てしまう。帰ってからも2時間くらい夕寝。
起きだして磯道具の片付け、カエルとアリの世話、そして塗装した玄関の壁にユカワアツコさんの箱絵をかける作業。壁にかける手順はいろいろ迷ったあげくにユカワさんにメッセージを送ってアドバイスいただいたのだが、おかげで意を決して箱に三角カンを取りつけることができた。

しめきりが迫った8月コミティアの申込をギリギリでして就寝。ジャンルは迷ったあげく旅行記に。次こそ磯遊びとグアテマラのZINEの新作を!と思ってるけど、現状ぜんぜん時間がないね…でもしめきりがなければ一生やれないからがんばります。

日記(2024年5月24日~2024年6月2日)

2024年5月24日 金曜日
ブログが続かないので、アプリで記録して週次でアップロードしようと思い立つ。このアプリはリマインドもあるし、インターフェースがかわいくてなかなか良さそう。
有料機能はある程度テストしてからでいいと思ったが、Face IDやエクスポート機能を使うためにすでに1500円課金しそうな勢い。
朝から大事なミーティング。
終わって席に戻ると、同じフロアの人が来て「ドレスコード違反の人がうちのフロアにいたらしくてみんなで探してる」「その人が派手なスカートをはいてたらしい」と言われて「終わった……」と思ったが、わたしのことではなかった。スカートではなくて、職場の安全基準に引っかかるいでたちだったらしい。エミリオプッチみたいな色調のカモ柄のロングスカートをはいていたので、必要以上に焦ってしまった。
日記をつけはじめたのは文フリに出て日記本を読んだ影響もある。しりひとみさんの『異常係長日記』は良かったな。会社員の日常、クリエーターのみなさんが思ってるより波乱に飛んでます。書けないことが多いだけで。

午後はフロアに人が少なく平和だった。
上司のABTCカード申請を手伝う。あまりにも申請がエラーで弾かれるので、Windows11が悪いのか外務省が悪いのかは知らないが「ニッポンの未来は…?世界がうらやむ…?」という心境になる。とりあえず出張しやすくなるといいな。
潮汐表を見ながら手帳のいい潮の日に印をつけただけで、磯に行きたくて死にそうになる。干潮が20センチ以下の日は会社休みにならないかな。
陶芸をはじめてから月に一回は休むし土曜はつぶれるので、休暇をとりづらいし体感的にたいへん忙しい。慣れるまでがんばるしかない。海生無脊椎動物展は土曜の朝にねじこむことにする。
風邪薬を飲みつづけていたら口内炎ができたので、玄米と厚揚げ・みょうが・ねぎのおみそ汁をつくる。一汁一菜の菜は玄米でもええんですか?土井先生。多分ええですよね。
献本のメールを一通おことわりする。面白そうかどうかではなくて、確実に読んで感想を書けるだろうというものだけお受けするつもり。でもそういう本は、自分で買うからなあ。

2024年5月25日 土曜日
防犯網戸のおかげで家にいい風が吹くようになった。
朝ごはんは玄米と勝浦で買ったのりのふりかけ、昨日のおみそ汁。のりの香りがいい。
家を出て国立科学博物館の海生無脊椎動物展へ。漢字が多い。電車の中で佐渡行きの日程候補を友人に連絡してみる。夏の予定もどんどん埋まっていくな。
かはくの展示といえば大混雑で有名が、実際30分前からなかなかの行列ができている。この人たちは特別展の大哺乳類展が目当てらしい。海生無脊椎動物展も特別展だと思っていたが、こちらは常設展チケットで見られる企画展示のようだ。みんなそんなに背骨のある生きものが好きか。宮田珠己さんみたいな言い方をしてしまった。
日本館1階の企画展示室で海生無脊椎動物展を見る。規模は大きくないが、海の中のよくわからん人たちの34系統についてわかりやすく解説されており、ビジュアルのうまさがさすが科博。左右対称の生きもの、五放射の生きもの。展示内容のリーフレットものちのち(海のよくわからん人を調べたり文章に書いたりするとき)役立ちそうなので大事に持ち帰る。ミュージアムショップでは展示にあわせて誠文堂新光社のネイチャーガイドシリーズ・ウミウシとヒラムシが売られていて、迷ったがどちらも買ってしまった。ヒラムシの図鑑なんて、あとから欲しくなっても買えないに違いない。

