沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

日記(2024年8月12日~2024年8月16日)

2024年8月12日 月曜日
山の日の振替休日でお休み。10時ごろまで三人で寝坊していた。
昨日野菜スティックにしてもらったきゅうりと味噌をおみそ汁にする。ワクサカさんは「12時からオンラインミーティングがある」と言っていたが「これから戻っても間に合わないならうちでやればいいんじゃないですか?」とすすめる。そのあとは特にふたりをもてなすでもなく、みんな勝手に作業したりうちにある本を読んだりしてたのがなんかいい感じだった。
ふたりを送り出したあとにいろいろやるべき作業があったはずだが、残ったハイボールのロング缶に手を出してしまい、ほとんど寝て過ごす。

2024年8月13日 火曜日
なかなか左目の視界が戻らないので、ちょっとつらい。脱脂注入のダウンタイム症状のひとつに「目からいきなり血が出る」があり、週末の飲み会では「いきなり目から血が出るかもしれません」と前置きして一週間ぶりの酒を飲んでいた。実際、目から血が出てきて指摘されました。
九谷焼の道具を扱う千圃堂(せんほどう)にはじめて電話して、上絵具の注文をする。お盆後の発送になるかもと言いつつ快く対応してもらった。絵付教室で買うより安いし、使ったことのない絵具もいくつかあるので楽しみだな〜。
帰ると先日の人間ドックの結果が届いており「いろいろ言いたいことはあるが再検査は勘弁しといたるわ」みたいな感じだった。再検査がないだけマシではあるが…。

2024年8月14日 水曜日
朝作業して、国際昆虫学会用のパネルを作る。いい加減こういうのをInDesignでオシャレに作れるようになりたいが、慣れているのでパワポでやってしまう。パワポ芸人の会社員だから…。インデが使えたらオシャレになるかというとそれはまた別の問題だし…。パワポも別にコンサルとかスタートアップのオシャレパワポじゃないし…。要するにオシャレが遠い。インスタの画像の色味とか揃えたらもっとオシャレになるのにって言われたりするけど、どっかでそういうオシャレをしゃらくさいって思っちゃってるからダメなんだよな。オシャレってノイズが少ないってことだから大事だけどね。なんの話でしたっけ?
国際昆虫学会議の準備で「昆虫大学という名前はまぎらわしいからあまり使わんでほしい」的のことを言われたときは正直、うーむ…わたしの関わる意味…と思ったのだが、まあ言ってることはわからんでもない。特に英語(Konchu University)だと、コンテクストがハイすぎて脳がバグる。虫だけに。
しかし昆虫大学だけならまだいいとして、日本野虫の会(Wild Insects Society of Japan)もたいがいであった。どいつもこいつも名前がでかいぞ。

2024年8月15日 木曜日
お盆でも東京本社は休みではないのだが、なんとなく今週はオフィスにのんびりした雰囲気がある。のんびりしていいかというとあまりよくないのだが。若者たちはばりばりと仕事している。なんなら年長者のメンタルケアまでしている時がある。徳が高いぞ。
お皿が好きでけっこう持っているわりに、自炊をほとんどしないから活用していないので不憫。という思いが週末の飲み会で高まる。
飲み会のときはみんなが持参してくれたおいしいものをうちのかわいいお皿に盛りつけると最高なのだが、おそらくみんなは「かわいいけど割るとすずがブチ切れそうで怖いので、もっとしょうもないお皿にしてほしい」と内心思っているふしがあり、完全にわたしの自己満足だ。
お皿愛と料理ぎらいの折衷案として、スーパーで買ってきたお惣菜をお皿にかわいく盛りつけることでバランスをとる。

帰ってきたら千圃堂の上絵具が届いていた。即事発送してくれたんだ!ありがたい。ごはんを食べて昆虫学会の作業をしたあとに時間が余ったらさっそく絵付作業をしようかともくろむが、洗濯などをしていたらあえなく時間切れ。

日曜のコミティア出展はキャンセルすることにしたので、すこし心に余裕がうまれた。半年に一回新作を出さないといけないようなペースには飲まれないで、なおかつイベントに定期的に出よう、と思って昨年くらいからしばらく活動していたが、昆大の準備なども考えると来年までは出なくてもいいかな。

2024年8月16日 金曜日
台風が来るから在宅勤務OKになるのでは?と前日からみんな期待していたが、あっさり出社できてしまう。伊豆諸島のほうは大変だろうな。
昼にバチバチと私物PCを叩いて、国際昆虫学会の連絡を参加者に送る。たかが30分の作業時間を家で作るのが(主に気合いの面で)きついので、昼に少しでも進められると気持ちが楽。

夜には雨もかなりおさまっていたが、絵付をやりたいので退社。スーパーでとうもろこしを見て、佐渡小木のオリジヌで食べたとうもろこしの炊き込みおにぎりを思い出して作ってみる。家の圧力鍋で玄米ととうもろこしを炊いてみたら、ちょっと水気が少ないがおいしくできた。お米玉がたくさんあるとなんだか心強いな~。

22時ごろから絵具をふのりで溶いて、わさお皿の上絵をはじめる。
白い箇所には白の盛り絵具を使ってみるが、伝統的に九谷焼に使う和絵具とは性質がだいぶ違うものらしく、固めた片栗粉のような質感。あまり広い範囲をのっぺりと塗るには適さないようなので、わさお部分には無色釉を使う。能登呉須の輪郭線は焼成してもゴシゴシすると剥がれてしまうので、なんらかの上絵具でコーティングする。色と色のさかいめでは呉須を0.5mmだけ残す。
ドラマ「すべて忘れてしまうから」をBGVにして作業。阿部寛、「結婚できない男」の阿部寛とあまり変わらないな…なんかエモーショナルな描写が結局かゆいところに届かない、消化不良な話だな…しかしこれくらいのほうが作業ははかどる…(嫌な消費者)。


明日工房で焼きたい一心で休まず絵付して、終わったのは四時半。なんと朝じゃないか。シャワーを浴びて八時まで眠る。