沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

昆虫大学・卒業論文(2/3)

その1 その3 昆虫大学2012(flickr)

高まる熱気と講師紹介(後編)

講演が大好評でひと安心するも、後かたづけや雑務で駆けまわる。
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今度は室内の島ブースから紹介していきましょう。バッタ博士はこの場が著書の初売り。ほんとに宣言どおり、200冊持ちこみやがった!
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モーリタニアの民族衣装でサイン会を行うバッタ博士
昆虫大学の運営でいちばん恐れていたことが「1.事故がおこる」「2.客が来ない」だとすれば、第3位は「混み合いの刺激を受けて群生相と化したバッタ博士のセクハラが刑事事件に発展」でした。しかし安心してください。ハカセは次々と訪れるファンへのサインに忙しく、狼藉をはたらく暇がなかったらしい。後で「まわりの出展者女子たちがいい匂いがした」とか供述していましたが、セクハラに使える五感が嗅覚しかなくてお気の毒さまでしたな!ワハハ
中には、バッタ博士に会えた感動で泣き出してしまう女子もいたというじゃないか…!モーリタニアの赤裸々な日常を綴った博士のブログ、すごい人気を博しているんだなあ。
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アフリカ民芸品も販売。


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危険人物の横に配してしまってすみません!頓服パラ子さん。というか、函館の雑貨店をたたんでご結婚・関西に転居されたばかりという激動のときに呼びつけてしまってすみませんすみません…!
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包装にも手描きの虫が…お客さんに「この紙袋を売ってほしい!」とまで言われていた。セミのハットピンがほしかったなあ…。
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マトリョー鹿も、横のマメコブースとの間に鎮座しております。招き猫ならぬ招き鹿効果がすごかった。


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マメコはタイ在住のため、わたしの身内やご友人のえみぞーさんなどにお店番をお願いしました。虫リングをディスプレイした鹿のツノは、パラ子さんのご提供(木の枝に飾りたいというリクエストどうすんべ、と思っていたところの助け舟)。なぜ鹿のツノを持っているのか…それは、パラ子さんが北の地からきた魔女だからです!
オオルリオサムシの地域変異を描いたTシャツが特に人気だった様子。そういえば特別講義のとき、ニコニコ学会βの江渡さんがオサムシTシャツをさっそく着こんでて(しかもいちばんオサムシ密度高いやつ)、ノリの良さに感服しました。

フェルトムーブメント拡大中、そして昆虫学者フェルトに目覚めるの巻

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そして人と5千年の歴史を重ねてきた純白の天使!
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ハコイリクロッキーのみきさんの作品です。あー、その前肢の爪のかわいさがわたしのハートにどんな鎌よりも深く食いこむよぉ〜(イヤな萌えの表現)こんな特大の宇宙人が地球に攻めてきたら、二時間で地球がおカイコさまの軍門に下るね。
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いつまでも眺めていたい…みきさんによれば「これまで幼虫・繭・成虫の三態だったんですが、卵もいれて四態にしてみました」とのこと。
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さらに赤いサプライズが!
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実物を見たことがなければ何のこっちゃと思われるかも…これ、わたしがインセクトフェアでAntroomさんから購入したインド産の大きなナミケダニなのです。英名はベルベットマイトと呼ばれるくらいふかふかの真っ赤なダニで、ひとめ惚れして買ったのですが温度や湿度が合わなかったらしく、死なせてしまいました。その愛ダニのダニエル(名前)にこんな形で再会できるとは…感涙!!
こちらの作品は今回は展示のみ。来場者も釘づけになる精巧さでした。


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こちらはURBAN SAFARIさんのスモモキリガ…って、なんてコアなセレクトなんだ!URBAN SAFARIの茨木さん、もともとはサバンナの哺乳類を中心に制作をされていて、虫屋さんではないのですが、この機会にいろいろ調べてこれはラブい!という虫を見つけてくださったよう。
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ハナカマキリのこの太もものぼかしときたら…こんな美麗昆虫には捕まって頭から喰われたいとすら思いますね。
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いちばんの注目株は、このアゲハ巨大幼虫まくら。まくら?
メレ子「こんなすごいものをマクラにできるわけがないでしょう!何を言っているんですか」
茨木さん「できますよ〜!すごく気持ちいいんですよー」
メ「いや、気持ちいいには決まってるけど、頭をつけたら汚れちゃうでしょ!!こんな替わりのないものに…もっと自分を大事にしてください!!」
お客さん「そうだそうだ」
茨「でもけっこう丈夫なんですよー」
あくまでマクラとして使ってほしい姿勢を崩さない茨木さん。きっとすごくいい人だ…。


