沙東すず

以前はメレ山メレ子という名前で「メレンゲが腐るほど恋したい」というブログを書いていました

日記(2024年9月16日~2024年9月22日)

2024年9月16日 月曜日
三連休さいごの日。ソファとノートパソコンの組み合わせで自分をだましだまし、フィリピンの旅行記を書く。

合間に、はちみせ「そこらへんの生活」展で入手した生活本『4162024830PM』と『ふし日記(改)』も読む。


『4162024830PM』は、2024年4月16日午後8時半ごろの生活を95人(!)が記録した本。
各自のなんてことない生活が、95人分並べてみるとその振れ幅の大きさから輝きだす。海辺の石がひとつひとつ違うような本です。わたしは上海出張のひとこまを書かせてもらった。


『ふし日記』、破局に端を発して、心のありようがまったく変わってしまったと感じている描写のひとつひとつが刺さる。改訂する前の版も読んだことがあるが、ヒリヒリする感触は変わらず。
食べられなくてどんどん痩せていく描写がある一方で、出てくる食べものがいちいち美味しそう。
アソビさんは、もともと食べることを大事にしている人なんだろうな。そして出てくる食べものはアソビさんになんとか食べさせようとする周囲の人たちの心配や思いやりそのものだから、単に食べることを超えてさらに美味しそうに見えるのだろう。
今ならはちみせで買えます!
83s.shop
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予定の作業の半分も終えられず、来週に託す。来週っていうか今週か…。


2024年9月17日 火曜日
お昼に貸し会議室を借りて、展示を依頼する方とオンラインで話す。他にもいろいろお願いしたが快く受けていただきありがたい限り。この方の展示はみんな喜ぶと思います!


会社の食堂で福岡出身の人と九州弁で話すのがおもしろくて話しこむ。
「そげんことある?」「あるとよ〜」「どげんかせんといけんやん」「どうもこうもならんよ」「地獄やんか」って永遠に言ってるだけなんだけど。


本気で腹筋を鍛えようと思い、腹筋ローラーを買ったのが届いた。

箱が本気で怖い。
母が「ロッキーラダーというものを買いたいがモノタロウが個人に売ってくれない」という。ロッキーラダーを調べてみたら、わりとガチめの枝落とし用のハシゴだった。これって林業の人とかが使うんじゃないの?
できれば植木屋を頼んでほしいが、言って聞く母ではない。巴化成のサイトから直接買えそうなことをアドバイスした。
しかし70代でハシゴに登る母と、筋トレを思い出したようにしてはやめるわたしの差が歴然である。


2024年9月18日 水曜日
特記事項なし。
家に帰ってから切り替えるまでに時間がかかる。夜ふけになんとか原稿を仕上げて送る。
当時の内面をどこまで書くか迷ったが、原稿の中で現地の適当ガイドの存在が大きくなりすぎ、ここに行程のしんどさと関係ないものまで入れると全部盛りになりすぎると判断。適当ガイドの存在感、恐るべし。


2024年9月19日 木曜日
何をするにも「どこにそんな暇が?!」状態になっているが、もしかして家事をやりすぎているのだろうか。
おかげで家は慢性的にわりと片付いている状態である。もっと家がぐちゃぐちゃのまま作業をバリバリと…バリバリ…。


早めに帰って貸し倉庫に行き、発送予定のシラバス在庫を取ってくる。貸し倉庫、じゅうぶん近いんだけど徒歩1分くらいにならないかな〜。


Sさんから連絡があり、照明の写真撮影に協力することになる。いちおう自分で撮ったやつも送ったりしていたが、統一感のある写真素材があったほうがいいだろう。家が片付いてるタイミングでよかった。


2024年9月20日 金曜日
朝からミーティングまみれ。
就活生向けのコンテンツをがんばってこなした。


お昼に琵琶湖博物館のクラファンページを眺めながら、リターンをどれにするか考える。
しかしクラファンのページにいちばんに登場するのが滋賀県知事のメッセージで、ちょっと微妙な気分になる。二千万円、県の予算でつけてあげられないですかね? ふるさと納税対象にしてやったから一仕事したぜってこと? 地方自治体が税金を奪い合うシステム、やっぱり歪だよな…。
リターンはイチモンジタナゴの生息地を案内してもらえるプランにする。タナゴが見せてもらえるかは分からないけど、実施時期になったらだれか友達を誘おう。


Sさんが先日いただいた輪島塗の照明を撮影に来るので早めに帰る。
家づくりが好きな人なので、ルームツアーしたら家のほめてほしいところをいろいろほめていただき、非常にいい気分になる。家づくりが好きな人はだいたい友達。


2024年9月21日 土曜日
Sさんから「自然光での写真も撮りに行っていいですか?」とメッセージがあり、ちょうど陶芸教室をさぼろうと思っていたので「今日このあとでも大丈夫ですよ」と返事をする。クラファンページに使うなら早めのほうがいいだろうし。それにしてもフットワーク軽いな〜。

Sさんはバイクで来て写真を撮ったらさっと帰って行ったが、その際にうちの換気扇の配線も綺麗にしてくれた。自分で撮った写真をSさんに送るときからノイズになっているのは気づいていたが、具体的にどうしたらいいかわかってなかった箇所である。

コンセントとワイヤーを使って、排気ダクトに沿わせることでほとんど目立たなくしてもらった。完全に得しました。

SNSでは能登の大雨のニュースが流れてきて、仮設住宅が水没している風景などを見ると心が痛む。
Sさんが能登の赤崎でやっている宿は、輪島や珠洲への中継基地として復興拠点にもなっている場所である。応援したい。
記事を書きました↓
mereco.hatenadiary.com


2024年9月22日 日曜日
昼から美容外科でカウンセリング。シミ取りレーザーと医療脱毛の順序を相談してそれぞれ予約をとる。
美容系って思い立ったときにあれもこれもやりたくなるけど、あれをやった後にこれはできないみたいなのが多いんだよね!

そのあと吉祥寺のcokeco展と、西荻窪の菊川さんの展示をはしごする。菊川さん(エスオウセラミクス)の作品、龍虎図がメインでかわいかった。

さらに映画が観たくなり、新宿へ。「ナミビアの砂漠」を観ておこうか迷うが、もっと脳を電気で震わせるようなやつを…と「デッドストリーム」を観る。炎上しすぎて後がなくなった配信者が幽霊屋敷に突撃し、大変なことになる話。
ファウンドフッテージものといえば高校生のときに「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を観てその冗長さにうんざりしたものですが、最近の配信者って大変!スポンサーにも気を遣わないといけないし、カメラもどんどん切り替えて楽しませ、おばけのいる部屋に突入するときはみずからBGMもかけなきゃいけない。アドリブ力の要る配信者というお仕事と、大ピンチ時のとっさの機転がうまくかみ合っている。退屈しない仕掛けがたくさん散りばめられていて、主人公も徹頭徹尾クズで楽しめた。