せっかく来たので常設展の日本館と地球館も駆け足で見てまわる。ダンクルオステウス、マンモスの骨でできた家、アーケロンなどが今も健在。巨大アンモナイトの展示でコレクターの手記に「熊の足跡を同行のひとりが怖がって何度も帰ろうというので、先頭に立って足跡を消して歩く」と書いてあり、今なら炎上必至のワル自慢。
電車で陶芸教室に移動。陶芸教室では両手カップの素焼きと平皿二枚の本焼きをそれぞれ窯出し。平皿のうち一枚は薄くしすぎたためか、反った円盤みたいになってしまい完全に失敗。もう一枚はなんとか皿になったので上絵付をしてみるつもり。
その後、タタラ作りのカレー皿に再挑戦する。できれば同じ型で何枚か作って、タタラと上絵に慣れたいところだ。図鑑とお皿を背負って歩きまわったので足が棒になる。
帰宅後に仮眠。20時半からまた動きはじめる。『リプリー』『蛇の道』を観ながらコミティア準備、名刺注文、本の発送準備と陶芸ノートづくりなどをバタバタやって就寝。

2024年5月26日 日曜日
コミティアに出展。今回は動物ジャンルで出ていたのもあり、シラバスがそこそこ売れた。「秋山あゆ子さんがおすすめしていたので『奇貨』を買いにきました!」という方と、「えっ?!秋山あゆ子さんが寄稿されているんですか?シラバス二巻とも買います!」という二人連れの方がいらして、秋山さんに心からLove...と感じた日でした。
イラストレーターのNさんがブースに来てくれて、ツマガリのクッキーをいただく。関西からの遠征なのに素敵なおみやげまで用意してくださって、なんていい人なんだ……心のこもったプレゼントをいただくたびに思うのだが、わたしがあれこれ悩みながら選ぶ手みやげはしょせん人間のフリでしかない。手みやげヘタクソ選手権に出られる。
節目になるので最近は毎回申し込んでいるけれど、創作系イベントに出るなら新刊があったほうがやはり充実するのだろう。順番からいうと磯についてのZINEだけれど、グアテマラ旅行記も早めにまとめておきたい。
連休で二週間グアテマラに行って、トークイベントに出て文フリにも出てコミティアにも出て、毎週土曜は陶芸教室で一日つぶれるのでとにかく忙しない一か月だった。楽しいことや自己実現って、8割の面倒な準備でできている。楽しくないことは100パーセント楽しくないのに不公平だ!
混雑を避けて15時に撤収したが、早く帰ったとて何もできず夜までぐったりしていた。こんなにやることがあるなんて実は錯覚なのではないだろうか、つまりは忙しぶっているだけなんだ!と現実逃避にふける。やりたいことは山のようにあるけれど、悩む前に手を動かせるような習慣を作っていくしかない。

2024年5月27日 月曜日
今日は飲み会の日。崩していた体調は回復したのだが、なんとなく憂鬱な気分。
オフィスになんだかゆるい空気が流れていて平和だった。同僚から保活や子供のお受験の話について聞く。同僚のお子は産まれて2か月だが、最近みずからの右手の存在を認識したらしく凝視しているそうだ。
早めに職場を出て、有楽町の中東料理の店へ。強くコース料理を推され、5人でお料理3300円のコースを頼む。ピタパンにとにかくいろんな味のものたちをつけて食べておなかいっぱいになる。
鳥や虫を撮るのに最適なカメラの話、労せずして売れたい(何かで)、地面を制するものが経済を制するから地面が欲しい、親戚の謎が大人になってから明らかになる、お酒を飲んで地面に転がっていると彼氏ができやすいらしい、人間は不安を追い求める、よい人間になりたいなどの話をした。
帰り道でTさんに「一年経ってだいぶ元気になったの?」と訊かれて「陶芸教室にふたつも行きはじめてしまい、つねに疲れていてなにも考えられない……」と答える。つねに疲れているしタスクに追われている感じがする、たまに達成感を感じることもある。それが標準だとすれば元気なんじゃないかな?失恋したあとそれを書いた文章を作って900部売ることで乗り越えてる人間なんてあまり見ないから、客観的には元気だと思う!
冬のイベントの準備もしないといけないけど、いきものクリエーターイベントもずいぶん飽和してきてるよね、という話をして解散した。飽和しててもいいんだけど、自分で自分のやることに飽きない工夫が要るなあ。