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特別講義(幼虫ワークショップ)の講師もつとめるのそ子さん。いろいろなフェルト幼虫が並んでおります。改めてこうして見るとフェルト率高いな…ホッコリ系でないフェルト作家さんのものはどれもすごくいいのでしかたない!
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これがワークショップで作るムチムチ幼虫。わたしも作りたい…学長はソンや…
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フェルティングニードルという溝をきった特殊な針で、マットの上から羊毛を何度も刺すと、羊毛の繊維が絡まりあって固くなる。これを何度もいろんな角度から繰り返すことでだんだん形ができてくるんですな。3時間のワークショップですが、みんなすごい集中力だなあ。あれ?
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メレ子「丸山先生!」
丸山先生「申しこんじゃった。これ楽しいですよ!今度自分でも何か作ってみよう」
メ「うわ、初心者とは思えない出来ですね(ヘタクソだったら『カミキリムシの幼虫上手ですね』とか言っていじめようと思ったのに…チッ」
「丸山先生、羊毛フェルトに開眼す」の報は昆大関係者のフェルト勢にもまたたく間に伝わり「よく考えたら職業柄、普段から2ミリとかの虫を解剖してて超器用なんだった」「しかも針(虫ピン)の扱いにも慣れてるし」「何より生きものの観察眼がすごいよね。観察が足りないものを作ると、よくわかんないものができちゃうんだよね」「昆虫学者にフェルトやらせるの、寝た子を起こすに等しいのでは」「若い芽を摘まねば…」と騒然となったのであった。わたしとしてはのそ子さんが「丸山先生、教えてない線を幼虫につけてたんですよ…!」って言ってたのがいちばんツボに入りました。
フェルト作家として立つ自信をつけた丸山先生は、その後順調に走るカピバラ仔ウサギなどの大作を発表し、羊毛フェルト界を激震させています。なんでカピバラ2作目にして走ってるの!難易度高いわ!
このあと、昆虫大学関係者・来場者にフェルティングニードルのキットを買ってしまう人が続出し、Twitterタイムラインなどでも「羊毛チクチクしてる」って言ってる人が知る限り複数いるのは嬉しいかぎりです。
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▲毛で前が見えない動物を積極的に作りたい
かくいうわたしも、手芸店で会員カード作ってしまったクチですが…もうちょっと上達したら、フェルトについてもなにか書きたい。


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薪の上に並んだCrepe.さんのビーズアクセサリーも。カブトムシのサナギ(白バージョン)から目が離せませんが…そのお隣はバッタの正面顔じゃないか!みんな思い思いにコラボレーションしてくれていてうれしい…。
Crepe.の吉丸さんが「普段売れないようなもの(リアル虫系)から売れていくんですが…」と心底困惑されていたのが思い出ぶかい。のそ子さん、URBAN SAFARIさん、Crepe.さん、ミヤタケイコさんは、伊藤ガビンさんのPHYSICAL TEMPOなどのイベントで活躍されている方々で、虫を作ったり虫イベントに出展したりする機会は今まであまりなかったはず…。でも即座に虫の造形を作品に生かされ、楽しまれていたのはさすが!でした。


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ミヤタケイコさんの虫と動物MIXのヌイグルミなどが並ぶブース。天井から吊られたウサムシもインパクト大!ピンポン玉は卵のイメージでしょうか。
実はミヤタさんとAntroom島田さんは、十数年ぶりの再会とのこと!島田さんは小さいころから生きものが好きすぎて、すごく早くからコアなペットショップでアルバイトしていたそうなのですが、ミヤタさんがそこのキャラクターをデザインされたご縁があるのだそうです。「たっくん!?(島田拓さんなので)」「おひさしぶりです!」との邂逅を見て、やはり生きもの好き界はどこかで必ずつながるのだなーと感じ入りました。


