2024年9月9日 月曜日
昆虫学会から帰ってきたあたりから、正解を探して一瞬固まることが増えてる気がする。だれかの話の意味がとれないときに遠慮してすぐに聞き返せなかったり、頭に浮かんだことを口に出せなくてあとから相手に言われて後悔する。
社交性が尽きているのかもしれない。一時的なものだといいが、もしくは「ない社交値性を理性でカバーして補っていたのが年月とともにうまくいかなくなってきてる」説もあって、これは怖いですね。運動とかで意識を意図的にリセットしていったほうが効くかも。しれない。
明るいうちに会社を出て、池袋に飲みに行く。月次のゾネ会(アマゾネス会の略)(語尾がゾネの女しかいない)(定期的に女だけの村を作りたいと鳴くが、村が崩壊するストーリーをフィクション・ノンフィクション問わず学習しすぎており基本は悲観的)(世を儚んでいるのでせめて美味しいものを食べたい)である。
雲南料理の店に予約なしで突撃。のそ子さんに梨をいただき、わたしは国際昆虫学会のおみやげを配る。
のそ子さんのバッグの柄がアマゾネスだった!そしてくまののバッグはレザーの巨大イカ。
中華ワインを飲んで滋味にあふれたキノコと鶏のスープを食べながら、津々浦々の海に遊びに行きてェな!という話をする。この三人だと、だいたい二〜三本ワインあけがち。
22時ごろにおねむになったのそ子先生が帰り、わたしとくまのはさらにワインを一、二杯飲んで帰る。
2024年9月10日 火曜日
脱脂注入のダウンタイムが終わり、朝のスクワットを再開。飲みすぎて頭痛だけど、すこしでも運動した方が調子がいい。
はちみせ「そのへんの生活」展あてに『奇貨』を20部発送し、昆虫大学シラバスのデザイナーさんには過去見本として既刊を発送。
会社で調べものをすることになり、ちょっとややこしいデータの齟齬をエクセルにして詳しい人と話そうと思って社内チャットでメッセージしたら、誘っても席に来てくれなくてわたしのチャットがiTunesカードを買わせようとする詐欺師みたいになった。今忙しいですか?お時間ありますか?席でお話できませんか???
でもチャットで解決したので大丈夫でした。ありがとうございました。
そのあと、明日の会議に備えてネタを考えていたら遅くなり、22時ごろ退社。週二回くらいはジムで走ろうと思い、ランニングシューズをさがしたら三足も出てきたので心からびっくりしました(おまえ〜)(わたし〜ッ)。
中年、食餌制限と筋トレと有酸素運動のどれが欠けてもやせない。非常に面倒だが、テンション高く目標にむけて頑張るというより「シュッとしてる人の生活を内面化する」感じでいこうと思う。今ならできるような気がする、なぜなら意識や心が体を乗りこなすのではなく、すべては体のあちこちから発される信号の集積に過ぎないから…。
そして「かわいい服が似合って気分がいい」という自己満足の信号を受け取りたい、今。
ところで先日化粧水を見繕ってて思ったが、糸リフトとかボトックスとかやりだすと効果がラディカルすぎて真皮の上に塗るものにほとんど期待しなくなる。そんなに高くなくても、いい感じに水分と油分があればいいやろ。どうせ効かんし。
内面から美しくってそういうことか〜!たぶん違う。
2024年9月11日 水曜日
グランメゾン東京に世界的なフーディの役で冨永愛が出ていて、見るたびに「そんな人間離れしたスタイルのフーディおるか?!」と思うのだが、そもそも知ってるフーディがおらんからおるとこにはおるんかもしれん。それにしても美味しいもの食べるかワークアウトしてるかの極端な生活になるよな。
なんで冨永愛の話をするかというと、心にちっちゃな冨永愛を飼っている設定で肉体改造しようと思い立ったから。
ある朝不安な夢から目覚めると、ぐうたら会社員の体に転生してしまっていることに気づいた冨永愛。
自身の運命を儚みつつも、不屈の精神をもつ彼女はせめて…と宿主の肉体と生活を改善しはじめる。冨永愛はストイックに運動と食生活を律しつつも、友人との時間は大事にするので約束がある日は美味しいものを楽しんで食べるし、会社で間食はしないが同僚からもらったおやつはいただく。
冨永愛なので、今日は仕事おわりにジムで30分走ってきた。
冨永愛のことをほぼ知らないのに冨永愛が好きなのは、大学一年生のときに一度だけ下北沢で見かけた冨永愛がポポラマーマという超庶民的パスタ屋で、友達ふたりとパスタを食べてワインを飲んで帰りは路上で三人でワーイって手をつないでたのがかわいかったから。そのころはわたしは冨永愛の名前すら知らなくて、同級生が気づいたんだけどね。
東京ってあちこちに芸能人がいるんだなあってそのときは思ったけど、自分だけで街を歩いててそういうのに気づくことはほぼない。スマホしか見てないので。
2024年9月12日 木曜日
早朝から英会話レッスン。海外拠点の人とやっているのだが、最近すこし打ち解けてきた気がする。
十年前くらいにも社内レッスンをやっていたが、そのときの先生はすでに退職されたアメリカ人だった。もともとかなりの役職についていた方なのだが、会社が好きすぎて退任しても会社に来てしまうため、英語の先生をお願いしたという経緯がある。
社内資料も見せられるし、えらい人に見せる資料をえらい人に添削してもらえるのでありがたい授業だった。