2024年5月28日 火曜日
会社のえらい人と部署のメンバーでランチ。えらい人は今年でご退任なのだが、仲良しなのにここ数年はお食事会もできていなかったのでかなしい。父くらいの年齢の方なので、飲み会で万が一にもコロナを伝染すようなことがあってはならなかったのだ。
仕事をためこんでいることへの不安がすごい。やっとイベントのない週末なので、土日出勤しようかな…と思いつつ、台風が近づいているので早めに帰る。
先日のNさんからLINEがあり、16人以上でないと予約できない中華街の高級お粥をこんど食べに行きたいという。16人以上でないと食べられないお粥。グリードアイランドか?
人脈のすべてを動員しないと一度には集められない人数だが、知人の知人も動員して高級お粥を食べるのは楽しそう。肉やホタテの出汁が詰まっているらしいが、まじめにそれらの食材を食べているとお粥が入らない気がするので、自分のぶんもホタテを食べてくれる人を連れていき、わたしはうまい汁を吸った米を食べたい。エビ・カニ・タコ・イカ・貝類には基本的に生物学上の興味しかない。これは姉妹共通であり、あるとき島根の旅館で「エビやカニは遠慮したい」と申し上げ、映え食材を封じられた宿の人に「そんな……全員ぶんですか?!」と泣きそうな声を出されてしまったことがある。かわりにお刺身にしてもらって我々は嬉しかったのだが。

2024年5月29日 水曜日
起きたら文フリ後の打ち上げで会って同人誌を交換した人が『奇貨』の感想を書いていてくれてなごむ。900部売ったけど、ぜったい面白いからもっといろんな人に読まれたいのでまったく満足してない。
昨日の雨風で倒れた鉢を片付けて出勤。いつもより早い時間に入っていたミーティングを忘れていて、開始時間ちょうどに出社してしまい冷汗。最近何事にも身が入ってなくて反省。
いろんなことを先延ばししているときに思い出すのが、ハンターハンターのマフィアのおっさんである。娘のもつ予知能力で無双していたおっさんが、それがなくなった途端に「今月…オレは…オレはどうしたらいい? 教えてくれ オレは一体どうする?!」ってなっちゃう。わかるな〜。オレは一体どうする?!あと一週間の日記にハンターハンターネタが2回出てくるのは怖いですよね。
棚上げしていた作業に取りかかる覚悟を決めて深夜残業。今週末休日出勤したら終わるかな……道のりは長い。
すぐ寝たほうがいい時間に帰宅したが、なにか自分のためだけにすることがやりたくなり、タカハシカオリさんの作品を壁にかける。新たに買ってきたフックネジとひっつき虫でなんとかなった。

2024年5月30日 木曜日
毎日10時から17時くらいまでいろいろ会議があって、それから自分の仕事がはじまるって感じ。昔はもっとひまだった気がするんだけど何をして過ごしていたんだ?
昭和のころは拘束時間は長いけど、取引先におつかいに行って帰りにこっそり喫茶店でコーヒー飲んで…みたいな脳が疲れない仕事も多かったのでは。仕事の中身がどんどん細分化されて、仕事のための仕事が無限に増える。
気分転換と最低限の健康のために昼は近所の公園まで歩いて、ごはんを食べてから一周して帰ってくる。ついに日傘を導入した。暑い。
午後の報告会でおもに説明を担当する。なんか今日はやけに口が回るなと思っていたら、後輩に「説明うまかったですね、うまいとかわたしがほめるのも変ですが…」とほめてもらう。ワシが君の年齢のころはほんとに会社員のテイをなしておらんかったよ…と最近しみじみしがち。
各自が今年の目標を設定するたぐいの作業があり、参考に他部署のぶんを読む。そこそこ達成できそうな低い、あるいはふんわりした目標にする人も多いなか、めちゃくちゃまじめな性格で名高い人がひとりだけめちゃくちゃ重めなハードルを設定してて「相変わらず性格が重すぎる」「これは萌える」と盛り上がる。まじめすぎて受け止めきれないことも正直あるのだが、こういう人はなんだかんだ好かれるよな。
今日も17時から23時まで検証作業。終わりが見えないが、いつかは終わるに違いない。

2024年5月31日 金曜日
朝は光がいいので家のなかの写真を撮りたくなる。撮りたい画角が撮っていいくらい片付いていることは少ない。
特に棺桶部屋の写真は我ながら変な家だなと思う。ベストセラーじゃないほうの『変な家』。雨穴(うけつ)ならぬす穴(すけつ)。

上司とのあいだで「ハイの気持ちじゃないときにハイと言うときのハイ」という符牒がある。鼻に空気を抜いて発音するのがポイントであり、ニュアンスとしては不動産屋の営業の人が「わっ…かりました!!」というときのひと呼吸ある感じに近い。
お昼前に一アイデアをかまされたので「アッハァイ」と言ったら「出たよそのハイ!目からビーム出すな」と言われて爆笑した。ほんとに納得してないときのハイではないのでご了承願いたいところである。
朝、昼、夕と濃い討論をしたため全員脳を酷使し、以後めちゃくちゃどうでもいい雑談をしまくる。気をとりなおして23時まで残業。
帰ってからムネアカオオアリのえさ場の交換をする。えさ場の壁にベビーパウダーを塗っていたのだが時が経つとともに剥がれてしまったので、アリがえさ場の天井に登れるようになってしまった。えさをやりづらいし、ゴミが山と積み上げられていて汚い。同じくベビーパウダーで登攀防止した衣装ケースの中に巣を入れ、Antroomさんで新しく買ったえさ場に接続。交換中に巣から出てしまったアリは吸虫管で吸おうと思ったのだが、失くしてしまったようなので手でなんとかしました。
新しいえさ場にアントサプリとメープルシロップを混ぜて水で溶いたえさを置くと、ハチャメチャに集まってきて、飲んだものから空腹のものに口移ししはじめた。お腹空かせてごめんな……。10年選手の女王アリも、まだ元気に卵を産んでいてすごい。ほとんど手がかからないとはいえ、犬や猫と過ごすような年月を女王アリと過ごしている。