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虫関連のイベントではもはや老舗の風格があるみのじさんのブースは、虫たちの模様がとにかく華やか!右の「東京の虫」もいいけど「八重山の虫」はさらにそそるなあ。
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もともとカメ好きでカメの本も出版されているみのじさん、12月に開園した爬虫類専門の体感型動物園「iZoo」のロゴデザインもされています。河津桜の時期に行ってみたいな〜。


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ドラム缶のくわナよしゆきさんも大活躍されてました。
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このドラム缶、中に入って遊べるので子供大喜び。それだけではなくて…
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くわナさん「ソーイ!」
子「ウキャキャキャキャーーーー(大 興 奮)」
これ、実は昆大の向かいの部屋にあるスケートボード用のスロープ。大学の部屋にこんなものを設置してしまうとは、さすがアートフェス…。
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アリのTシャツをお召しになった大人もたいそう喜んでおります。許可をいただいたフロアをドラム缶に乗って回るツアーも、子供たちに大ウケだった模様。「永遠に乗ってたい子がいて困りましたワ…」とのことでした。石川県ふれあい昆虫館の福富さんはこれにヒントを得て「床に固定したドラム缶に幼虫の絵が描いてあって、中にもぐると成虫がわかる仕組みになっているなんてのもいいかも…!」と構想を膨らませていた。たしかに子供って何かにもぐるのが異常に好きだから、土や木の中の虫の気持ちが体感できる仕組みができたらいいかもしれない。

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おっと、虫本図書館もお忘れなく。
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以前からのネット上のお知り合いで、子供と本に関わるお仕事をされているとのことで思いきって虫本のチョイスをお願いさせていただいた森ふきさん。腕によりをかけて選んでくださった虫本たちに、子供も大人も夢中です!
受付に立つことが多く、虫本図書館の様子は横目で見ていたのですが、やはり「しでむし」を食い入るように読んでいた人が多かった。そうそう、いいよネエそれ…アカネズミがおとうさんしでむしをポリポリ食べるくだりを読むとき、みんな電気に打たれたようになってるネエ…と後ろから見てニヤニヤしていました。あと、著者の舘野さんの知人の方がお見えになって、ふきさんとメレ山で「続編!!」「シリーズ化!!」とつめよって困らせた。
シャーロットのおくりもの」「天才コオロギニューヨークへ」も必読だけど、ここで全部読むにはちょっと長いもんね。次に展示するとしたら、さらにゆっくり読めるようにしてもいいかも、むしろ本だけのイベントで何かあってもいいかも。「くものすおやぶん とりものちょう」、「からたちばやしの てんとうむし」も好評だなー。
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その横に並ぶ精巧すぎる虫たちは、ハサミック・ワールドの浅見雅信さんの切り紙作品。浅見さんは当日別のイベントが重なりご来場は叶わなかったのですが、作品をたくさんお送りくださいました。
子供たちが触ったり壊してもかまわないようにと簡易に作ったもの(いや、とてもそうは見えない美しさでしたが…)、場を華やかにする大事な旧作などを丁寧な包装で送ってくださり、細やかなお心遣いに感動しました!来場者はもちろん出展者も、開場前にひとつひとつ眺めてはため息をついていました。
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「これって売ってないんですか?」「どなたが作ったんですか?」と実は最多問い合わせを受けたのが、ディスプレイに使用したゾウムシ・ハムシクッションでした。こちらはイラストレーターの宇佐美朋子さんの作品で、わたしが「虫愛ずる一日」というイベントで後日気に入って個人発注したもの。ご本人も来場されて幼虫ワークショップを楽しんでいただいたんですが、紹介のパネルやカードなどをこちらで準備しておけばよかったなー、と反省しきりでした。
昆虫大学虫本図書館「物語の中の虫たち」リスト
虫本図書館の配置や見せ方などはわたしの仕事だったんですが、ふきさんにせっかく作っていただいた紹介文のPOP化や、登場部分のハイライトなどがぜんぜんできず、その辺のディスプレイについては心残りな結果になってしまいました。ふきさん、後から大急ぎでPOPを作らせてしまいごめんなさい…。当日展示した本と紹介文を、ふきさんが上のブクログのリストにまとめてくださいました。みなさん参考にしてみてくださいね。

