沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

日記

ホームセンターのウェブメディア「となりのカインズさん」に寄稿した記事が公開されました。
magazine.cainz.com
書きながら思ったのですが、ベランダのビオトープもろくに維持できない人間がいずれは三浦半島に庭つきの平屋を持ち、いろんな果樹を植えたり壺でハスの花を育てたり、ビオトープを造成して近所の森からカエルやゲンゴロウをご招待したり、磯でとってきたお魚を海水水槽に入れて観察したい、もし陶芸を本格的にやることになったら窯だって作れるじゃんなどと考えているわけで、かなり破綻する可能性が高いですよね。それでもやりたいもんはやりたいんだよ!
できれば気力体力がまだ残っている40代のうちにはじめたいと思い、三浦半島の物件を内見したりしています。怖いなあ。


以下はまったく関係ない話。
かつて仲良くしていた作家さんが受注制作を前金で請けたままお客さんとの連絡を絶ってしまうということがあり、イベントの主催者にも問い合わせの連絡が来るようになった。わたしの主催したイベントでは直前で出店キャンセルとなったので、直接に金銭的被害を受けているわけではないが、身近なところに困っている人が複数人いる状況だった。
この一年ほどの間、関係者と連絡を取り合って話を進めてきたが、いろんな人の協力もあり、把握していた未納分について返金が確認されたのがつい最近のことだ。その途中でもいろいろなことがあって長い道のりだった。
本人とは結局直接やりとりできていない。入院などしている状況ではないようだが、実際のところ何が起きていたのかはもうわからない。
心情としては「心配している」も「怒っている」もどこか正確ではなく、「なんか疲れた」がいちばん近い気がする。
自分のキャパシティを超えて返しきれないものを背負ってしまい、どこかでそれを認めて仕切り直さないといけないのに、まだ乗りきれるし巻き返せると思っている人の受け応えにはどこか似通ったところがある。そこに他人が口を出しても好転することはほとんどなく、何かを言っても言わなくても苦いものが残る。連絡が絶えたまま困っていた人たちのことを思うと、お金が返ってきたのは本当に良かったと思う。