2024年6月1日 土曜日
今週末もやることが多い。朝からベランダを掃除して洗濯機をまわす。ウンベラータ、月下美人、極楽鳥花はベランダに出すとずいぶん元気になった。インナーテラスで育ってくれるのはビカクシダくらいだ。
陶芸教室で、先週再挑戦したタタラ作りのカレー皿の調子を確かめる。乾燥時に底が上がってこないようにビニール袋に入れた水や砂でおもしをする準備をしていったが、先生に見てもらって結局不要になる。そのあとは無心に削っていたら時間になった。
陶芸も絵付けも、まだ自分が思ったようなものが作れるわけではないので楽しみより義務感で壁を越えようと通っている状態。でも無心になれる時間があるのはいい。
中年の趣味の9割は精神が無になる要素があることに帰結するのでは…?と、陶芸教室後に居酒屋で生ビールを飲みながら考える。飲酒とかサウナとかランニングとか。無じゃないほうの喜びといえば磯だな。春はまったく通えなかったが、夏はまた磯に行きたい。
帰って月曜しめきりの原稿を書くはずだったが、西荻窪に行ってしまう。西荻窪のことビルで、iinaというアパレルの展示を見てインドのブロックプリント生地でカットソーをオーダーする。ついでに雑貨屋FALLにも立ち寄る。
帰宅後は想像どおり寝てしまい、日付が変わるころ起きて顔を洗ったり新しいスニーカーに靴紐を通したり爪をみがいたりしていた。原稿の予定は日曜にスライドしたので、日曜に美容院と休日出勤と原稿をすることになり、ただ遊んでいただけの土曜日となりました。

2024年6月2日 日曜日
疎遠になった人たちが部屋にいっぱい来て好き勝手される夢を見る。現実でも身に覚えのある理不尽。夢の中で好きなだけ文句を言えて、目覚めは悪くなかった。夢が起きている間の不満を交通整理しているのだと思う。
まずは予約した美容院へ。もう10年以上お世話になっていると思うと不思議な感じ。グアテマラ旅行の話などをする。美容師Eさんがケツァールの写真を見て「ぼくは疲れた時とかによくこれを見ています」と教えてくれたのは、Netflixオリジナルの「ダンシング・ウィズ・バード 驚きの求愛ダンス」という番組。
蔦屋書店などをのぞいてお昼を食べてから会社へ。平日だけでは作業が終わる見込みがないので休日出勤である。やりたくはないが捗ってしまう。
しかしPCのキーボード入力がだんだん効かなくなってきた。こうなるとアプリケーションを再起動しないと直らない。これがWindows11のせいなのか新しいノートPCのせいなのか、あるいは会社のなんかの設定のせいなのかは不明だがとにかくここ数か月の謎である。Windows11のせいだとすればプライベートのノートPC購入もかなり憂鬱なことになるので、いっそ会社のせいであってほしい。でもノートPCなしで昆虫大学とかのイベントを乗りきるのは難しい…。
明日がしめきりの原稿もあるので、早めに退社。帰ってしばらくソファでだらだらしてから、観念して取りかかる。そのまま深夜まで作業。結果的に去年を振り返るような内容の寄稿なのだが、原稿を書くためにメールや書類を参照して時系列を整理していると「がんばりやさん!!」という気持ちになってきて、結果的に書いてよかったな。あんなに精神がズタズタだったのにこんなに忙しくてよく乗り切れたなとも思うし、こんなに忙しかったから乗り切れたんだなという気持ちもある。明日推敲して写真を添えれば間に合いそう。
鳥の求愛番組もしっかり観たのだが、パプアニューギニアのフウチョウたちは健気すぎる!ここまでされたらメスも嬉しかろうと思ったが、求愛されているメスはなんともいえない顔をしていた。パプアニューギニアでもバーディングしてみたいけど、グアテマラで会えたような優秀なガイドがいないと何ひとつ見られないんだろうな。