小腹が空いたら昆虫食屋台へ

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そして会場の向かい・EAT TOKYOさんのカフェスペースでは、昆虫料理研究会さんによる一日限りの昆虫食屋台が開かれていたのであった。通常営業のときは上のような感じだったのですが、裸エプロンのアートなお姉さんパネル前で昆虫食が供されていたと思うと胸が熱くなりますナー。快く場所を提供してくださったEAT TOKYOさんに感謝いたします!
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わたしがやっと屋台をのぞいた夕方にはほぼ売り切れており、見本用のカナッペぐらいしか残っていなかった…。
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昆虫料理研の佐伯さん。トノサマバッタの研究者で、バッタ博士の前野氏の弟弟子にあたります。
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「昆虫食もうないの…」と落胆しているメレ山をあわれみ、フリーズドライのバッタとバッタのフンで作ったお茶をわけていただきました。
佐伯さん「僕が手塩にかけて育てたバッタです。塩とトレハロースを加えてみました」
メレ山「こりゃパリパリしておいしい!味付けも絶妙ですね。大量に育てたということは…群生相!?」
佐「もちろん群生相です!」
トノサマバッタはサバクトビバッタ同様、混み合いの刺激に反応して大量発生する「相変異」の性質を持っています。北海道の開拓期などには、突然草地ができたことから大発生の記録があるようですね。
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「食べておいしかった記念に作りました」という虫の根付も見せていただいた。スズメバチのサナギだったかな?この味がいいねと自分で言ったからサナギで根付記念日…そこら中に多才な人がいて目まいがしてきたわ!

飛び入りの講師たち

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のそ子さん「メレ子さーん!見てみてコレ〜」
メレ子「ぬわッ!何ですかこの超絶技巧!」
これは自在置物といって、関節や体節が本物のように動く金属工芸品。江戸中期に武具作りの仕事がなくなった甲冑師たちが、このような趣味の工芸品を作りはじめたらしい。自在置物のコレクターさんが会場を訪れて、しばしのそ子さんの横で自在置物展示をしてくれたそうなのです。わたしもゆっくり見たかった…。自在置物の作家さんである満田晴穂さんもご来場くださったそうです。
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校舎のあちこちを編み物で侵食していた編み師の203gowさんがふっと登場。「昆虫じゃないけど〜」と言いながら、クモを受付に置いて去っていった。さすらいの編み師の風格がすごかった。
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そのほかにもフィルムケースに入ったカニムシを「ネズミについていたんですよ〜」見せてくださる方、博物館の学芸員さんや環境保全活動をされている方、写真家さん、なじみのブロガーさんやインターネットのお知り合いの方など、いろんな人が来てくださってすごく楽しかった。うわごとのように「バタバタしててすみません…」って言ってたけど、今思うと何がそんなにせわしなかったのか…たぶん混乱していたんだと思う。虫に興味がなかった人がすごく驚いたり楽しそうにしているところも、いっぱい見られて大満足でした。