日本語にも堪能で、議論がアツくなってくるとわたしの英語の下手さに堪えかねて日本語で話しだしてしまうので、英語の勉強にはあまりならなかったがいい時間だったと思う。
コロナ禍中にはレッスンもなく、その間に亡くなってしまった。またお話したかったな。
レクチャーを聞いてリアクションできるミーティングはいいのだが、聞くだけの会議になるととにかく眠い。疲れがたまっているらしい。
一日眠すぎて帰ってからはソファで眠り、ベッドに移動してベッドで眠る。
2024年9月13日 金曜日
先延ばしにしていた仕事に取りかかるも、なかなか進まない。
気がついたら20時になっていてびっくり。
三連休が二回あって本来ハッピーなはずだが、仕事もそれ以外もやることがたまっている。とりあえず三連休は旅行には行かず、同人誌と昆虫大学の準備を粛々とやりたい。仕事は…バリバリ残業する…来週から…。
昆大のほうもはじめて依頼する人に承諾をもらえてオンラインでミーティングすることになったので準備がはかどりそう。「お手伝いすることがあればやります」などのメッセージもちらほらいただいてありがたい。
夜、帰宅後に照明の写真を撮る。輪島塗のペンダントライトの販売ページに使う写真がほしいとのこと。フロストガラスのミニ電球に付け替えたらいっそういい感じで、目立つようにライティングレールについていたライトを外す。気に入った照明を見つけるたびにレールライトがいらなくなるので、下駄箱にもう10個くらいまとめて入っている。
シラバス用にフィリピンの原稿を書こうと、まずは写真の選定からはじめる。当時は行く前からボロボロだったのだが、その辺をどこまで書くか迷う。短くも濃い旅行記にしたいけど、どうしようかな…。
レアな虫と貴重な体験ばかりだったのに、写真はあまり多くない。雲霧林がビシャビシャすぎてカメラが結露していたからである。
2024年9月14日 土曜日
ひと月ぶりの陶芸教室へ。
絵付をしようと思って作業途中のお皿や道具をいろいろ持って行ったが、気温35度ではてしなく暑い。
鋳込みで乾燥した小鉢と中皿をバリ取りして、そのあとカレー皿の素焼きが上がっていることに気づき削りをやっていたら時間がくる。
六月に釉がけしたお皿はまだそのままで、本焼きの予定が立っていないのが気がかり。やはり電気窯か。買うべきなのか…。
早めに工房を出て帰宅し、夕方からシラバスについての打ち合わせ。見本稿として自分の原稿を早めに上げないといけない。「三連休はシラバスに捧げます!」と宣言する。
夕ごはんに黄えんどう豆の麺できのこ・蒸し鶏・ねぎのパスタを作って食べる。人と会うとき以外は禁欲的な食生活をすると決めて、特につらくもなく続けている。惰性で食べることにうんざりしていたのかも。
おふろや作業をしながら配信で「ボーはおそれている」を観る。映画館でアリ・アスター予備知識のある人が観るならともかく配信するなら「毒親が出てきます!注意」みたいなアラートを入れてもいいんじゃないか?
最初の30分くらいはさまざまな不安要素がたたみかけてきてけっこう良かったのだが、そのあとは「…長いな…!」となった。映画館で三時間観たらもっとしんどかったと思う。
2024年9月15日 日曜日
家事がたまっていて、午後からシラバスのためのフィリピン旅行記を書く。たまっていたというよりは、机に向かいたくなくて今やらずともいい家事を丹念にやってしまった。具体的には、アリのえさ場からアリの目を盗んでごみをとり除くなどの作業である。つくづく緊急性ないな。
家事は何も考えず、手を動かせば終わるのが良い。永遠にやらずともよい(ここが重要)家事をしていたい…。
三連休をシラバスに捧げる宣言はいったい?!
2013年より前のツイートがTwilogから抜けているのが気になっていて、TwitterからダウンロードしたアーカイブをTwilogに取り込む作業をする。
取り込み一回につき千円がかかるが、2009年からの投稿が補完され、検索可能になったことで脳に外付けHDDがついたような充足感を得る。生まれた時からやってればよかったな、Twitter。なかったけど。
原稿も書斎で机に向かう気分ではなかったので、ソファでノートパソコンで書く。こうやって「軽作業です」と脳を騙しながらやるのが良い。実は重作業のアルバイト募集みたいだ。
何をしていても三連休であるというのが素晴らしい。これが人類のあるべき自然な姿だ。
夕方から桜上水のはちみせ「そこらへんの生活」展に行く。
生活展にあわせて土屋遊さんが編集した生活本を献本いただく。寄稿者はなんと95人!で、4/16(火)夜八時半ごろの生活の断片を集めたもの。こんなに集まるとそれだけで面白い。親子や夫婦が見開きの左右になっていたり、それでぜんぜん内容や書きぶりが違うのも楽しい。
そしてもうひとつのZINE『ふし日記(改)』も無事に入手。
展示のあとのそ子先生とごはんに行くことにしていたのだが、先生がササッと寄ってきて「メレの旦那…そろそろ行くでヤンスか?」と揉み手をしてきて「なぜ幇間キャラに?!」ってなった。
そのまま近所の居酒屋に行き、やきとりを食べながらインターネット雑感や女友達をつくるマッチングアプリなどの話をする。毎回似たような話をしているのだが楽しい。