沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

伊勢神宮とあわせて行きたい明治の超高級旅館「賓日館」

ちょっと前になってしまいますが、冬の伊勢旅行をいくつかの記事に分けてご紹介したいと思います。スケジュール的には

の二泊三日です。
伊勢
伊勢市駅についてまず腹ごしらえに向かったのは、伊勢うどんと手こね寿司が有名な「山口屋」。小さな定食屋然としていますが、正午をすぎるとあっという間に行列ができるらしいです。伊勢うどんは麺が太くフニャフニャしててかなり不思議な味で、個人的には手こね寿司のほうが好き。
伊勢
伊勢
伊勢
外宮(げくう)と内宮(ないくう)をバスで巡ります。神社の中は一般人にはほとんど閉ざされているのであまり写真がないですが、敷地内には古木がそびえ神秘的な雰囲気です。

続きを読む

お蔵出し・朝倉彫塑館

「イエカキ 理想の住まい」オリジナルクオカードが欲しい!わたしの理想の住まいは朝倉彫塑館ですよ!!
谷中の朝倉彫塑館は、彫塑家の朝倉文夫の旧宅兼アトリエを美術館にしています。
http://www.taitocity.net/taito/asakura/
朝倉彫塑館
屋根の上から谷根千を見下ろす塑像。
朝倉彫塑館 朝倉彫塑館 朝倉彫塑館
屋上
朝倉彫塑館 朝倉彫塑館
屋上からのぞむ朝倉邸。反対側はアトリエと教場。何度も増改築を繰り返したという建物にぐるっと囲まれた中庭には水が満ちている!
朝倉彫塑館 朝倉彫塑館 朝倉彫塑館
湧き水のある中庭を室内からのぞむ。ここ、写真は屋上と庭しか撮ったらイカンのですってー。三脚と混雑時のみ禁止したらいいじゃないって思うけどね…。家自体もすごく魅力的な作りだし、塑像の数々ももちろん素晴らしいです。「墓守」が資料集からは想像できないデカさで圧倒される。朝倉文夫が一時は十数匹も飼っていて、さまざまな姿を写し取った猫の像ばかりを集めた「猫の間」は窓からひろく光を採っていておすすめ。
朝倉彫塑館 朝倉彫塑館
ディテールへの果てしないこだわりが凄い。「寝室改造したーい!壁材はこんな感じにしようかな」「今度は蘭の温室を作るのー!」「庭は自己反省の場にするんだゼ!この五つの巨石には仁義礼智信をあらわしているゼ!四季折々の白い花が咲くようにしたけど完璧すぎちゃツマラナイから赤い百日紅も植えるゼ!」まさにセンスと財力と持ち合わせた男のおもちゃ箱や〜!書斎が欲しい全国のお父さんを歯噛みして泣かせる仕様になっています。
朝倉彫塑館

江戸東京たてもの園

おにぎりを前に呆然とするメレ子→



先日小金井の江戸東京たてもの園に行ってきました。ここは歴史的文化的に価値のある建物を移築・保存している施設です。昔の町並みが再現されていて楽しすぎる場所なので、東京近郊にお住まいの方におすすめします。

RIMG0042
花屋さんや銭湯、化粧品店、醤油店などが並ぶ町並み。

RIMG0032
文房具屋の店先。商店街区域はほとんど店先までしか立ち入れないのが不満といえば不満。

江戸東京たてもの園20061223 041
広大な敷地の中に、商店街ゾーン以外にも豪農の家や雑木林、砲台や市電の車両、著名人の家(旧財閥の三井家とか)などが点在しています。一番好きなのは建築家の前川國男邸。こんな開放的な家に住みたい。
RIMG0076

露店や蔵を改造したうどん屋さん、そしてなんと高橋是清邸の一階が茶房になっていて、ここでごはんや甘味をいただくことができます。かのダルマ宰相も、まさか自分ちが喫茶店になるとは思わなかったでしょうね。


「注文は電話でするのね。もしもーし」
「はいこちら是清ですー」
「是清か!」
「是清です。ご注文お決まりになられましたか?」
「うーんと、着物できちゃったからうどんとかカレーはまずいなあ…あんみつって気分でもないし。あ、『梅としらすのピラフ』ってのがある!断然これだね。これください」
「あーごめんなさい、梅としらすのピラフは品切れなんですよう。おにぎりとかで我慢してもらえます?」
「品切れとな!」
メレ子は日本刀をつかんで二階へと駆け上がった。
(中略)
のちの二・二六事件である。