たそがれの羽化観察会

ついに17時になりました。昆大講師および職員のみんなで「人いっぱい来てくれてよかったね〜」と言いながら後片付けをしていると…
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「ハイ、ちょっと微妙なタイミングですがオオゴマダラの羽化が始まりましたよ〜!」
と、石川県ふれあい昆虫館の福富さんのよく通る声が。たちまち片付けそっちのけで集結するみなさん。
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この日は雨も降ってとても寒く、最悪の天気。石川県からスーツケースに入って福富さん・大宮さんとはるばる旅をしてきたオオゴマさんたちも、なかなか出られなかったというわけ。「フワアアア」「でッでッでてきたッ」などと騒がれながら出てくるオオゴマダラ
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オオゴマダラのサナギは金色ですが、サナギ本来の色は薄黄色なんですよ。本体とカラの間に水分があるのと殻が透明な重層構造になっているので、反射によって金色に見えるんです。
羽化が近づくとこうして翅の模様が透けてきますが、この頃はたぶん外が多少見えてますね。まわりに動くものがないことを見計らって出ようとするので、出る瞬間そのものに立ち会うのはけっこう難しいです。オオゴマダラは毒があるので、羽化自体は他のチョウよりおっとり時間をかけてやるんですが」
福富さんの朗々とした解説つきで見る羽化!なんとも贅沢です。なるほど、わたしが家でナミアゲハの羽化の瞬間を何時間も見張ってたのにトイレに行ったすきに脱出されたのにはちゃんと根拠があったんだなあ。
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「ウワーン!ぶれるー」「こっちからも押さえます!」
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昆虫料理研究会代表の内山昭一さん「オオゴマダラは食べる気しないなあ」
メレ子「内山さんにも食べる気しない虫がいるんですか!」
内「そりゃいますよ!!失敬な〜」
メ(だってわたしの飼ってたおカイコ、執拗に食用にしようとしてたジャン…)
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みるみる翅に血が通って伸びていく姿は神秘的であった。「google:image:ストロベリースイッチブレイドみたい」という声も。
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「翅は丈夫なので、そっと触ってみていいですよ」と言われ、おっかなびっくり順番に触る人たち。
温度や環境によってオオゴマダラの羽化を30分単位でコントロールできるという福富さん・大宮さんにとって、一日目のお客さんに羽化を見せられなかったのはくやしいことだったようですが、見られた人たちにとってはご褒美のような思い出に残る出来事でした。

謎のおみやげと夜学開催、そして謹呈誤用事件

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そうそう、「バッタ博士から『モゾモゾ×50』と品名に書かれた謎の荷物とどく事件」の真相ですが、片付けタイムにハカセが中身を配り始めました。秋田にあるリアル幼虫チョコなどでその筋では有名なお店小松屋本店のはちのこキャラメルだ!秋田にいらっしゃるバッタ博士のお父様が、「浩太郎、やっぱり30じぁ足りねよ!」と50個送ってくださったそうなのです。
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学長権限でカブトムシと幼虫もいただき、メレ山感激。ハカセのお父様からは達筆の丁寧なお礼状までいただきました。手前は宇佐美朋子さんの差し入れ・タマムシクッキー。作るのすごく大変そうだ…!
ほかにも虫グッズやお菓子など差し入れてくださったみなさま、ありがとうございました。


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一日目の大盛況ぶりにほっとひと安心。気をよくした昆大講師と職員たちは、キャンパス近くの飲み屋に夜学開催に向かいました。
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悪態をつきあう福富さんと丸山さん。
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グレープフルーツを絞ることで男らしさをアピールするバッタ博士。博士が今いるモーリタニアは戒律の厳しいイスラム教国で、女の人はだいたい布を巻いているので、ふとくるぶしが見えただけでもハッとしてしまうらしい。
バッタ博士「サインとバッタの絵ばっかり書いててぜんぜんみんなと絡めなくて残念ッス。でもかなり上達したッス」
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本当だー、バッタの絵が描いてある。
福富さん「僕、たぶん購入者第一号だと思うんですよ!でも謹呈って書いてあったwww」
ひよこまめさん&いそはえさん(ひよこまめさんの旦那さん)「買ったときも謹呈って書くんだっけ…?」
バッタ博士「実は…5冊くらい『謹呈』って書いたところで、担当編集の田志口さんから『前野さん、謹呈っていうのはあげるときに書くもんだよ!』ってストップかかったんス」
一同「えェ〜!」
そのあと「日本語を忘れすぎだ」「ある意味プレミアついちゃうかもね」と追い詰められたバッタ博士は、「フィールドの生物学」シリーズの先輩である丸山先生に最後の救いを求めた。
バッタ博士「丸山さん…!丸山さんは知りませんでしたよね」
丸山先生「知ってたわ!!!!!」
丸山先生は虫につける和名のセンスなどを見るにつけ、日本語にはなみなみならぬこだわりがある研究者。これは聞いた相手が悪かった…。アーメン
これだけだとバッタ博士のはずかしエピソードになってしまうのですが、このあとひよこまめ雑貨店さんのファインプレーが!2日目に続きます。


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その3につづく